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硬派な社会派ドキュメンタリーを得意とするDsTOKYO
元女優の高樹沙耶容疑者が大麻取締法違反により現行犯逮捕された事件。なんとDsTOKYOのスクープなのです!DsTOKYOは情報・報道・ドキュメント番組を中心に、警察や病院の密着取材など、数々の話題作を制作してきました。そんな制作現場の最前線で活躍するDsTOKYOの皆さんにお話を聞きました。
取締役社長 三井 貴美也さん
<プロフィール>
1988年中央大学法学部卒業。同年㈱テレビ山梨入社、報道局に配属され警察担当記者となる。身代金目的誘拐殺人事件やオウム真理教事件、大物政治家の脱税事件など様々な事件を取材、数々のスクープを飛ばす。96年、東京に活動の場を移し情報・ドキュメンタリー番組のディレクターとして活躍。2000年に自ら制作会社を立ち上げ、幅広いテーマの番組を制作。最近では海外との共同制作も行っている。
□■情報・報道・ドキュメンタリー番組の制作とは?□■
他のジャンルの番組との違いはありますか?
まず全ての番組は、視聴者(国民)のためにあります。その意味ではジャンルに関係なく、テレビ制作の根本は全て一緒です。さらにそのジャンルの違いも、近年はボーダーレス化が進んでいます。例えばバラエティ番組では、タレントがエベレストに挑戦したりダンス大会で頂点を目指したり…とドキュメンタリーの手法が多用されています。一方ニュース・情報番組でも、お笑い芸人がコメンテーターやレポーターとして登場することも珍しくなくなりました。作り手にはオールマイティなセンスが求められています。
それではジャンルによって何が違うのか?それは視聴者のニーズによって作り方が違います。視聴者の「知りたい」という欲求に応えるのがニュース・情報番組です。そこでは何よりも公平性・正確性・速報性が求められます。これに対し視聴者に「娯楽」を提供するのがバラエティ番組です。笑いやクイズ・歌など様々なエンターテイメントによって視聴者の心を豊かにする演出が必要となります。当然のことながら視聴者のニーズが変われば、作り方も変わります。だから時代が移り変われば、テレビ番組も変貌するのです。
大変なところは何ですか?
まず皆さんに言いたいのは、仕事で一流になろうとしたらどこの世界でも大変です。何かを犠牲にしなければ、一流を手にすることは出来ません。その上でテレビ制作の現場を見た時に、「勤務が不規則で拘束時間も長くて大変だ」と言われますが、実は本当に大変なのはそこではありません。ディレクターであれば、いかに他人と違う独創的なVTRを作れるか?が勝負となります。10人のディレクターと同じVTRしか作れないのなら、仕事は10回に一度しか回ってきません。そこでキラリと光る個性を見せるからこそ、頭角を現すことが出来るのです。そのためディレクターは独自のアプローチで「いかに視聴者に分かりやすく伝えられるか?」に頭を捻ることになるのです。
やりがいや魅力は何ですか?
テレビの最大の魅力は、日本全国の(海外共同制作なら世界中の)人々に自分のメッセージを伝えられることにあります。1時間の番組を作るとするなら、公共の電波をまるまる1時間独占出来るのです。仮にその番組の視聴率が10%を記録したとしましょう。単純計算で1200万人の人が番組を見てくれたことになります。
警察番組を制作していると、「私はテレビで警察24時を見て刑事を志しました」という警察官に出会うことがよくあります。人の人生をも左右するテレビの影響力もやりがいのひとつです。また有名芸能人が逮捕される瞬間をスクープすれば、他のテレビ局、新聞社、雑誌社が一斉に後追い報道します。それを高見の見物するのは鳥肌が立つほど快感です。
□■DsTOKYOについて□■
社名について
社名「ディレクターズ東京」(DsTOKYO)には、「テレビ制作の主役はディレクターである」というこだわりがあります。ディレクターとは映画で言えば監督にあたります。ディレクターが番組の方向性を決め、演出上の責任を全て負います。そんなプロフェッショナルの集団がディレクターズ東京なのです。
また「東京」にも意味があります。そこは言わずと知れた世界有数のメガシティー、主戦場としては最高の舞台と言えます。そこから全国へ、世界へ、様々な番組を発信したいという想いが込められています。業界内では「Ds(ディーズ)」と呼ばれることもあります。
DsTOKYOではどんな方を求めていますか?
ディレクターズ東京という会社は多様な人材を求めています。テレビがこの世に誕生して60年余り経ちますが、いわゆる王道はありません。どんな人でも成功する可能性を秘めています。その理由は、さきほど申し上げた通りテレビが時代を反映し変貌するメディアだからではないでしょうか。「We Can Do It!」ぜひチャレンジしてみて下さい。
■ディレクター Tさん(テレビ業界5年目)
<プロフィール>
4年制大学卒業後、1年間就職浪人をしたあと、DsTOKYOに入社。2年間ADを経験後、3年目からはディレクター修行に入る(ディレクター修行中は、短い尺の番組ではディレクターとして立ち、長尺などに関してはロケディレクターを担当)現在は、主に特番のディレクターとして活躍。
番組制作の仕事を志望した理由は何ですか?
人が見たことの無い景色や、真実を伝える仕事をしたかったからです。
理想と現実のギャップはありましたか?
理想が大きくなかったため、ギャップはありませんでした。しかし、オンエアまで時間がかかっていることには、驚きました。(仕込~ロケ~編集~オンエアのスケジュール感)
どんな風に仕事を覚えましたか?
わからないことは、まわりに聞き、「わからないまま」にはしませんでした。
ディレクターになる為に努力したことはありますか?
ディレクターがオフラインをしているときには、隣にいるなどして、PCの使い方や、VTRのつなぎ方を盗みました。構成も、一緒に作るなどして構成の書き方を覚えました。
何が出来たら一人前ですか?
日々、常に勉強中です。ディレクターにはゴールはありません。
新人にはどうあって欲しいですか?
社会に出る前に、基本的な社会人としてのルールは覚えて入社して欲しい。(報告・連絡・相談や、挨拶をしっかりする。メモを取るなど)あとは、早くディレクターになりたい!という気持ちを常に持って、仕事をしてほしいです。
情報・報道・ドキュメンタリーを制作する上での心構えはありますか?
自分が「絶対にこれだけは負けない」という分野を作ることです。
これからのテレビ業界で求められるスタッフとは?
分け隔てなく様々なジャンルが担当でき、その中でも自分の強みがあるジャンルがあるスタッフ。
ADになろうとする方にメッセージをお願いします
見た目ほど華やかな世界ではなく、地味な作業や仕事が何年も続きますが、続けた先にしか見えない景色が必ずあるので、向き、不向きを即決するのではなく、とりあえず続けることが大事です。
アシスタントディレクター 百丸 遼さん
2014年入社:専門学校卒
出身地:宮崎県田野町
なぜ番組制作の仕事を選んだの?
元々、警察官を目指していましたが、ある時「なんで警察官を目指したんだっけ?」と考えた時、テレビで見た警察密着系のドキュメンタリー番組であることを思い出したんです。テレビは人に夢を与えることが出来るのだと思い、番組制作の仕事を選びました。
DsTOKYOを選んだ理由は?
業界を目指した理由である、警察密着ドキュメンタリーを制作していたという事が一番の理由です。
内定を得る為に頑張ったことは?
面接などで「自分がどのような番組を制作していきたいか」「これからの目標」などを明確に言えるようしっかりと考えました。
テレビ業界を志すにあたり、やっておいた方が良いことは?
いっぱい遊ぶ事も、なにかの肥やしになると思います。
現在の担当番組は?
社内制作番組を担当しています。
テレビ朝日「VSスーパードクター」、BS日テレ「緊急出動!ドクターヘリ」
新人時代に心掛けていたことは?
先輩や上司が言った事はとりあえずメモ!同じことを何度も聞かないように心がけていました。
番組制作者として大切にしていることは?
取材対象者への感謝の気持ちです。あくまで取材をさせて頂いてるんだという気持ちは必ず持つようにしています。
番組制作の仕事を頑張れる理由は?
大変だなと感じる瞬間ももちろんありますが、それを超えるくらい「仕事が楽しいな」と感じるので。
将来の目標は?
ジャンルを問わないディレクターになりたいです。
番組制作の仕事は「休めない帰れない」というイメージは本当?
大げさだと思います。ただし、普通の職種よりは休めないし、帰れないと思います。
DsTOKYOはどんな会社?
意見の通りやすい会社。1年目でも、意見を述べればちゃんと考えてくれる会社だと思います。チャンスが皆平等に訪れると思います。大きい会社では長い下積みを積まないと訪れないチャンスも、DsTOKYOでは、すぐにチャンスが訪れるかも!