履歴書や面接でNGフレーズ集のポイント解説

履歴書や面接では、使う言葉ひとつで相手に与える印象が大きく変わります。

特に、選考を行う採用担当者の視点からすると、「この発言、大丈夫?」と感じるフレーズも実は意外と多いもの。

この記事では、避けた方がいい「NGワード」の理由や、どうしてマイナス評価になるのかを分かりやすく解説します。

さらに、よくありがちな言葉選びの落とし穴や、第一印象に影響しやすいフレーズについても具体例と共に紹介していきます。

なぜNG言葉が問題視されるのか

NG言葉は、その人の人柄や仕事への姿勢を疑われる要素になるため問題視されます。
曖昧な返答や否定的な表現は、「自信がなさそう」「本気度が伝わらない」といったイメージを与えてしまうのです。
また、価値観やマナーのズレが発覚しやすい場面でもあるので、採用担当者は言葉の細部までしっかりと注目しています。
つまり、使うべきでないフレーズによって皆さんの魅力が十分に伝わらなくなってしまう可能性があるのです。

採用担当者が注目するポイントとは

採用担当者は、応募者の熱意や人間性、そして自社との相性を重視しながら話を聞いています。
具体的には、「この人が自社でうまくやっていけそうか」「コミュニケーション能力はどうか」といった観点から、一言一句を評価しています。
特に意外なところで見ているのが、前職の話や困難への向き合い方、目標に対する考え方など。
たとえスキルが高くても、不用意な発言があると評価が下がることがあるので要注意です。

第一印象を左右するフレーズの例

第一印象は、話し始めてすぐのフレーズや履歴書の冒頭で大きく決まります。
「私なんて…」「特にありません」「何となく」などの自信なさげな言葉は、スタート時点で不安な印象を与えがちです。
また「前の職場が合わなくて」などのネガティブワードは、あなた自身の印象を損なうリスクがあります。
逆に「挑戦したい理由が明確」なフレーズや、「自分で工夫してきた経験」などを入れると好印象です。

志望動機で避けるべきワード

志望動機の中でよく使われがちですが、避けた方がよい言葉があります。
たとえば「なんとなく興味があった」「とりあえず応募しました」「安定していそうだから」のような動機は、やる気や目的意識が感じられず、マイナス評価につながります。
応募先への理解不足や、自分自身の将来像が見えていない印象も与えてしまうため、志望動機はできるだけ具体的かつ前向きな理由を考えて伝えることが重要です。

よくある勘違いNGフレーズ

「御社の成長に貢献したい」「長所は真面目です」のようなテンプレート的な表現は、実はNGフレーズになりがちです。
どの会社にも当てはまる言葉や、具体性のない自己PRでは、自分らしさや熱意が伝わらないからです。
また、「何でもできます」といった過度に万能感をアピールする言葉もリアリティがなく信用されません。
印象に残る個性や経験を交えて表現することが大切です。

履歴書で使いがちなNG言葉とその理由

履歴書はあなたの第一印象を左右する大切な書類です。

しかし、ありがちなNGフレーズを使ってしまうと、どんなに素晴らしい経歴があっても評価が下がる原因に。

ここでは、よくありがちなテンプレート的表現や曖昧な言葉、主観的になりすぎる自己アピールなど、せっかくのチャンスを台無しにしてしまう「落とし穴」について解説します。

それぞれの理由を知ることで、グッと魅力的な履歴書に仕上げていきましょう。

テンプレート文言の落とし穴

履歴書によくある「御社の発展に貢献したい」「自己成長できる環境に惹かれました」などのテンプレート文言は、一見丁寧で使いやすいですが、多くの応募者が同じような表現を使うため個性がなく埋もれてしまいます。
採用担当者は毎日のように大量の応募書類を目にしているので、テンプレート的な表現は「本気度が伝わらない」「どの会社でも通用する自己PRなのでは?」とマイナスに感じてしまうのです。

具体性がない表現の危険性

例えば「努力家です」「協調性があります」といった抽象的なワードだけで終わると、本当にその特性があるかが伝わりません。
「どのように努力したのか」「協調性を活かした経験は?」といった具体的な裏付けがないと、真実味が薄れてしまいます。
これでは採用担当者も評価しようがなく、他の応募者との差別化ができません。
自身の経験やエピソードを交えて、説得力のある表現を心がけましょう。

主観的なアピールワード

「自分はリーダーシップがある」「誰とでも仲良くなれる」といった主観的な言い切りのアピールは、裏付けがない場合に信憑性が薄くなりがちです。
主観的な表現だけでは「本当にそうなの?」と採用担当者は感じてしまうため、自分の強みや成功体験を客観的なエピソードとセットで伝えるのがポイントです。
たとえば具体的なプロジェクトでどう動いたかなど、客観的な事実を付け加えましょう。

過度な謙遜・自信過剰な表現

「自分にはまだまだ力不足ですが…」など過度な謙遜や、「私は誰よりも優れています」など極端な自信過剰もNGです。
謙虚さや自信は大切ですが、行きすぎると「積極性がない」「協調性に欠ける」など逆効果になることも。
履歴書は自分をしっかりアピールすべき場面。
正しいバランスで自信を持ちつつ、謙虚さも忘れずに伝えましょう。

面接でつい口にしてしまうNGフレーズ

面接の場は緊張してつい不用意な言葉が出てしまうものですが、その一言が評価を左右することも少なくありません。

特に曖昧な理由や前職への不満、根拠の乏しい自己アピールなどは、面接官にネガティブな印象を与えがちです。

ここでは、面接でありがちなNGワードや失言の理由を紹介し、どのポイントを意識すれば良いのかを具体的に解説します。

否定的な発言に要注意

「できません」「無理です」「私には向いていないかもしれません」など、否定的な発言は面接では避けるべきです。
つい正直に答え過ぎるのは悪いことではありませんが、やる気がない、前向きな姿勢が感じられないと受け取られるリスクがあります。
挑戦したい意欲や、困難にも取り組む姿勢をポジティブに表現することで、「この人は成長意欲がある」とプラスに捉えてもらえるはずです。

前職や現職を悪く言う発言

「前の上司が合わなかった」「職場の人間関係が最悪で…」など、前職に対するネガティブな発言は評価を大きく下げます。
「環境のせいにする」「トラブルメーカーかも?」という印象を与えかねません。
たとえ本音がそうであっても、前向きな表現に言い換え、「自分がどう成長したいか」に焦点を当てて話すのがコツです。
大人のマナーとしても重要なポイントです。

「とりあえず」「なんとなく」などの曖昧ワード

面接で「とりあえず応募しました」「なんとなく興味があって」などの曖昧な理由を話すと、目的意識が薄いと見なされます。
本気度や熱意が伝わらず、「この人は長く続かないのでは?」と思われかねません。
志望理由などは「なぜ興味を持ったのか」「どんなことを成し遂げたいか」など、自分なりの想いや根拠を具体的に伝えるようにしましょう。

長すぎる自己弁護

面接で過去の失敗や短所を聞かれた際、延々と言い訳や理由を並べてしまうのは逆効果です。
「自分を守ろうとしている」「責任感がない」ととらえられやすく、印象ダウンにつながることも。
失敗や課題は、簡潔に説明し、そこから学んだことや今後どう生かすかまでを意識して話すと前向きな印象になります。

根拠のない万能アピール

「どんな仕事も完璧にこなせます」といった根拠のない万能アピールは、現実味がなく信頼感を失う原因です。
採用担当者は「本当に?」と疑ってしまうため、自分の得意分野を具体的なエピソードなどで証明することが大切です。
謙虚さを持ちつつ、自分ができることや努力して学んだことをバランスよく伝えるようにしましょう。

「言い換え」で印象アップ!NGフレーズの改善例

言葉選びは相手に与える印象を変える大きなポイント!ネガティブ・曖昧・テンプレ的な言葉も、ちょっとした言い換えでイメージアップにつながります。

ここでは、抽象的な表現やネガティブ発言をどう具体的・前向きに言い換えるか、そして魅力的にアピールする工夫や志望動機の説得力を高めるコツまで、分かりやすい改善例を紹介します。

抽象表現から具体例へ

抽象的な「努力家です」→「毎日30分、資格取得のために勉強を続けました」のように、数字や具体的な行動に置き換えることで信頼度アップ!
「協調性があります」も、グループ活動でどんな役割を果たしたか、どんな工夫をしたかまで伝えると説得力が格段に増します。
なるべく自分の実体験やエピソードとセットで表現してみましょう。

ネガティブイメージの改善方法

「自分に自信がありません」→「課題に直面するとじっくり分析し、改善点を探る習慣があります」のように、弱みを強みに転じる言い方がコツです。
ネガティブに見える特徴も、前向きな努力や成長につなげてきた経験に言い換えれば、面接官に「この人は成長意欲がある」と好印象を残すことができます。

自己アピールを魅力的に伝えるコツ

「真面目な性格です」と言うだけでは伝わりません。
「計画的にタスクを管理し、納期を守ることを徹底しています」など、自分の強みをどう発揮してきたか、エピソードで語るのがおすすめです。
また、得意分野と苦手分野を組み合わせ、「こういう点では努力中です」と加えるとバランスもよく、謙虚さもアピールできます。

志望動機の説得力を高める工夫

「なんとなく興味があった」→「貴社の〇〇な事業内容に共感し、自分もそのプロジェクトに挑戦したいと強く思いました」など、きっかけや理由を明確に伝えるのが大切です。
自分がどんな場面で応募先に魅力を感じ、どのように貢献したいかまでを具体的に語れると、志望動機の説得力が一気にアップしますよ。

不用意な言葉遣いを避けるために意識したいこと

普段何気なく使っている言葉も、履歴書や面接など大事な場面では特に注意が必要です。

不用意な発言を避けるには、「この言葉の印象はどう伝わるかな?」と一歩立ち止まって考えてみることが大切。

自分の本当の気持ちを、相手目線で分かりやすく、具体的な言葉で伝えられるよう心がけましょう。

日頃から様々な表現に触れたり、自分で練習を重ねてみることもおすすめです。

大事なのは、誠実さと前向きな姿勢を忘れずに伝えることです。

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