テレビが嫌いなわけじゃない!?『若者のテレビ離れ』を疑ってみた
2011年の地デジ完全移行の時に、「テレビ観ないし、これを機にテレビはいらないかなぁ」なんて言っている人がいました。
テレビを観ないと言っても、完全にいらないですと!?
テレビっ子の私としては異星人と話している気分でした(笑)
こんなアンケート結果を発見。
「家にテレビがない?」
インターネットリサーチ「Qzoo」2014年12月より
テレビは観られていない?どんだけ~
HUT(総世帯視聴率:テレビをつけている世帯)
かつて月9と言ったらフジテレビの看板ドラマ枠“でした”。
過去最高視聴率は「HERO」(2001年)34.20%!
最近では1桁になることもしばしば。
もはや2桁いけば大騒ぎする時代。
月9「ようこそ、わが家へ」最終回15・0%!自己最高で有終の美
スポニチより
ちょっと待って!視聴率の傾向に東西の差が!?
近畿(西)は下げ幅が小さいことがわかりました。
元毎日放送プロデューサーの影山貴彦・同志社女子大教授によると・・・
「近畿の番組の作り手は、お金はないが知恵を働かせている。今なお浪花節を好むといった視聴者の個性の強さもあって、何を求められているか番組の作り手が想像力を働かせやすい」
きちんと考えられている面白い番組なら観るっつーわけです。
「若者のテレビ離れ」理由は?
「若者のテレビ離れ」と言われて随分経ちますが、じゃあ若者はテレビを観ないで何をしているかと言うと・・・
テレビ<ネット
テレビ<ゲーム
まぁ、皆んさんもご想像の通り、こんなところでしょう。
テレビを観ない理由としてこんな声があるそうです。
- オンライン視聴が増えた
- 観たい番組がない
- 仕事で忙しくて時間がない
いつの時代も流行に敏感な女性たちですが、テレビはそんな女性たちからの支持も失いつつあります。
テレビはもういらない!? 働く女性たちが「テレビ離れ」した理由
・ネットで情報が手に入る時代なので、テレビは必要不可欠ではなくなったのかも
・海外ドラマを放映してくれるなら地上波のテレビももっと積極的に見ると思う
・昔は、「さすがゴールデンタイム!」と感動できる番組が多かった気がします
・飲み会や習い事の時間と重なってしまうことも
・どのチャンネルも同じような番組ばかりに思えてきた
昔は娯楽の王さまといわれたテレビですが、選択肢が増えた現在では、そのポジションには当てはまらなくなりつつあるようです。
マイナビウーマン2015年2月より
「○○離れ」というのは何もテレビに限った話ではありません。
若者に離れられた業界はどこも大変なわけです。
ライフスタイルの変化でくっついたり離れたりするものです。
私の友達は独身時代には全然テレビを観なかったのに、子供が生まれたら『Eテレ』のヘビーユーザーとなりました。
今テレビをあまり観ない人でも、何かのきっかけで遅咲きテレビっ子になる可能性はあるのです。
本当はテレビが好きなんじゃ?
平日の平均視聴時間(リアルタイム)
10代が102.5分(前回調査:平成24年は102.9分)
20代が127.2分(前回調査:平成24々は121.2分)
30代が157.6分
40代が143.4分
総務省情報通信政策研究所(平成26年9月)より
10代は大人のように夜更かし出来ませんし、学校から帰って来て宿題やら塾やら習い事やら・・・
テレビの前に座っている時間は少ないはずですが、1時間以上は観ているようです。
9割以上が「テレビ好き」!
この5年で「録画派」が増加!
アサヒグループホールディングスお客様生活文化研究所『第544回 あなたはテレビが好きですか?』より
調査対象:全国の20歳以上の男女2,350人
調査方法:インターネット調査(2015年4月)
やや都合の良い調査結果を並べ立ててしまいましたが(汗)
テレビから若者たちが完全にそっぽ向いているわけでもないことがわかりました。
まとめ
もはやテレビは高齢者のメディアなんて揶揄されることもありますが、現役世代よりもテレビを観る時間が多いのは当然です。
ただ、だからと言って満足度が高いかと言うと・・・それは違うかも知れません。
年配のメディア関係の方と話していた時、「テレビはうるさい、もう少しゆっくりと落ち着いた番組が観たい」と言っていました。
その方はケーブルテレビの地域密着番組がお好きだそうで、若い世代にはあまり馴染みのない番組だと思います。
あ、、、そうか・・・。
すべての世代が満足出来る番組が昔はもっとあったような・・・。
テレビが家族団らんの中心ではなくなったのは、ネットのせいばかりではない気がしてきました。
《石川かおり》