「経験者募集」の壁を破った15年新卒!好きな気持ちは伝わる!

2015年2月10日

来月、ある番組制作会社に入社が決まった大学4年生のS君。

映像とはまったく関係のない学部で大学生活を過ごしたのですが、
ドキュメンタリーチックな映像作品を制作したり、友達と映画を作ったりして、趣味で映像に触れてきた方です。

そのかわり、一斉のドンで始まる就活の波には乗らず、卒業を来月に控えた今頃内定をゲットしたというわけです。

入社を決めた番組制作会社は、業界では大手と言われる会社です。

15年新卒採用はとっくに終わっていたのですが、ポツっと出た枠にタイミング良くS君がはまった形です。

ただ、その枠と言うのは、「映像制作経験者」を募集するものでした。

一般的に「経験者」と言うのは「実務経験がある方」のことです。

趣味で映像に触れていただけのS君は対象にはならないはずでした。

ところが趣味とは言え、Final Cut Pro(ファイナルカットプロ)やPremiere(プレミア)と言う映像編集ツールを使うことが出来るS君に企業は興味を持ったのです。

また、脚本や撮影にも拘りを持って取り組んでいたことから、「本当に映像が好きなんだ」と言う印象を与えることが出来たのです。

ただ先輩の手足となっただけの実務経験よりも、映像が好きで自主的に勉強して触れる機会を作ってきたS君の方が評価される結果となったのです。

「テレビ楽しそ~」「バラエティ番組を作ってみたい」「テレビを観るのが好きだから」

どれもテレビ業界を志す動機としては間違いではありません。

ただ、入社してからでも良いのですが、「作る」ということにもっと興味を持ち、追求しなければ先には進めないとわかる時が来ます。

制作者としての才能ももちろん大切ですが、「どれだけ映像制作に興味があるか」は最初から問われてくることだと思います。

たまたま私が住んでいる街には市立の映像・情報メディアセンターがあります。

そこで『映像制作講座』が開催されているのですが、参加者に理由を聞いたことがあります。

映像制作講座案内

高校3年生の男の子だったのですが、番組制作に興味があると言うのです(喜)

映像系の専門学校か芸術学部のある大学へ進学したいそうなのですが、どんなことを勉強するのか体験してみたかったそうです。

興味を持って動く、興味があるなら動く、ただ環境が与えられるのを待っているだけでは、本当に好きで動いている人には敵いませんね。

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《石川かおり》

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