AD経験者を求める番組制作会社が急増中!条件アップの転職チャンス

2023年3月9日

今、番組制作アシスタントディレクター(AD)経験者を求める制作会社が急増しています。

以前よりAD経験者を求める制作会社は多いですが、約3年続いたコロナ禍を経て求められる人材にも変化が出てきています。

番組制作職全体の慢性的な人手不足もあり、”未経験者”の募集も併せて多くはなっていますが、経験者に至ってはもう取り合い・争奪戦となっています。

制作会社が経験者を求める理由は、ポジティブな理由とネガティブな理由があります。

<ポジティブな理由>
・制作体系を強化したい
・制作番組増加のため
・組織の中核を担うコア人材の育成

<ネガティブな理由>
・未経験者を育てる余裕がない(時間もコストも)
・未経験者はミスマッチがあり早期離職に繋がる可能性があるから
・ある程度育った社員が辞めてしまったため(世代の空白)

賃金アップや労働環境改善は、世の中的にトレンド化していますが、制作会社も例外ではありません。

経験者を採用するために、雇用条件の見直しや待遇改善を図る制作会社が目立つようになりました。

「経験者」イコール「即戦力」ということで、それなりの採用条件が用意されています。

例えば下記のような取り組みを行っている企業もあります。

①給料
・基本給アップ
・安定した昇給制度と賞与の支給
・インセンティブ支給

②待遇
・残業管理(超過勤務防止など)
・代休や振休のルール化
・手当充実(住宅手当や家族手当など)

③キャリアアップ
・評価制度の明確化(ディレクターへの昇進基準など)
・従業員のキャリアパスを支援(希望の道筋をサポート)
・自己啓発手当支給やリスキリング支援

その他、雇用形態を正社員以外に本人の希望に合わせたり、リモートワーク導入、福利厚生の拡充をしたりするなど、経験者に選択してもらえるように企業もあの手この手の取り組みを行っています。

AD経験者の定義

よく「AD未経験者」とは、どういったことを言うのかと聞かれますが、基本的には「ADの実務経験がない人」「ADとして働いたことがない人」のことです。

例外として、会社の考え方次第では下記のような人はまったくの未経験者ではなく、「知識はある」「お試し程度でも多少の経験はある」と捉える場合もあります。

・映像系の専門学校などで学んでいる
・数日から1ヶ月以内のアルバイト経験がある
・インターンシップなどでお試し体験した経験がある

経験者とは言い難いですが、まったく知識も経験もない未経験者よりは、少しだけお話しが早い場合があります。

さて、判断しづらいのは「AD経験者」です。

「経験者」とは、もちろん「AD実務経験がある人」のことを言いますが、どのくらいの実務経験(年数)があればよいのでしょうか?

「実務経験○年」ならば経験者であると、明確に決まっているわけではありません。

一般的な考え方や、クライアント企業からの要望で多いのは・・・。

「3年くらい」

同じことでも、3年でできるようになる人と、1年~2年でできるようになる人もいるので、スキルや経験を年数で図ることはできないところもあります。

ただ、AD経験が3年くらいあれば、採用企業としては下記のような安心感を得られます。

・続けているということはすぐに辞めないのでは
・一通りの経験値があるので応用も効くのでは
・ある程度経験したうえでの転職なので納得感がある

「3年以上の経験者」という募集があり、実務経験が満たないとしても完全にNGではありません。

あまりにも遠いと難しいかもしれませんが、ある程度の経験があればスキルがあると判断されることもあります。

実務経験の内容を明確にして、企業が「3年以上の経験者」に求める点をクリアしていることをアピールすることがポイントとなります。

未経験者と同じように、経験者と判断するには会社によって様々な物差しがあります。

・数ヶ月でも経験者
・正社員である必要はなく、契約社員・派遣・アルバイトでも経験者
・1社での経験でなくても、数社合計で3年も可(逆に社数が多いのはNGとするところも)
・ブランクがあっても経験者(アシスタント職なので年齢制限が出てくることも)
・番組制作のスキルがすべて身についていなくても経験者(編集はお手伝い程度しかやっていないなど)

ただし、「数ヶ月でも経験者」については、採用企業も慎重になるところです。

なぜ短期間で辞めることになったのか、採用企業を納得させる理由が必要です。

もし一般的には共感が持たれづらい理由で退職に至った場合、きちんと内省し自分のことを省みることができているのかが重要です。

採用して同じことを繰り返すことになれば、企業も本人も大ダメージです。

採用企業が考える「経験者」の基準に達していなければ仕方がない部分はありますが、今は経験者にとってチャンスであることは間違いありません。

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<石川かおり>

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