【石川かおりの業界人取材レポート】第6回:念願のアシスタントプロデューサーに昇進!暗黒時代を乗り越えて・・・

2013年1月30日

「今はやっと仕事が楽しいと感じています(笑)」

私の前では一度も弱音を吐かなかった番組制作会社勤務のKさん。
いつでもハツラツとしていて、楽しくやっているものと思っていた。
本人なりに辛く、笑顔の裏ではとても苦労していたのだ。

だからこそ、今年Kさんは転機を迎えた。

番組制作のアシスタントディレクターとして3年弱。

ついに希望していた「アシスタントプロデューサー(AP)」としてデビューを飾ったのだ。

ここまで来るには決して順調ではなかった。

後に「良い経験だった」とKさんは言ってくれたが、
間違いなく、暗黒の時期を経験している。

一般企業に勤務していたKさんは、
テレビの放送作家という仕事に興味を持ち、
働きながら「作家養成塾」に通っていた。

通ううちに、テレビ番組の「プロデューサー」になりたいと思うようになり、
まずはアシスタントプロデューサーとして下地を作りたいと言う目標を持ったのだ。

ところが、業界未経験でいきなりアシスタントプロデューサーになれるはずもなく、
最初は「アシスタントディレクター(AD)」として勤務することが求められる。

ある番組制作会社に入社したKさんは、ADとしてバラエティ特番を中心に携わることに。

仕事はまさに“ザ・制作会社”と言った感じ。

入社当初からではなかったが、休みもなければ徹夜もしょっちゅう。

それよりも何よりも辛かったことはと言うと、

「ぼやっとしている」「声が小さい」「不思議ちゃん」果ては「やる気が感じられない」などなど、
Kさんを知っている私にはまったく理解出来ないようなレッテルを張られてしまったのだ。

会社の雰囲気は決して明るいものではなく、スタッフを委縮させるような上司ばかり。
下の子達がのびのびと働けないのも無理はない。
すぐにADが辞めてしまう環境で、残ったKさんの負担は増すばかり。
唯一、腹を割って話せるAD仲間も精神的に参ってしまい退職。
ADがほとんどいなくなっても頑張り続けたKさんに、会社からの労いの言葉は一切なし。
それどころか、他に「ADのあてがあれば、Kさんは辞めてくれて結構」みたいな雰囲気。
これでモチベーションを保つのは至難の業だ。

契約満了を機に、制作会社を移ることを決心したKさん。

2社の番組制作会社があり、どちらを選択するべきか悩んだ。

A社は業界大手の番組制作会社。

B社は有名番組を手掛けていることはA社と同じだが、
会社の雰囲気が良く、社長のマインドが行き届いている。

さて、決め手となったのは・・・

“先に内定を貰った会社”

A社よりも後に面接をしたB社の方が、ダントツに早く内定を出してくれたのだ。

随分後になって、A社からも内定を貰ったが時すでに遅し。
入社したB社は評判通り、温かみのある番組制作会社で、
Kさんもやっと自分がいる場所を見付けられた感があった。

バラエティ番組を中心に、スポーツイベントやスペシャル番組などに関わってきた。

B社に入社し、2年が経った現在、

ADから念願のアシスタントプロデューサーに昇格!

着実に自分の夢に向かってステップアップしているKさん。

「辞めずにこれたのも石川さんとの出会いから
いい会社を紹介していただいたおかげだと思っています」

だなんて言われてしまいました・・・

いやらしいけど、この部分の文字フォントを大きくして、さらに太文字にしたいくらい(笑)
まったくこんなことを言われたら、ずっとずっと応援しちゃうわい。

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≪石川かおり≫

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