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自分に合った『社風』の企業を見つけるには

就職・転職先を選ぶ際、『社風』をポイントにする方もいます。

そこまで重要なポイントではないにしろ、どんな『社風』なのかは気になるところです。

キャリアトレインは就職・転職エージェントとして、登録者に企業を紹介していますが、
どんな企業なのかは知り得る限りお伝えしています。

『社風』には、奥深いものから、パッと見てすぐに伝えるようなものまで色々あります。

様々な企業の『社風』

例えば、下記のような『社風』を持つ企業があります。

CASE1:某芸能プロダクション
芸能業界では老舗と言われ、上層部の年齢層が同業他社と比べるとかなり高い企業です。
仕事の進め方がトップダウンで、若手社員が意見を出しづらい雰囲気がややあり。
老舗ならではの信頼性は全体的にあるので、法令遵守はもちろんのこと、
労働環境も整備されており、非常にきちんとした企業ではあります。

CASE2:某テレビ番組制作会社
体育会系の集まりで、スポーツで鍛えた体力と根性を持つ社員ばかりの企業です。
そのためか、残業時間が多く、根性論で乗り切ろうとする雰囲気があります。
全員が同じような考えなので社内では問題視されていませんが、新しく入社する方は理解が必要。
仕事の進め方はスピード感があり、多くの実績を残していて、昇給や賞与にも十分反映されています。

CASE3:某総合エンターテインメント企業
業界最大手のため、採用ハードルが非常に高く、おのずとハイクラス人材が集まっています。
常に新しいことへのチャレンジを求められ、年功序列は一切ないため、
入ったばかりの若手社員が上司になることも多々あり。
リモートワークやフルフレックス制をとっており、社員一人ひとりに業務管理能力を問われます。

この程度は簡単な説明に過ぎませんが、『社風』の一端を知っていただけるようにもっと説明を尽くようにしています。

『社風』とは?

『社風』には明確な定義はありません。

一般的には下記のようなことが『社風』に繋がってきます。

・企業文化
・価値観
・経営理念
・行動規範
・雰囲気
・従業員の傾向
・仕事の進め方
・評価の仕方など

これら企業が持つ、独自(特有)のものや考え方が『社風』となり、そこで働く人達の暗黙のルールとして存在します。

しかし、働く人達がみんな同じというわけではなく、『社風』に合う・合わないが出てきます。

「社風が合う」「合わない」

入社してから自社の『社風』に馴染む方もいれば、どうしても合わないという方もいます。

例えば、数名のビジネスパーソンから、こんな社風にまつわるお話しを聞いたことがあります。

〇社風が合う

・先輩や上司が意見を吸い上げてくれるので、気兼ねなく提案できる
・産休や育休を取る社員に対して協力的な雰囲気がある
・失敗してもチャレンジしたことを評価してくれるので恐れずに進める
・個人の裁量が大きくやりがいがある
・自分達の仕事が社会の役に立つことを目標に掲げているので意義を感じる

×社風が合わない

・報告書を手書きで求められるので、アナログ過ぎてついていけない
・飲み会や社内イベントが多く、付き合いきれない
・提案しても何人も上をに通さなくてはならずスピード感がない
・先輩が帰らないと、自分の仕事のキリがよくても帰りづらい雰囲気がある
・上司の好き嫌いで評価が決まるので不公平に感じる

自分のことをきちんと理解(自己分析)していないと、『社風』が合うのか合わないのか判断することもできません。

自分にとっての良し悪しを把握することで、企業選びがスムーズにいきます。

自分に合う社風の企業を知るには

入社するまでは外部から知ることができる情報は多くはありませんが、可能な限り調べることはできます。

企業の規模によって『社風』は大きく異なるので、すべての企業に当てはまるわけではありませんが、以下を参考にしてみてください。

企業の情報を収集するその前に!

まずは、【自己分析を行う】ことから始めましょう。

価値観の確認: 自分が大切にする価値観や仕事に対する姿勢を明確にします。例えば、チームワーク、挑戦的な環境、ワークライフバランスなど。
強みと弱みの把握: 自分の強みや弱み、得意なことや苦手なことを把握します。
キャリアゴールの設定: 自分がどのようなキャリアを築きたいか、短期・中期・長期の目標を設定します。

自己分析の後に、以下のステップを踏むと良いでしょう。

■公式ウェブサイトとソーシャルメディア:
企業の公式ウェブサイトやソーシャルメディアを確認し、ミッションやビジョン、企業文化に関する情報を収集します。

■口コミサイト:
転職会議やOpenWorkなどの口コミサイトで社員の口コミを確認し、実際の働きやすさや社風をチェックします。

■ニュース記事:
企業に関する最新のニュースや記事を読んで、企業の動向や評判を把握します。

■社員のインタビュー:
企業の社員や元社員のインタビュー記事などをチェックします。

■人材サービス会社で確認する:
企業の社風や特徴を理解しているコンサルタントに確認することができ、自分に合った社風の企業を紹介してもらえます。

■会社説明会やイベント:
企業が主催する説明会やイベントに参加し、社員との交流を通じて企業文化を感じ取ります。

■採用プロセスの観察:
採用面接や選考過程を通じて、企業の対応や雰囲気を観察します。

■マッチング度合いの評価:
収集した情報をもとに、自分の価値観や目標と企業の社風がどれだけ一致しているかを評価します。

■トライアル期間の活用:
インターンシップや試用期間を利用して、実際に働いてみることで社風を体感します。

■定期的な自己評価:
定期的に自己評価を行い、自分の価値観や目標が変わっていないか確認します。

■企業とのフィードバック:
企業で働き始めた後も、定期的にフィードバックを取り入れて自分の働きやすさをチェックします。

これらのステップを踏むことで、自分に合った社風の会社を見つけやすくなります。適切な社風の会社を見つけることは、長期的なキャリアの成功と満足度につながります。