映像制作
制作デスク
制作デスクは番組制作に関わる事務や連絡など制作の補助的な役割を果たします。中心となるのが経費の積算業務や伝票処理等のデスクワークですが、収録前後は楽屋の準備や食事の手配、出演者のケアなどを任される事もあります。制作に関わる職種の中でも比較的時間の拘束が緩い傾向にあり、AD経験者が制作デスクへの転向を希望するケースも多いです。
人気の職種ですが、希望者数に対して求人・募集の数は決して多くはありません。求人の雇用形態は派遣社員が多く、その場合は番組が打ち切りなどの理由で終了となる際に勤務継続が困難となる場合があります。
番組制作やデスクの経験を必須としている求人が多い傾向にあります。
【必要キャリア】AD経験または一般企業での事務職経験
【年収の目安】200万〜300万円
アーカイブ
テレビ局のアーカイブ部門の仕事内容は、多岐にわたります。アーカイブ部門は、番組やニュース映像、その他の放送素材を保存、管理、検索、提供する役割を担っています。以下は、具体的な仕事内容の一例です。
1. 素材の収集と保存
収集: 放送された番組やニュース、特別番組などの映像素材を収集します。これにはデジタルデータだけでなく、フィルムやビデオテープなどのアナログ素材も含まれます。
保存: 長期保存を目的として、素材を適切なフォーマットに変換し、保存します。保存環境の温度や湿度を管理し、劣化を防ぐための措置を講じます。
2. データベース管理
メタデータ入力: 各素材に対して、内容、制作日、出演者、放送日などの詳細な情報(メタデータ)を入力します。
検索システムの管理: 利用者が効率よく素材を検索できるよう、データベースや検索システムを整備し、管理します。
3. 権利管理
著作権の確認: 素材の使用に関する著作権や使用権を確認し、必要な許可を取得します。
使用条件の管理: 放送局内外で素材が利用される際の使用条件を管理し、適切な使用が行われるよう監視します。
4. 利用者対応
素材提供: 制作スタッフや報道部、外部の制作会社などからの素材提供依頼に対応し、必要な素材を提供します。
調査サポート: 過去の番組やニュース映像に関する調査依頼に応じ、必要な情報を提供します。
5. デジタル化と保全
デジタル化: アナログ素材をデジタル化し、長期保存や利用の利便性を高めます。
保全作業: 劣化した素材の修復や、保存状態の確認と改善を行います。
6. 技術的な管理
システムの運用・保守: アーカイブシステムの運用・保守を行い、技術的なトラブルの解決にあたります。
新技術の導入: 保存や検索の効率化を図るため、新しい技術の導入やシステムのアップデートを行います。
アーカイブ部門の仕事は、テレビ局にとって非常に重要です。過去の映像素材は、番組制作やニュース報道において重要なリソースとなり、また歴史的な記録としての価値も高いため、適切な管理と保存が求められます。