映像技術

テレビ音声

音声スタッフの主な仕事は、音声を収録する事と音声を調整する事です。撮影中は、ガンマイクと言われる長い竿のようなマイクやタレントの胸元などにつけるピンマイクを使って現場の音声を収録したり、バラエティなど出演者が多い番組ではそれぞれ声の大きさが異なるため、ミキサーと言う機械を使って音のレベルが一定になるよう調整します。カメラアシスタントやビジオエンジニアが音声を兼務する事もあり、放送技術職の中で比較的女性スタッフが多いのも特徴です。
音響スタッフは、放送技術会社や音響会社で求人・募集があります。

【必要キャリア】未経験者を対象とする求人は少なく、未経験の場合でも音響系の学校で専門的な知識やスキルを身に付けている事が前提となる傾向です。
【年収の目安】200万〜400万円前後

ビデオエンジニア(VE)

ビデオエンジニアは、カメラマンが撮影する映像の色合いや明るさを調整・補正して、放送に適した美しい映像の質を保ちます。複数台のカメラやさまざまなVTRを使用すると画質にバラつきが出ます。白と黒のバランスや人の肌色がきれいに出ているか、などすべてが同じ状態に保たれるようモニターや測定器を操作しながら映像を補正していきます。また撮影時以外にも普段からカメラや周辺機材の整備・点検をする事も重要な役割です。需要は多く、人手不足からカメラアシスタントが兼務する事もあります。映像技術や機材について専門性の高い知識が求められます。
ビデオエンジニアの仕事は、映像技術会社などで求人・募集があります。

【必要キャリア】未経験者を採用対象とする求人も多いですが、映像系専門学校や大学の理工学部出身者が多いです。
【年収の目安】200万〜400万円前後

カメラアシスタント(CA)

カメラアシスタントは撮影現場でカメラマンの補助を行うほか、機材や三脚、テープの運搬やセット、レンズの交換などの撮影準備も行います。スタジオではカメラマンの動きに合わせてケーブルの処理をしたり、ロケ現場では通行人の誘導を行います。またロケ車の運転を任される事もあるので運転免許は必須とされ、車の運転にはある程度慣れておく必要があります。現場によっては照明や音声、ビデオエンジニアを兼ねる事もあり、仕事はハードですが近年女性スタッフも増加の傾向にあります。
映像技術会社などで求人・募集がある他、フリーのカメラマンに弟子入りし、普段は他のアルバイト等で生計を立てながら撮影現場から声がかかるのを待つ人もいます。

【必要キャリア】未経験者を採用対象とする求人も多いですが、専門学校で基礎知識を身に付けていたり、普段からカメラ機材に精通している事を条件とする求人もあります。
【年収の目安】年収200万〜300万円。月額固定の基本給に別途現場手当が付く事もあります。

テレビカメラマン(C)

カメラマンは、スタジオやロケ現場でカメラを操作し映像の撮影を行います。大きくはスポーツやイベントの中継、スタジオ収録、ENG取材の3つに分類され、全てを経験するオールマイティなカメラマンもいますが、それぞれの専門分野に特化した技術会社に所属し、専門的に技術を極める事が多いようです。基本的に台本や構成をしっかりと理解した上で、ディレクターの演出意図に沿って映像を撮りますが、場面の展開によってアングルを変えたり、出演者の表情や美しい風景など最も適した映像を撮ったりと、アドリブのセンスや美的感覚も求められます。またスタジオ内の雰囲気づくりにも気を配ります。水中カメラマンや山岳カメラマンなど、更に専門的な分野で活躍するカメラマンもいます。
映像技術会社で求人・募集がある他、フリーのカメラマンとして活躍する人も多いです。

【必要キャリア】カメラアシスタント経験数年以上
【年収の目安】250万〜1,000万円前後(テレビ局所属や映像技術会社所属、フリーランスなどにより年収に幅があります)