険しい!?後輩から慕われるディレクターへの道

2015年1月14日

先日、大変悩ましい出来事がありました。

あるテレビ番組制作会社A社には、過去数名の人材紹介実績があります。

アシスタントディレクター(AD)を中心に、アシスタントプロデューサーや制作デスクなどです。

特にADは、未経験者を育ててくれるので非常にありがたい会社ではあります。

数年の間に、AD⇒ディレクターに昇格したスタッフもいます。

今から2年ほど前でした。

A社入社当初はまったくの未経験者だったN君が、某バラエティ番組のディレクターとしてデビューすることになったのです。

3年かかりました。

入社当初からやる気溢れるN君は社内外での評判も良く、プチディレクター程度のことは数ヶ月で任されるようになっていました。

N君のハングリーさは周りが心配するくらいでした。

それには理由があり、N君は27歳というテレビ業界では少し遅い年齢からのスタートでした。

なんとしても30歳までにはディレクターになりたい。

そんな想いをバネにろくに休みも取らないで、会社に住んでいるかのような状態でした。

見事、N君は願いを叶えたわけですが、思いもよらない弊害が生じてしまったのです。

悩むディレクター

当然ディレクターとなれば、下にADがつくことになります。

N君は自分自身のハングリーさを、AD達にも強要するようになってしまったのです。

ディレクターになったからなのか、いささか態度も大きくなり、入ったばかりで右も左もわからないADから見るととても怖い先輩のようです。

もちろん、ADのことを思っているからこその言動・行動であって・・・決して意地悪をしているわけではないのですが・・・。

誰も彼もが身も心もハード過ぎる毎日に耐えられるわけではありません。

結果、N君の下につくADは半年持ちません。

キャリアトレインから紹介したADも例外ではありません。

次から次へと辞めていき、さすがに問題が明るみになりました。

私は辞めていくADから、N君の問題点について聞かされることとなりました。

全員が全員、N君のことを大っ嫌いになって辞めていきます。

私はどちらの味方も出来ません。

N君の気持ちもAD達の気持ちもわかります。

私が解決出来る問題ではないので、A社の社長に打ち明けることにしました。

今のところ、辞めていくADが根性論的には劣勢です。

ただ、いつまでも同じことを繰り返していてはいけないのです。

N君もADの教育担当として、学ぶべきことがあると思います。

理解が早いN君のことです。今年からはきっと後輩から慕われるディレクターとなると信じています!

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《石川かおり》

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