発症注意!『ここではないどこか病』無益な転職を繰り返さない為に・・・
2014年11月4日
ある番組制作会社でアシスタントディレクター(AD)として働くD君(28歳)は、今の会社で5社目です。
大学を卒業して入った番組制作会社はなんと3ヶ月で辞め、その後も数ヶ月毎に転職を繰り返し、一番長くいた会社で1年半。
すべて番組制作会社です。
AD不足のテレビ業界では、D君のような渡り鳥も珍しくはありません。
「経験者ならばひとまず手になる」という気持ちで雇ってくれる会社があるのです。
すぐに会社を辞めてしまう理由は・・・
「先輩と合わない」「担当した番組に興味がない」「会社の方針が合わない」などなど。
色々と聞いていると、結局は「自分を認めてくれない」というところが大きい印象でした。
そこでD君は「他の会社ならば評価してもらえる」と考え、次から次に会社をかえてきてしまったのです。
D君が渡り歩いた5社のうち、3社から話を聞くことが出来たのですが、3社ともにD君への評価は散々なものでした。
「周りとコミュニケーションを取ろうとしない」「言われたことをしない」「言い訳ばかり」「連絡なしに会社に来ないこともある」などなど。
もちろん会社としてD君に指導してきたそうです。
しかし、5社目を辞めようとしているD君はいまだにこれらが直っていない様子です。
自分のことは顧みず、別の会社に行けばうまくいくと思い続けているD君。
このままでは6社目、7社目と同じことを繰り返してしまいます。
テレビ業界に限らず、転職を繰り返す人が陥りやすい『ここではないどこか病』
自分本位の転職は、自らの評価をますます下げることになります。
人のせい、会社のせいばかりが100%ではないはずです。
次こそは自分の居場所を作れるように、自分自身を振り返ることも大切ですね。
《石川かおり》