【就職・転職成功の秘訣】ないものねだりのその前に!企業が好条件で欲しがる人材である為には

2014年7月23日

同業種での転職の場合、どんな仕事内容で、どのくらいの仕事量なのかが大体想像出来ます。
このくらいだったら、○○万円くらい給料が欲しいという具体的な希望も出しやすくなります。

先日、テレビ番組制作のアシスタントディレクター(AD)からアシスタントプロデューサー(AP)にキャリアチェンジしたい2人の女性が、
キャリアトレインの就職・転職サポート面談で来社されました。

futari

Aさん(24歳)
経歴:バラエティ番組のADとして2半年、APとして3ヶ月

Bさん(26歳)
経歴:情報番組のADとして3年弱

テレビ業界歴はAさんもBさんも同じくらいあります。

2人とも最初はディレクターを目指していたのですが、仕事をしていくうちにプロデューサー志向に変わった方達です。

「自分には演出能力がない」「ディレクターを見ていて自分にはとても無理そう」など一見マイナス理由のように聞こえる方もいますが、逆に「調整能力がある」「スケジュールなどの管理が得意」「間に立ってみんなをまとめていくのが好き」など、自分の適性に気付く方もいます。

ADからAPへのキャリアチェンジを歓迎している会社もたくさんあります。

AさんもBさんも十分に転職成功を予感させていたのですが・・・。

現時点で希望のAPとして転職を成功させたのはAさんだけです。

同じようなキャリアを持つ2人でなぜ明暗が分かれたのでしょうか?

それは2人の希望に違いがありました。

Aさん
雇用形態:正社員又は契約社員
給与:月額20万円以上
休日:こだわらない、週1日休みがあれば良いな
勤務時間:スケジュールに合わせて変動は当たり前

Bさん
雇用形態:正社員
給与:月額25万円以上、賞与年2回
休日:土日祝休み
勤務時間:残業は1日1時間程度

Aさんのように多くを望むなと言っているわけではありません。
Bさんの希望はごくごく一般的なもので、わがままを言っているわけでもありません。

ただ、APという新たな職種(ポジション)にトライしようとしている中で、100点満点の希望条件でおいでおいでとしてくれる会社はなかなかありません。

特に休みや勤務時間の部分は、テレビ業界では難しいことはBさんもわかっているはずです。

優先順位をつけたり、どこか妥協出来る部分はないかなど、Bさんとは今も話し合っています。

一歩リードしたAさんは入社から3ヶ月が経とうとしていますが、試用期間が明けて給与がUPするそうです。

入ってから頑張りを評価してもらったというわけです。

例え、Bさんが希望通りの会社にAPとして入ったとして、その満足はホンモノなのか、持続性があるのか?

今から不安に思ってしまいます。

やはりAPとしてなのか、テレビ制作への想いなのか、何か1つ強いものを持っていないと、条件が良くてもどこかで無理が出てくるのではないでしょうか・・・?

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≪石川かおり≫

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