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アシスタントプロデューサー(AP)
アシスタントプロデューサーは、プロデューサーの補佐を担当します。役者のスケジュールを押さえたり、出演先との交渉を行ったりします。また番組予算の具体的な管理や、細かいお金の計算などをする事もあります。アシスタントプロデューサーを経験しながら将来的にプロデューサーを目指す人もいれば、プロデューサーの補佐的な役割に適性を感じ、アシスタントプロデューサーとして業界内で長く経験を積む人もいます。女性が多く活躍しているのもこの職種の特徴です。
番組制作未経験者に向けたアシスタントプロデューサーの求人や募集は数が少なく、多くの場合はディレクターやアシスタントディレクターなどの制作経験者が転向しています。求人の雇用形態が派遣である事も多く、またフリーのアシスタントプロデューサーとして活躍する人も多いです。
アシスタントプロデューサーの仕事は、テレビ局または番組制作会社で求人・募集があります。
【年収の目安】240万〜450万円前後
テレビディレクター(D)
ディレクターは、プロデューサーのもとで番組制作の実務を担当します。演出とも言われ、自ら情報収集や取材をし、台本も書きます。またVTRの構成や編集をしたり、番組内で使用する音楽や効果音を決めたりもします。大きな番組では複数名のディレクター(D)で役割を分担したり、構成作家と一緒に内容を考え、アシスタントディレクターと一緒に番組を進行していきます。収録前には台本をチェックしてカット割りを決めたり、技術スタッフや美術スタッフと打合せを行います。本番中はモニターを見ながら出演者やスタッフに指示を出して番組を進行します。通常、ADを3〜5年ほど経験し、ロケを任されるロケDや番組内のコーナーを任されるコーナーDを経験しながら、徐々にディレクターとして番組を任されるようになります。番組制作会社で数年ディレクターとして経験を積んだ後、フリーのディレクターとなって活躍する人も多く、その場合実力次第では年収も倍増します。
テレビディレクターの仕事は、テレビ局または番組制作会社で求人・募集があります。
【年収の目安】300万〜800万円前後。制作会社所属のディレクターとフリーのディレクターでは平均年収に幅があります。
テレビプロデューサー(P)
プロデューサーは「制作統括」とも言われ、番組制作における最高責任者の役割を担います。
■番組の企画立案・プレゼンテーション
■予算組み
■制作費の管理
■スタッフのまとめ役
■スポンサーや出演予定者との交渉事
■トラブル時の対応
…など幅広い仕事をします。
番組制作の全てに責任を負う重要な役割で、大きな番組では複数名のプロデューサーで役割を分担する事もあります。
また同じプロデューサーでも、アシスタントプロデューサーやチーフプロデューサーなど、経験や実力に応じて昇格があったり呼び名が変わります。
プロデューサーは、テレビ局に勤めるプロデューサー(「局P」と呼ばれる)と制作会社に勤めるプロデューサーに分かれますが、いずれの場合もアシスタントディレクターやディレクターをある程度経験してからなるのが一般的です。
通常、制作現場はディレクターが仕切り、プロデューサーは一歩離れたところから番組制作の全体をチェックします。
テレビプロデューサーの仕事は、テレビ局または番組制作会社で求人・募集があります。
【年収の目安】400万〜2,000万円前後。局プロデューサーと制作会社プロデューサーで平均年収に幅があります。
制作デスク
制作デスクは番組制作に関わる事務や連絡など制作の補助的な役割を果たします。中心となるのが経費の積算業務や伝票処理等のデスクワークですが、収録前後は楽屋の準備や食事の手配、出演者のケアなどを任される事もあります。制作に関わる職種の中でも比較的時間の拘束が緩い傾向にあり、AD経験者が制作デスクへの転向を希望するケースも多いです。
人気の職種ですが、希望者数に対して求人・募集の数は決して多くはありません。求人の雇用形態は派遣社員が多く、その場合は番組が打ち切りなどの理由で終了となる際に勤務継続が困難となる場合があります。
番組制作やデスクの経験を必須としている求人が多い傾向にあります。
【必要キャリア】AD経験または一般企業での事務職経験
【年収の目安】200万〜300万円
映像技術編
【映像編集エディター】加々美 友章さん(28歳)
1)今のお仕事内容を簡単に教えてください。
映画やドラマの放送用フォーマット編集、映画宣伝用の映像素材作成、WEB用エンコードを主に行っております。
2)なぜ転職を考えたのですか。
前職もポストプロダクションで働いていましたが、バラエティ番組の編集が中心で、仕事の内容・スケジュール等が自分には合ってないと感じたからです。
3)今後の目標を教えてください。
テープからデータへと移行し、様々なファイル形式が存在する中で、映像メディアを扱う専門家であり続ける事と、カラーグレーディングにも挑戦したいと考えています。

【映像編集エディター】村石 慶介さん(26歳)
1)今のお仕事内容を簡単に教えてください。
海外の映画やドラマ素材の放送用フォーマット編集を中心に、AVIDやFinal Cutでノイズ修正や音声の調整、字幕入れなどをしています。
2)転職して良かった事は?
前職ではリニア編集のアシスタントをしておりましたが、映像の仕事に携わっている内に、AVIDやFinal Cutを知り、とても興味がわいてきて、ノンリニア編集に挑戦してみたいと思うようになりました。転職した今では、AVIDやFinal Cutを使い、白完から完パケまで全てノンリニア編集で作業をしています。
3)今の仕事について、やりがいと苦労を教えてください。
自分が携わった作品や編集した作品がテレビなどで放送されているのを見た時にとてもやりがいを感じます。苦労するのは、海外からくる映画素材やドラマ素材にはノイズが多い作品もあり、そのノイズ修正に手間と時間がかかってしまう事です。

【MAアシスタント】大水 貴智さん(27歳)
1)今のお仕事内容を簡単に教えてください。
現在勤めている会社では、MAスタッフとして外国ドラマの吹き替え版制作の仕事に携わり、マイクやミキサーのセッティング等収録の準備作業や、収録の際の録音業務、録音したセリフの編集作業等を担当しています。
2)転職で大変だった事は?
以前の会社を退職した際、東京を離れて実家に帰っていたのですが、転職活動をする上で希望する仕事が東京にしかなかったので、上京する際の時間と費用などの工面、職務経歴書の具体的な書き方、面接の際に以前の退職理由を聞かれ返答などに苦労しました。
3)キャリアトレインのサポートはいかがでしたか?
本来スタッフ登録の為だけに上京したのですが、当日に面接をセッティングして頂き、そのまま今の会社に社員として採用して頂けました。また面接から10日前後で上京する事になったのですが、会社との条件の交渉などに入って頂き、スムーズに住居などを決めることが出来ました。

面接編
採用担当者とのメールのやり取り
通年採用などの場合は、企業へ応募して採用担当者と直接メールのやり取りをする機会も多いと思います。
その際、メールの書き方として最低限、気を付けなければならない事があります。
まず基本中の基本ですが、必ず本文中に(文末にはフルネームで)自分の名前を入れましょう。携帯メールから送信する際に、家族や友人にいつもメールするような軽い感覚で、名前を入れずに用件だけを入れて送ってしまうケースがあるようです。当然採用担当者は、応募者のメールアドレスをアドレス帳に登録しているわけではありませんので、メールアドレスから検索して応募者の氏名を調べなければなりません。
また、件名や担当者名なども忘れずに入れましょう。担当者名が分からない場合は、“ご担当者様”で問題ありません。
マナーとして、絵文字や感嘆符(!)の使用は避けましょう。また文字化けの危険性もあるため、メール形式はHTML形式ではなくテキスト形式に設定しましょう。
そして、採用担当者とメールでやり取りをしている間は、毎日メールの受信を(迷惑メールフォルダも含めて)確認しましょう。

▲悪いメール例

▲面接希望日時について

▲面接日時変更のお願い
マスコミ業界の採用には、人事ではなく現場の方が関わっている事もあるため、多忙な中でのメールのやりとりとなるケースが多いです。担当者からのメールを受信後、出来れば翌日中には返信するよう心がけましょう。やり取りの内容からすぐの返事が難しければ、事情を説明した上でいつまでに返事が出来るかについて返信するよう心がけましょう。
面接時の服装、持ち物について
まず面接時の服装について。これはスーツ着用が基本です。
マスコミ業界では、まれに「普段着でお越し下さい」と事前に指定されるケースもありますが、指定がない限りはスーツ着用が基本です。また普段着でと指定があったからと言って、ラフなTシャツ・短パンなどと言った服装は出来るだけ避けた方が良いでしょう。襟付きのシャツやジャケット着用など、ある程度きちんとした服装で臨んで下さい。
持ち物については指定されたものは必須ですが、指定がなくても筆記具やメモ・ノート類は準備しておきましょう。いきなり筆記試験やアンケート用紙への記入を求められる事もあります。
面接前日までにしておくこと
何の準備もないまま面接当日を迎えると、予期せぬトラブルに遭遇したり、慌ててしまい面接で失敗する事があります。「面接で何を聞かれるのか」に気を取られがちですが、以下の準備を整えておきましょう。
● スーツや靴など服装の準備を整えておく。
● 面接時間、場所、担当者の名前を確認しておく。
● 企業へ提出した履歴書と職務経歴書の内容をもう一度確認しておく。
● 企業の情報をホームページや資料などで確認しておく。
● 企業に対する質問や伝えたいことをまとめておく。
● 自己紹介を求められた場合に備えてあらかじめ準備しておく。
面接会場へは何分前に到着する?
時間厳守は当然ですが、あまり早く到着しすぎるのも問題です。
もちろん時間には十分な余裕を持って会場へ向かってください。万が一、交通機関の乱れや、やむを得ない事情で少しでも到着に遅れが予想される場合は、必ず前もって先方へ連絡を入れましょう。時間を過ぎてからの連絡ではあまり効果がありません。
また、会場へ早く到着したからと言って、早めに中へ入って待たせてもらうのは失礼にあたります。どんなに早くても5分以上前の入室は避けましょう。
面接会場へ到着したら、一切の気は抜けない!
面接会場へ到着した時点で、既に面接が始まっていると考えて下さい。
面接担当者以外にも、受付けで対応される方、面接部屋へ案内してくださる方、場合によってはお茶を出してくださる方など、様々な方と接する可能性があります。全ての方に対して礼儀を忘れずに、常に笑顔と感謝の気持ちを持ち続けて下さい。
どんなに面接内容が良かったとしても、面接前の態度が悪かったせいで、人によって態度を変える人間と評価されてしまう可能性もあるのです。
会場へ到着したら、コートなどは必ず脱いだ状態で建物に入りましょう。入室する際、特に案内がなければ下座と言われる手前の席に着席し(案内があった場合は無理に下座に座らず指示に従いましょう)、担当者の到着を待ちます。

担当者が入室したら必ず起立し、担当者の自己紹介終了後に自分の自己紹介をしましょう。「○○○○と申します。本日は宜しくお願い致します。」
また、退室時には「本日はお時間を頂き、ありがとうございました。」とお礼も忘れずに!
面接が終わってからも気は抜けません。部屋を出てすぐに携帯電話で話をしたり、建物の外へ出るや否やタバコ.に火を点けるなどもってのほか。せめて最寄りの駅に着くまでは気を抜かずに面接会場を後にしましょう。
面接での自己紹介は事前にシミュレーションを
面接は質問に答えるだけではありません。時には、冒頭に「それでは自己紹介をお願いします」と言うような振られ方をする事もあります。
いきなり言われて困ってしまった!なんて事のないように、事前にある程度準備をしておきたいですね。
自己紹介は長すぎても短すぎてもいけません。簡潔に、かつアピールとなるような自己紹介が求められます。
学生であれば、どのような勉強をしているのか、部活動やアルバイトなど力を入れて取り組んだ活動はあるのか、社会人であれば当然これまでの職務経歴を簡単に説明する必要があり、そこから身に付けたご自身の強みをアピールしたいところです。
また、しっかりと面接官の目を見て(面接官が複数名いれば全員へまんべんなく視線を向ける)、ハキハキと話せるよう日ごろから準備をしておきましょう。

面接での質問はあり?
面接の途中や最後に「何か質問はありますか?」と聞かれる事がよくあります。
質問は相手企業に対する興味の表れと受取られますので、「ありません」「大丈夫です」と即答せずに、本当に質問する事がないかどうか、少し考えてから返事をしましょう。
なければないで問題ありませんし、無理やりな質問は逆効果です。事前に企業のホームページや会社概要をきちんと見ておけば分かるような質問もNGです。
事前に質問内容をある程度準備しておく事も重要です。
番組制作会社の面接で「御社では何の番組を制作されていますか」と質問する方も多いのですが、ほとんどの番組制作会社ではホームページに制作番組名を載せています。事前に確認しておき、出来れば番組を視聴しておくと良いでしょう。