【ショック!こんな会社は嫌だシリーズ】第18回:転職前に見極めたい!期待の新人?使い捨て?
退職を急かす会社は要注意!?
転職相談で一番多いのは、次の会社が決まっている場合の現職の辞め方。
転職先に「なるべく早く入社して欲しい」と言われれば、そうしたい心情はよくわかります。
立つ鳥跡を濁さず
会社を辞める時こそ社会人力が試される時でもあります。
さらに言えば、転職先の会社があまりにも無理を言ってくるならば注意が必要です。
退職時には各社ルールがあるかと思います。
だいたい、申請してから最短で1ヶ月でしょうか。
ところが、「転職先の会社が1ヶ月間待ってくれない」という相談が結構あります。
会社にも事情はあるのでしょうが、転職者のことをどこまで考えているのでしょうか。
先日、某番組制作会社で働くアシスタントディレクターのF君からまさに同じ相談を受けました。
転職先の番組制作会社が「すぐに来て欲しい」と言っているそうなのです。
すぐもすぐも、10月24日に連絡が来て、11月1日入社というのですから・・・。
アシスタントディレクターとしてそれなりに任されているF君は、年末特番の制作が始まっているこの時期に1週間やそこらで辞められるわけがありません。
「特番の制作が終わってから」と言うのが一番ベストな状態です。
1ヶ月半くらい待ってくれたら、責任を果たして辞められる状態ではあります。
ところが、転職先の会社は「待てない」と言うのです。
同じ番組制作会社ならば、F君の置かれている状況はわかるはずです。
もちろん番組制作会社の都合だってわかるはず。
つまり、転職先の会社も特番制作でヒーヒー言っているわけです。
だから早く“手足”が欲しいというのが見え見えです。
どうしても転職先の会社に入りたいF君は、「恨まれてもいいから強行しようと思います」なんて言う始末。
未経験のF君を2年に渡り育ててくれた会社に対してです。
2年の経験があるからこそ転職出来たことは自覚がないようです。
本当にF君を会社の一員として受け入れる気があるのならば、無理は言わないはず。
しかもこの会社には何ヶ月も前からコンタクトを取っていて、ずっと無視されていたのに突然連絡が来て・・・だそうです。
キャリアトレイン経由での転職ではないので、最低限の口出ししか出来ませんが、私はこの転職はお勧め出来ません。
1ヶ月はもちろん、2ヶ月、3ヶ月も待ってくれる番組制作会社はいくらでもありました。
最長半年も待ってくれた会社もありましたが、その会社に入った方は今では役員となって将来を期待されています。
転職先に気持ちが向いてしまうのは理解出来ますが、ちょっと冷静に考えてみませんか?
《石川かおり》