就活生の6割が「転職ありきの就職」だって!?いざというときのために意識したいこと

2023年3月6日

今年も3月1日に2024年卒の就職情報解禁日となりました。

しかし、2月1日時点で約5人に1人の学生が内定を得ているという調査結果も出ています。

24年卒の大学生の就職内定率は19.9%(2月1日時点)
情報元:リクルート「就職プロセス調査(2024年卒)」

毎年のことですが、就職情報解禁日前には選考が始まっている企業もたくさんあり、積極的に動いている就活生もたくさんいます。

キャリアトレインの就職サポートにも、2024年卒の就活生からの相談は多く、昨年末時点で内定を得ていないと焦っていた方もいました。

なんと、大学の友達たちはすでに数社から内定を得ているらしいのです。

確かに周りが内定を得ていると焦る気持ちはわかりますが、あまりにも早い段階での就職活動で気持ちが追い付いていないような気配も見られます。

就職活動は早期化している傾向があり、企業が優秀な学生を囲い込もうとしていることは明確です。

そんな企業の対応に就活生も応えなければなりませんが、そんなに頑張って内定を得た企業でも、「転職ありき」で入社するという方は少なくないようです。

あるアンケート調査では、「転職ありきの就職」という学生は、全体の64.6%という結果もあります。

「2023年就活実態調査」ではこんな回答結果が上位を占めていました。

Q.「就職後に転職を考えるタイミングについて」
第1位:「計画的に転職をしていく」(36.3%)
第2位:「1社でできるだけ長く働きたいので転職はしない」(35.4%)
第3位:「自分に合っていないと感じたらすぐに転職をする」(28.3%)
情報元:『Job総研

約7割が5年以内の転職を希望していることがわかりました。

実際に30代以下のビジネスパーソンの状況を見ても、52%が「転職して別の会社に勤めている」というアンケート調査結果もあります。

転職ありきの就活を行っている理由

今の時代の就活生が、新卒で入社した企業に拘らず転職を前提に考えるのには理由があります。

▼実際に働いてみないと自分に合う会社(仕事)なのかわからないから
▼仕事の経験を積んで希望する企業に中途入社したいから
▼1社で働き続けたくても保証はないから
▼スキルアップのために転職するのは当たり前だから
▼会社で何かあったら我慢して働こうとは思わない
▼1社で長く続ける方がリスクに感じる(成長しないのでは)

終身雇用崩壊、転職が当たり前の時代、コロナで実感した先行き不透明の世の中で、上記のように考える若者がいることも無理はありません。

それでも、実際に社会人になればわかることがあります。

いや、「いざ転職活動をすると気づくこと」と言った方が良いかもしれません。

若ければ求人は山ほどあるし、中途半端に辞めても問題ないと考えていると痛い目にあいます。

以下のようなことができていないと、次から次へと渡り歩いたとしても、どこかでひずみが生じるときがくる可能性があります。

■短期間で仕事を変えることにより専門性が身についていない
■経験値が問われる問題解決能力が足りていない
■長期的なプロジェクトの実践経験がないので評価がしづらい
■転職の”理由”を明確に説明できない(辞めた理由を振り返っていない)
■キャリアの一貫性がない

ただのジョブホッパーになるのか、きちんとした目的を持って転職するキャリアビルダーになるのか。

時代の流れに流されて、「転職することが目的」になってしまわないようにしたいものですね。

参考:2017年11月13日ブログ「転職ありきのキャリアプランに潜む4つのリスク

就職転職サポートボタン※非対面でも実施中!

<石川かおり>

PAGE TOP