視聴率で勝負しない番組!?意外と知らないケーブルテレビ

2012年11月22日

視聴率で勝負しない番組が存在する。

例えば、『NHK』
公共放送なのでコマーシャル(CM)が入らない。故にスポンサーを意識する必要がない。
さらに「公共性の高い番組を作りましょう」
という大義名分があるので数字が悪くても良質な番組なら問題なし。
大河ドラマ「平清盛」が最低視聴率を更新したなんて騒がれているが、
テレビ全体の視聴率が落ち続けている中で、
大河ドラマだけが30%も40%も取れたら立派なもの。
大河ドラマの視聴率が良くて当たり前の時代は終わったのである。

さて、もう一つ。

『ケーブルテレビが制作しているオリジナル番組』
通称『コミュニティチャンネル』

ほぼ日本中、自宅エリア内にケーブルテレビ業者はある。
東京だったら、J:COMやJCN、TCN、iTSCOMあたり。

J:COMチャンネル
JCNチャンネル

インターネットや電話(固定電話)のサービスが目的で加入している方も多いが、
映画やドラマ、アニメ、音楽、競馬、ゴルフなどの専門チャンネルを観る事が出来る。
これらの番組の空きチャンネルを利用して発信している番組が
『コミュニティチャンネル』と呼ばれる
ケーブルテレビが制作しているオリジナル番組なのだ。
地域(サービスエリア)内の情報発信が中心で、
暮らしに役立つ身近な情報や祭りやイベント、行政情報など盛りだくさん。

ここでは視聴率の高い低いは問題にならない。
いかに地域の皆様に合った番組を届けられるか、そこが役割なのである。

民放に出来ない事をする
例えば、地域にあるケーキ屋さんを番組内で紹介したとする。
仮にフジテレビのグルメ番組で紹介された、
東京のどこどこにあるケーキ屋さんに行くのは気軽ではない。
地域内にあるケーキ屋さんならばちょっとそこまで感覚ですぐに行けるのである。
それによってお店が繁盛して、商店街に活気が生まれ、地域全体が元気になる。
国にだって出来ない経済効果をケーブルテレビが上げてしまうのだ。
結構大それた事をしているのがケーブルテレビなのである。

〇〇小学校付近で怪しい人物が徘徊中!
某コミュニティチャンネルでは『不審者情報』をリアルタイムで流してしまうのだ。
当然この放送を観ていた地域の人達は警戒するし、
帰宅していない家族にも知らせる事が出来る。
遠い場所の出来事ではなく、すぐそばに迫る危険をキャッチする事が出来るのだ。

それだけではない、昨年の大地震から注目されている『災害時の避難情報』も抜かりない。
地域内のどこに避難すれば良いか、道路などの避難経路情報など、
民放やNHKを観ていても自分の住む地域の細かいところまでは放送されない。
ここでもケーブルテレビは大きな役割を果たすのだ。

コミュニティチャンネルを制作しているは精鋭部隊
フジテレビや日本テレビなどの数々の番組を制作してきたディレクター(30歳男性)は、
民放地上波以外の番組制作の可能性に注目。
ただオンエアして終わりではなく、
自分が作った番組によって多方向に影響を及ぼすケーブルテレビの魅力を発見したのだ。

例えば、コミュニティチャンネルと地域にあるスポーツチーム企業とのコラボ。
そのスポーツチームが開く『子供スポーツ教室』を企画・開催したとしよう。
子供達が番組に映るとなればその親御さん達がケーブルテレビに加入する。
ハッピースパイラルをいくらでも作りだす事が出来るのがコミュニティチャンネルなのである。

他にもケーブルテレビの現場には20代~30代のディレクターが揃っており、
彼らは企画~原稿作成~演出~撮影~編集と、
番組制作のすべてを一人で完結出来る。
民放と違い、役割分担が細分化されていない事もあるのだが、
まさにオールマイティな番組制作者なのだ。

最後に
ケーブルテレビは本当に世の中にとって価値を生み出す存在になる為の過渡期である。
スカパー!やWOWOW、NTTフレッツ光などライバルがひしめく中、
多チャンネル化競争で生き残り、発展する為に、
堅実なコミュニティチャンネル作りがケーブルテレビの一躍を担う事は間違いない。

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