「マスコミ・エンタメ業界って、忙しいだけじゃないの?」
「将来つぶしがきくのか不安…」

就職・転職相談をしていると、こうした声をよく耳にします。
確かに楽な仕事ではありませんが、若いうちに身につくスキルの密度という点では、他業界に引けを取りません。

今回は、マスコミ・エンタメ業界に就職・転職した人が、20代のうちに自然と身につけているスキルを整理してご紹介します。


① 圧倒的なコミュニケーション力(対人・調整力)

マスコミ・エンタメの仕事は、
一人で完結する仕事がほぼ存在しません。

  • クライアント

  • 制作スタッフ

  • 出演者・タレント

  • 技術スタッフ

  • 外部協力会社

立場も価値観も異なる人たちと関わりながら、
「番組」「作品」「イベント」を形にしていく必要があります。

その中で身につくのが、

  • 相手に合わせた話し方

  • 空気を読む力

  • 板挟みになっても前に進める調整力

  • 無理な要求を角が立たずに断る力

これらは、どの業界に行っても評価される汎用スキルです。


② 段取り力・マルチタスク処理能力

特にAD・制作進行・現場スタッフを経験すると、

  • 同時に複数案件を抱える

  • 突発トラブルが日常的に起こる

  • 「今日中に何とかする」が当たり前

という環境に置かれます。

その結果、

  • 優先順位を瞬時に判断する力

  • 先回りして準備する力

  • 抜け漏れを防ぐチェック力

  • 「何とかする」実行力

が、かなり若いうちから鍛えられます。

このスキルは、
営業・プロジェクト管理・広報・イベント運営など、
異業種でも即戦力として活かされやすい特徴があります。


③ プレッシャー耐性とメンタルの強さ

マスコミ・エンタメ業界では、

  • 放送・公開日が絶対

  • ミスがそのまま世の中に出る

  • 修正が効かない場面も多い

という、独特のプレッシャーがあります。

最初はしんどく感じますが、経験を積むうちに、

  • 緊張する場面でも冷静に動ける

  • 怒られても切り替えが早くなる

  • 「最悪の事態」を想定して動ける

といった、社会人としてのタフさが身についていきます。

この耐性は、
管理職・リーダー職を目指す際にも大きな武器になります。


④ 企画力・発想力(ゼロから考える力)

番組・コンテンツ制作に関わる中で、

  • 「なぜこれが面白いのか」

  • 「誰に届けたいのか」

  • 「どうすれば伝わるのか」

を日常的に考えるようになります。

この思考の積み重ねが、

  • 企画を言語化する力

  • アイデアを形にする力

  • 相手を意識したアウトプット力

につながります。

最近では、
SNS運用、Webマーケティング、広報PR職などで
マスコミ出身者が評価されるケースも増えています。


⑤ 社会人としての基礎体力が異常に高くなる

これは少し冗談交じりですが、かなり本質です。

  • 長時間稼働

  • 不規則なスケジュール

  • 体力勝負の現場

を経験すると、
一般企業に転職した際に、

「前職に比べたら全然大丈夫」
と感じる人も少なくありません。

もちろん無理は禁物ですが、
仕事に向き合う体力・集中力が若いうちに鍛えられるのは、
長期的なキャリアで見ると大きな財産です。


マスコミ・エンタメ業界の経験は「つぶしがきかない」?

結論から言うと、そんなことはありません。

ただし重要なのは、

  • 自分が何をやってきたのか

  • どんなスキルが身についたのか

を、言語化できているかどうかです。

「ADをやっていました」だけでは伝わりづらくても、

  • 調整力

  • 段取り力

  • プレッシャー耐性

  • 企画思考

として整理できれば、
異業種・異職種への転職でも十分に評価されます。


まとめ|若いうちの経験は、あとから効いてくる

マスコミ・エンタメ業界は決して楽な世界ではありませんが、

  • 若いうちに修羅場を経験できる

  • 社会人としての基礎力が一気に上がる

  • 自分の強みを作りやすい

という意味では、成長スピードが非常に速い業界です。

「この経験をどう活かすか」を考えながらキャリアを選べば、将来の選択肢はむしろ広がっていきます。

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国家資格キャリアコンサルタント
石川かおり