AD不足が志望者にとってビックチャンス!?昔のままではいられないテレビ業界

2014年12月16日

マスコミ業界専門の人材サービス会社であるキャリアトレインには、毎日のようにマスコミ系企業から求人の問い合わせがあります。

問い合わせ内容は色々ですが、特に多いのはテレビ番組のアシスタントディレクター(AD)募集についてです。

以前からテレビ業界のAD不足は深刻でしたが、世の中の売り手市場感に合わせてますますの不足っぷりです。

番組が減っているわけではないのに(むしろBSだ、CSだ、とチャンネル数は増える一方)、作る人がいないのでは立ち行きません。

会社によっては、人手不足が現在いるスタッフにのしかかり、多大な負担を強いているところもあります。

テレビ業界がバブリーだった時代は知りませんが、AD不足はここ何年も言われています。

よって今に始まったことではないのですが、数年前と違うのは今の若者には選択肢がたくさんあるということです。

何でもよければというのは乱暴ですが、とにかく仕事をしようと思えば求人はたくさんあります。

だからちょっとでも辛い思いをすれば、簡単に辞めてしまう方も少なくありません。

せっかく・・・せっかく入ったADがすぐに辞めてしまうことの方が、志望者がいないことよりも深刻かも知れません。

ただ、裏を返せばAD志望者にとってはこんなチャンスはありません。

どんな方でも、、、とは決して言いませんが、番組制作にチャレンジしたいという思いが強ければ入り込む機会はいくらでもあります。

新人を大切に育てる

採用側の番組制作会社だって、これまでの反省を活かさないわけではありません。

番組制作に興味を持って入ってきた新人を大事に育てようとする傾向は明らかに感じます。

兄弟が多いVS一人っ子ではないですが、人数が少ない分大切にするのは物理的にもありえるのです。

大人数が苦手で、少数精鋭で個別にじっくり育ててもらいたいというAD志望者がいました。

まさに、こういった方にはピッタリな環境がたくさんあるのです。

その他大勢よりも一人一人を見てくれる今のテレビ業界では、結果的に人材が育成される可能性も!?

条件面でも以前とは随分変わったのではないでしょうか。

まず、『正社員』としての募集がダントツに増えてきました。

少し前までは派遣や契約社員など、「業界だから」で済ませる雇用形態で採用する会社は多くありました。

今は、ほとんどの会社が正社員としてじっくり育てようとする風潮です。

同時に、給与の基準も高くなっています。

2年目、3年目くらいの給与を初任給で支給する会社も驚くほど増えて来ました。

制作費の現象に歯止めがかかったわけではないのですが、社員を大切にしようとする会社の意思が見えます。

冒頭でお話したように、スタッフが少ないとみんなに負担がかかります。

それを解消しようと、余剰になるほど採用人数を増やしている会社もあります。

某テレビ局では、ある番組のスタッフを数十人単位で増やそうとしています。

本来そんなにいらないのですが、一人一人の負担が減ることで労働環境の整備を図ろうとしています。

実際にこの番組のADは週休2日で働くことが出来ています。

採用する側だって何も手段を講じていないわけではありません。

そうは言っても多忙なマスコミ業界(テレビ)ですので、出来ることと出来ないことはありますが、スタッフ一人一人への関心は強まるばかりです。

少しでもテレビ業界に興味をお持ちの方は、怖がらずにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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《石川かおり》

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