転職エージェントからウソをつかれた!?残念ながらなくはない、、、どんな事情があるのか

2023年9月25日

転職エージェントから「A社の審査で落ちた」
→A社から応募オファー来て虚偽と判明

引用:Business Journal

こんな記事がネット上で話題になっています。

某企業に転職エージェント経由で応募したら「審査落ち」と連絡があったのに、翌週になって同じ企業からスカウトが届いた!ということらしい。

「転職エージェントからウソを伝えられていたようだ」と投稿者は語っています。

企業に「数日前に御社に落とされた」と伝えると、企業からは「落とした記録がない」との返答があったそうな。

さらにさらに、転職エージェントから「前回の企業はハードルが高かった」と言われ、“ブラック臭”のする別の企業を紹介されたそうです。

同業者として、「あちゃ~」としか言いようがないのですが、転職エージェントがこんな“ウソ”をつくのには下記のような理由が考えられます。

記事中には2つ挙げられています。

①転職エージェントが利用者の希望する企業と契約していなかったケース
②報酬単価や選考期間の問題(成功報酬が高い企業で選考を進めたい)

これにプラスして、私は同業者として以下のことも考えられます。

・何らかの理由で他の候補者を優先して紹介したい企業だった
・応募者が望む企業とは付き合いたくない事情があった
・応募者の志向や希望などと企業がマッチしていないと思った(受けたいというから受け入れたことにした)
・企業から合否の連絡などが届かなかったから不採用と判断した
・応募者の人柄などが悪く、企業に紹介したくなかった(ブラックリスト)

考えようと思えば、もっと出てくるかもしれません。

良くも悪くも転職エージェントはロボットではないので(最近はAIなんてのもありますが)、応募者と企業との接し方は、何らかの意思や意図が働いている可能性は十分あり得るのです。

事実、記事には転職エージェントを利用して同じような経験をした投稿者がたくさん出てきます。

キャリアトレインでも、応募者(企業にも)に“ウソ”をつくことは絶対ないとは言えません。

しかし、ブラック企業でも報酬が高い方の企業を紹介するとか、ちょっと確認すれば解決するのにしないなど、ダメな“ウソ”はつきません。

変な言い方ですが、“ウソ”をつくとしたら、あくまでも“優しいウソ”であることが絶対です。

ウソからは信頼関係は築けない

“優しいウソ”とは?

例えばエントリーした応募者について、不採用の理由を企業から聞くようにしているのですが、中には酷い理由もあります。

応募者の人格を傷つけるような発言があったり、納得のいかない理由で性別差別があったり、応募者に言われたままを伝えることができない時もあります。

そんな企業の心証を保とうとはさらさら思いませんが、応募者が次に向かって前向きでいられるようにニュアンスを変えてお伝えすることがあります。

とは言え、優しかろうと何だろうと、やはり応募者にウソをつくのはいけないことなので、キャリアトレインでは印象が悪くなるようなことでも正直に話すことがほとんどです。

例えば、記事中のウソをつく①と②理由の場合。

①転職エージェントが利用者の希望する企業と契約していなかったケース
→その企業と契約していない(できない)なら、正直に伝えて応募者ご自身での応募を進めます。
転職エージェントに依頼せず採用活動を行う企業もあるので、ウソをついてまで選考を妨害する理由はありません。

②報酬単価や選考期間の問題(成功報酬が高い企業で選考を進めたい)
→報酬単価が高い方高い方ばかり紹介していたら、その他の企業への紹介チャンスがなくなります。
特定の企業に偏った取引は後々に響くことを知っています。
選考期間については応募者の意向があるので確認が必要です。
長くなるようならば辞退や他社を優先するという応募者も結構いるので、ここは正直に伝えるところです。

キャリアトレインでは、応募者に不合格の理由をあまりにも正直に伝えるので、本当はNGな部分もあります。

でも、ウソをついたり、下手に取り繕って隠したりすることが応募者のためになるのでしょうか?

これは転職エージェントや人材業や採用に関わるすべての人にとって、永遠の疑問かもしれません。

転職エージェントによって色々な考え方ややり方がありますが、とにもかくにも応募者との信頼関係がないと成り立ちません。

お互いに“ウソ”はつかずに、良い関係を築いていきたいと思っています。

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<石川かおり>

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