【実録!内定者シリーズ】第12回:ビジネスマナーが出来てる!?バイトで???自分を客観視することが内定への近道
面接での質問の定番。
「あなたの長所と短所は?」
この質問は、どれだけ自分のことを客観視出来ているのかを確認する為のものでもある。
「ホントのことなんて言えないよ~」
と叫ぶあなた!
ここで繰り出すのは、「〇〇だけど、〇〇です」という短所が長所となる答え方の技。
例えば「短所→克服体験」
「〇〇が出来ないけれど、〇〇するように〇〇して、出来るようになりました」
などなど。
短所が瞬く間に長所に化ける方法もあるのだ。
とにもかくにも、自分の短所を自覚していないことには繰り出せない技である。
ここからは、少し前にキャリアトレインの就職・転職サポートを利用して、
見事就職を実現させたS君(26歳)の話を紹介しよう。
S君はここで気が付かなかったら“ヤバい30代”を向かえるところだった(笑)
・大学を中退
・アルバイト経験しかない
・マスコミ業界では少し遅い20代半ばからのスタート
採用企業から見ると、安心材料が揃っているとは言えない人材である。
27歳と言う年齢は、四大卒なら5年目。専門卒ならなんと7年目だ。
まったくの未経験からスタートするには、自分より年下の先輩だらけは確実。
その年下の先輩よりも27歳らしいところを見せるには、
社会人としての常識やマナーは必須だ。
ここで困ったことに、S君は自信満々で答える。
「バイトでそれなりの立場にあり、お客さんにも好かれていたので、
社会人としてのビジネスマナーは備わっている」
どうやらS君のバイト先は高級な飲食店のようで、
お客さんもどこかの社長などのVIPが多かったという。
その人達と普通に接していたことが自信に繋がっているらしい。
では、なぜ私はS君に社会人のマナーを問うたのか?
初対面でS君に名刺を渡そうとしたら・・・
S君は座ったまま片手で受け取ったのだ。
これではビジネスマナーが出来ているとはとても思えなかった。
電話やメールもプライベートと仕事ではまったく違うもの。
S君はそういった経験はないはずなのに、出来ると答える。
「出来てない!」とは頭ごなしに言えないので、
何とか気付いてもらうように言葉を選んだ。
きっと、Sくんはバイトを一生懸命頑張っていたのだろう。
自負もあり、バイト経験のプライドが前面に来てしまうのは仕方ないのかも知れない。
でもこれからはバイトではなく、正社員として未経験からのチャレンジなのだ。
しかも決して有利とは言えない状況下に置かれていることを理解しなければならない。
この日の面談だけではなかなかプライドを捨てることが出来なかったS君だが、
企業面接に向けて何度か話し合っていくうちに、
やけに素直にアドバイスを求めてくれるようになった。
就職市場を知ることにより、自分を客観的に見ることが出来てきたのだ。
出来ていない自分を知ることにより、無事に内定を得たS君。
出来ているという過信が成長を止めてしまうところだった。
バイトと社員では人からの見られ方も違う。
バイトの経験はまったく別物と考えて、一からスタートするべきなのだ。
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