就活・転活のやめ時がわからなくなったら!今一度洗い直してみること

2023年5月31日

2023年5月22日の読売新聞「就活ON!」の就活生からの質問に答えるコーナーで、こんな相談が寄せられていました。

Q.複数の会社から内定をもらいましたが、もっと自分に合う会社があるのではと思い、就活を続けています。何をメドに就活を終えればいいのでしょうか。(関西大4年男子)

専門家の回答は、「基準作って自分で決断」というものでした。

わかりやすく順を追うとこんな感じ。

自分なりの判断基準を作る。

譲れない要素を書き出して順位をつける。

その基準を内定した会社に当てはめて、項目ごとに◎や△などを付け、重視する要素をもっとも満たしている1社に絞る。

その1社より魅力的な会社があなたの前に現れそうか考える。

「現れない」と思うなら就活終了。

「現れそう」と思うなら、就活の期限と受ける会社数の上限を決める。

上限まで達したら就活終了。

最後はこんなアドバイス。

「その決断に正解、不正解はありません。あなた次第でどちらにもなり得るからです。
最後に、100点満点の会社を探そうとしている学生に。今の自分に100%マッチする会社があったとして、それは将来も変わらないでしょうか?
人が成長すれば価値観も変わり、視野も広がります。入社前はせいぜい50%ぐらいマッチしていればOK、残る50%は未知を楽しむ――。就活を通じ、そんな気概も身に付けるといいでしょう。」

まさに禿同(激しく同意する)!

基準がなければ判断材料もないですし、「もっと良い会社があるかも」なんて漠然と考えているといつまで経っても決断できないなんてことになりかねません。

これ、就活なら卒業まで(入社まで)時間的余裕もありますし、考える時間はたっぷりあるのでまだ良いかと思いますが、転職活動で決断のタイミングを逃すと後がありません。

内定をもらったのだけど、就活・転活を続けるべきか問題をクリアにするために、ご自身の中で整理・確認した方がよいポイントがあります。

就活・転活のやめ時がわからない理由

一般的には就活の終了時期は大学4年生の6月から7月頃が多いですが、内定取得後も就活を続ける人は3割以上というデータもあります。

内定承諾後も、内定式を終えた後も、卒業ギリギリになっても、就活を続けている学生は毎年います。

転職活動でも、希望していた企業から内定を得たのになかなか返事ができなくて、迷っているうちに内定が流れてしまう人もいます。

自分が希望していた企業から内定を得ているのに、決められない・迷ってしまう理由は何なのでしょうか?

その理由を明確にすることで、次に繋げることができるはずなのできちんと向き合う必要があります。

これまでに下記のような理由で、内定後も就活・転活のやめ時が判断できずにいた方達がいました。

■就活生の場合
・本当に内定先企業で良いのか判断できない
・就職活動の軸がズレてしまった気がする
・内定が早すぎて気持ちが追いつかない
・たくさんの人に相談してから決めたい
・他にやりたいことがある

■転職の場合
・もっと条件の良い企業があるのではないかと思った
・異業種転職なので、本当に自分にできるのか不安になった
・ただ今の会社が嫌で転職したかっただけ
・たくさん内定を経て比較したいと考えた
・他の仕事や業界も見てみたくなった

就職してどうしたいのか、転職の目的は何なのか、活動しているうちに見えなくなってくる方もいます。

就活・転活のやめ時がわからなくなったら、就活の軸や転職の目的を今一度洗い直してみましょう!

就活・転活のやめ時は人それぞれ

そうやって改めて自分の希望や方向性を整理してみると、おのずと就活・転活のやめ時が見えてきます。

内定後、一時は迷いが出たけれど、きちんと自分の気持ちを整理して決断できた方もいます。

◎異業種転職
一般企業から番組制作会社の制作職(アシスタントディレクター)に転職したAさん(25歳)
たくさんある番組制作会社の中で、どうやって決めればよいのかわからなくなりましたが、まったくの未経験からのスタートを最初に受け入れてくれた企業に最終的には入社を決めました。
経験を積めば条件は後からついてくると考え、まずは最初の一歩を踏み出すことを決断しました。

◎生活設計を見直し
フリーランスの番組ディレクターとして活躍してきたBさん(38歳)
正社員として企業で再び働くことを希望し、某エンタメ企業から内定を得たのですが、フリーランスの時の収入と比較してしまい決めかねてしまいました。
フリーランスと正社員の働き方の違いを理解することで、生活設計を見直し、無理のない範囲で働けると入社を決意しました。

◎疑問を解消
内定先の企業や新たな仕事について、心配なことやわからないことがあり、不安な気持ちが払しょくできなかったCさん(30歳)
面接で聞けなかったことも多く、内定を得てもピンとこない状態でした。
人事担当者に率直に話し、Cさんが不安に思っていることや疑問を解消できるよう話し合いの場を持っていただけることになりました。
改めて内定先の方達と話すことで安心感を得たCさんは入社に進むことになりました。

就活・転活のやめ時がわからなくなった理由をクリアにし、解決策を講じることで気持ちが整理できるかと思います。

そんな時、例えばキャリアトレインのようなエージェントを利用して就活・転活を行えば、一緒に考え行動に移すこともできます。

1人で迷わず、是非ご相談いただければと思います!

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<石川かおり>

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