キャリアトレインでは既卒・中途の転職サポートだけではなく、新卒（在学生）の就職サポートも行っています。

ほとんどがテレビ番組の制作志望者となっており、一般的な就職活動（就活解禁日前後）という方は実はあまりいません。

みんなと一緒に就職活動を始めていたとしても、番組制作とはまったく関係ない会社から内定を得ていたり、番組制作会社は別物として考える学生が多い印象です。

その理由はこんな風に言います。

「番組制作会社のことがよくわからない」
「大変な仕事だから話しを聞いてから動きたい」
「興味はあるけど、もっと詳しく知りたい」
「どこの会社を受けたら良いのかわからない」
「自分の力だけで受かる気がしないのでサポートして欲しい」

などなど・・・。

テレビ局やその子会社、大手番組制作会社などは、新卒定期採用を行っています。

早い段階で選考が始まり、解禁日にはすでに内々定が出ているなんて会社もあります。

しかし、新卒定期採用を行っていない番組制作会社は山ほどあります。

【新卒＝未経験者】と捉え、新卒も既卒も区別をつけておらず、通年採用を行っている会社がたくさんあります。

1年のうちに、採用のチャンスは何度もあるので、決まりきった就活をする必要もないのです。

そこで、テレビ番組の制作志望の皆さんは、在学中に出来ることを考えるようになります。

よく、「入社までにやっておいた方が良いことはありますか？」という質問を学生の皆さんから受けます。

番組制作を志す上で、“やっておいた方が良いこと”は無限にあります！

それは、何か資格を取るとか、型にはまったものだけでは決してありません。

感覚的なことだったりするので、きりがないのです。

番組制作志望の学生たち

今年はこんな学生の皆さんとお会いしました。

■番組欄の見比べ

昨年と今年の新聞の番組欄を見比べて、どんな番組が需要があるのか、世間に求められていることは何であるのかを分析したAさん。番組制作会社に入社したら、企画作成に関わりたいと強く考えているAさんは、今から提案材料を集めているのです。番組を知ることで世の中の流れやトレンドを知り、幅広い分野に興味を持つことが出来ています。

■世界一周

ドキュメンタリー番組制作志望のBさんは、日本だけではなく世界で起きていることを直接見たいと考えました。学生のうちでないと、長期で海外に行くことは出来ないので、バイトで貯めたお金を全部はたいて世界（ほぼ）一周旅行をしました。現地の人達と触れ合うことで、Bさんなりに得るものが大きかったそうです。

■フルマラソンに挑戦

学生時代は一切運動をしてこなかったCさん。番組制作には体力が必要だと考え、フルマラソンへの挑戦を目標に体力作りに励みました。筋力トレーニングから始め、持久力がつく運動を毎日のようにこなした結果、つい先日行われた地方のマラソン大会に出場し、42.195kmを完走しました。

他にも、ボランティア活動で全国の被災地を回った学生、YouTubeに毎日アップし続ける学生など、皆さん目標を持って何かしらに取り組んでいました。

ちなみに、この方達は全員大学4年生ですが、一般的な就職活動は行っていません。

年明けあたりから番組制作会社をあたり出す予定です。

正解はない

番組制作を志す上で、“やっておいた方が良いこと”は無限にあると言いましたが、正解も不正解もありません。

興味を持ったことに挑戦してみる、スポーツでも旅行でも語学でも何でも良いのです。

バイトで様々な職業体験をするも良し、好きな番組や映画、音楽などにどっぷり浸かっても良いのではないでしょうか。

番組制作スタッフになった時、学生時代に取り組んだことが企画提案に活きることがあります。

数年経って、何していたか覚えていないなんて生活をしていては何も活きません。

何も大それたことや無理して何かをする必要はありません。

「番組（仕事）に活かす」ことを意識して行動するだけでも糧になるはずです。

参考：2017年9月4日ブログ「【テレビ業界】入社するまでにやっておいた方が良いこと」

≪石川かおり≫