テレビ番組制作の仕事に必要なのは「本を読むこと」!?
先週、アシスタントディレクター(AD)希望者の面接に同行しました。
伺ったのは某大手番組制作会社でしたが、実はキャリアトレインとは初めてのお付き合いになる会社です。
テレビ業界では有名な会社なので、もちろん私も知ってはいましたが、
そこで働くスタッフにどのような傾向が見られるのかは初めて知ることとなりました。
会社によってスタッフの雰囲気みたいなものがあるものです。
体育会系、インテリ系、拘りが強そう、年齢層が高い・低い、おとなしい、向上心が高い集まり・・・etc
時に私の感覚で判断することもありますが、会社の雰囲気と合わせてスタッフの雰囲気も要チェックポイントです。
さて、こちらの某大手番組制作会社と言うと・・・。
社員数が多いからか、ひと目で傾向が掴めるまではいきませんでした。
ただ、合格した暁には担当になるであろう番組のプロデューサー、ディレクター、ADと話した感じはとても良い雰囲気でした。
面接を進めるうちに感じたのは、「ADに求めることがやや高い」ということです。
今回のAD希望者はまったくの未経験者でした。
それでも質問の内容は・・・。
「Final Cut等の編集ソフトを使ったことはありますか?」
「動画撮影はしたことがありますか?それはどのようなテーマで撮影しましたか?」
「好きな番組はありますか?その番組のここを変えたらもっと面白くなると思う部分はありますか?」
「文章を書くことは好きですか?」
「出演者にインタビューをする際、どのように工夫しますか?」
実際に働き出した時に考えなければならないことまで質問は及びました。
応募者の履歴書を見て、一番追及?されたのは、文章力についてでした。
質問にもありましたが、番組制作の仕事は何かにつけて文章を書くことがとても多いというのです。
台本、カンペ、企画書、メール・・・あげたらキリがないくらい社内外に向けて文章を作成することはあります。
いきなり文章力をつけろといっても難しいですよね・・・。
やはり日頃の読書や新聞を読むなど、どれだけ文字に接しているかにかかってくると思います。
「元気」「テレビが好き」「明るい」もADとしては大事な要素ですが、職業(プロ)として食べていくには文章力も気にするべきだと今回の面接で改めて感じました。
さて、面接の結果はどうなったかと言うと・・・。
見事合格!
意識の高いAD希望者だったのが幸いでした。
ただ、やはりご本人も文章力については気になったようで、「本屋さんに寄ってから帰ります!」と意気込んでいました。
よく、「番組制作の仕事を志望するのに何か必要なことはありますか?」と質問を受けることがあります。
一つの答えが出ましたね。
今日からでも本を読みましょう!
《石川かおり》