社内の“人間関係”。これが嫌で会社を辞める人。これに救われて会社に残る人。
社内の人間関係、上手くいってますか?
表向きの退職理由はいろいろありますが、本音の部分で人間関係を退職理由に挙げる方は意外と多いのです。
ハッキリと「人間関係が悪い」とは言わないまでも
「社長がワンマン」
「上司が尊敬できない」
「相談出来る人がいない」
「教えてくれる人がいない or 聞ける人がいない」
「なかなか仕事を任せてもらえない」
「同世代がいなくてつまらない」
などなど、人が絡む退職理由は実に多いのです。
当然ながらこの割合はその会社での在籍期間に比例します。
10年以上勤めた人がその会社を辞める際、人間関係を理由に挙げる事は稀ですが、1年未満で退社する人の多くが、何らかの人間関係を理由に挙げています。
例えば、番組制作会社のAD(アシスタントディレクター)さん。
離職率の高さは知られていますが、特に数ヶ月以内で辞めていくADさんは実はその会社に馴染めていないケースが多いようです。
「入ったばかりで出来る事がなく、指示待ちの時間が長くて辛い…」
「ロケの日に寝坊した。迷惑をかけたので会社に行くのが辛い…」
「大事な領収書を紛失してしまった…もうどうしていいか分からない」
「仕事量が多過ぎて決められた期日までに終わらせる事が出来ない…」
「気が利かない、空気を読めと言われても…」
「多分自分には向いていない、と感じた…」などなど。
これらの理由はきっかけに過ぎず、会社や配属先にしっかりと馴染めていれば、実はクリアできた可能性があります。
誰にでも、特に新人に失敗はつきものですが、会社の中にきちんとミスを報告出来る(報告しやすい)環境があったり、失敗しても周りのフォローがあれば、次こそは!と思えたりもします。
働く環境の中で安定した人間関係が築けていれば会社を辞めると言う選択にはならなかったかも知れません。
新しい環境に入っていくのは誰にとっても簡単な事ではなく、ある程度周りと時間を共にする事で、信頼関係や仲間意識が芽生えていきます。
何かをきっかけに早急に辞めると言う判断を下す前に、その悩みを社内の誰かに相談出来るといいですね。
会社側の取り組み
ADさんの離職率が極端に低い制作会社があります。
と言ってもこの会社、昔から人が辞めなかったわけではありません。
経験者ばかりを採用しているわけでもありません。
むしろ未経験者を育てる事に情熱的です。
「ADが辞めてしまう問題」に会社として取り組んだ結果です。
未経験者のADをいきなり現場へ派遣する事を辞めました。
まずは社内でしっかりと教育する事から始めます。
普段は様々な番組に派遣されている社員が、定期的に集まってコミュニケーションを図る機会を設けています。
そして社長が社員をランチに誘い、1対1でじっくり話を聞いています。
まずは社内にしっかりとポジションを確立させる事で、初期段階の「辞めたい」を防ぎます。
その後いろいろと別の問題も出てはきますが、社内で人間関係が築けていれば、自ずと解決する問題も多いそうです。
社内に相談出来る環境がないと言う方、辞める決断をする前に一度キャリアトレインにご相談ください。