【番組制作】リアルな働き方を聞いてきた!9月入社のAD経験者の場合

2023年9月20日

9月1日に某番組制作会社に入社したMさんにお会いしてきました。

Mさんは大学卒業後、新卒で大手番組制作会社に就職したのですが、4年目になって別の制作会社で働いてみたいと考えるようになりました。

人間関係を含め、働く環境がMさんにとっては成長できる環境ではないと感じていて、しばらく悩んでいたそうです。

キャリアトレインの転職サポートにご応募いただいたのは7月後半でした。

次の会社では働く人達や職場環境などを重視したいという気持ちがあり、転職先選びに少し時間がかかりました。

約4年の番組制作経験を持つMさんには選択肢がたくさんあり、その中から絞っていく作業も一緒に検討しながら進めました。

結局2社の選考を受けることにしたのですが、1社はタイミングが合わず見送ることに。

もう1社は今回入社した番組制作会社ですが、最初はカジュアル面談のような形で採用担当者2名とディレクター1名が対応してくれました。

ざっくばらんに会社のことや仕事のことなどを話す機会を設け、Mさんは心配していたことがクリアになりました。

次は代表と取締役との正式な面接となりましたが、そこでも疑問点を解消することができたので、Mさんの入社意欲もさらに高まりました。

給与などの勤務条件もMさんの希望通りに進み、スムーズに入社までこぎ着けたわけです。

私の心配としては、Mさんの働いていた会社では基本的は土日休みだったようで、今回入社した会社は一定期間の間に決まった日数の休みを取る形です。

休日数に大差はありませんが、慣れない働き方になるのでペースが掴めるまではフォローできればと思っています。

そんなMさんですが、現在の働き方や職場環境について聞いてみました。

実際の働き方

週1で放送されている某人気バラエティ番組に配属されたMさんですが、入社したばかりなので、番組のサイクルや年間のスケジュールなどは把握していません。

ひとまず今は、10月半ばくらいの放送回に向けてリサーチ作業に追われているそうです。

『放送回』とは?

週1放送のレギュラー番組でも、毎週毎週自社が制作するとは限りません。

また、1時間の放送内容をすべて担当するとも限りません。

1つの番組に複数の制作会社が入っていて、各会社に担当回や担当コーナーなどが振り分けられています。

Mさんの会社の担当回が10月半ばくらいの放送予定というわけですが、ロケと収録を10月頭に行うことは決まっているそうです。

どこにどんなロケに行くのか、どんな内容の収録になるのか、リサーチをしてディレクターに提案をあげまくっている状態です。

提案が通らないことばかりで、AD全員でかなりの数を提案しても10案で1案採用されるかどうかだそうです。

やっとディレクターからGOが出ても、ロケ先の撮影許可が取れないなど、振出しに戻ることもあったそうです。

しかも、当初は関西の某地区でのロケが決まっていて、そこに集中してリサーチをしていたのに、今週になって都内ロケに急遽変更になったとか。

都内に切り替えて一からリサーチを始めたところだそうですが、AD経験者のMさんが動じていません。

未経験で番組制作の仕事を始めたばかり、なんていう方にはこの徒労感にぐったりするかもしれませんが、Mさんにとってはテレビ業界では日常茶飯事とどこ吹く風です。

それにしても、あまりにもリサーチに時間をかけているので、やや効率の悪さを感じてはいるものの、ディレクターや番組のやり方に慣れる必要があることは理解しているそうです。

今の時期はロケや収録、放送日間近というわけでもないので、まだ落ち着いて勤務しているようで、残業は1日1時間程度で収まっているようです。

ただ、週末に連絡を取ったり、1度だけ終電近くになった日もあったりしたそうです。

「こんなもんじゃないと思うので怖い」と言うMさんですが、会社としても社員の勤怠管理にはかなり力を入れているようなので、、、そこまで心配はしていないのですが、、、

しかし、もう少し経ったらMさん本人にはもちろん、会社の方にも諸々確認していきたいと思っています。

このように担当している番組の状況やスケジュールによって、働き方は異なります。

『番組制作職の働き方』は一概には言えないのですが、勤怠管理という言葉も知らず、めちゃくちゃな働き方を黙認している制作会社はかなり少なくなりました。

番組制作職だけではありませんが、実際の働き方例などを交え、皆さんにお伝えしていきたいと思います!

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<石川かおり>

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