はじめに

大学時代の就職活動で「本当はやりたかった業界」がある人は、多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するのは、社会人3年目で一般企業からマスコミ・エンタメ業界への転職を成功させた26歳の女性・Aさん(仮名)のストーリーです。

大学時代に一度諦めた業界へ、なぜ再挑戦しようと思ったのか。

どんな壁があり、どのようにして内定を勝ち取ったのか。

同じように“いつかは挑戦したい”と考えている方にとって、自分の未来を重ねられる内容になっています。


■ Aさんのプロフィール

  • 26歳・女性

  • 一般企業(事務+広報アシスタント)で社会人3年目

  • 大学時代は映画研究会に所属。テレビ局・映像制作会社を志望していた

  • 就活では志望業界に落ち、安定性重視で一般企業へ

  • 転職先:エンタメ系動画制作会社のアシスタントディレクター(AD)


■ 大学時代の夢を諦めた理由

Aさんは大学3年生の頃からテレビ・映画・映像の世界に憧れ、就職活動ではテレビ局や制作会社を中心にエントリーしていました。

しかし、当時は

  • 採用数が少ない

  • 実務経験が求められる

  • 選考が長期化し、並行して進めていた一般企業の内定期限が迫っていた

という理由で、やむなく一般企業への就職を決めたそうです。

「心のどこかで“いつかまた挑戦したい”と思っていました。でも、社会人として安定した生活を送るほど、その気持ちはだんだん薄れていくと思っていたんです。」


■ 転職を考え始めたきっかけ

社会人3年目の春。
会社の先輩が「未経験から広告制作会社に転職した」という話を聞いたことがきっかけでした。

「その先輩は社会人5年目で未経験転職を成功させていて。
“あ、今からでも間に合うんだ”って、急に現実味を感じたんです。」

さらに、職場で広報アシスタントとして動画編集などを任されるようになり、やりがいや楽しさを改めて実感。
「やっぱり映像の仕事がしたい」という大学時代の想いが再燃しました。


■ マスコミ・エンタメ業界は“未経験でも挑戦できる”のか

Aさんが最初に不安だったのは、「今から挑戦して間に合うのか」という点。

実際、テレビ・エンタメ系の制作会社は

  • 未経験・第二新卒を歓迎

  • 体力が必要な分、若手が採用されやすい

  • 現場で学ぶ文化がある

という特徴があります。

そこでAさんは、一般転職サイトではなく、マスコミ・エンタメ系に強い転職エージェントの「キャリアトレインに相談することにしました。

「一人で動いていたら、たぶん“無理かも”と思って諦めていたと思います。」


■ 書類選考で苦戦。しかし「意欲を伝える方法」を学んだ

Aさんが最初にぶつかった壁は書類選考

一般企業の事務職から、制作現場へ。
職種も業界も異なるため、最初の2週間は書類で不合格が続きました。

そこでエージェントから受けたアドバイスは

  • 学生時代の映像活動を具体的に書く

  • 社会人として培った「段取り」「進行管理」「調整力」を制作にどう活かせるか

  • 動画編集ソフトを自主学習し、成果物をポートフォリオ化する

というもの。

これにより書類の通過率は一気にアップ。

「“経験がないから無理”ではなく、どう準備するかが大事だと気付きました。」


■ 面接では“覚悟”が問われた

マスコミ・エンタメ業界の面接では、熱意や動機が深掘りされます。
Aさんが受けた制作会社でも

  • なぜ今の会社を辞めたいのか

  • なぜ今この業界なのか

  • 体力面は大丈夫か

  • 映像制作で大事にしたいことは何か

といった質問が中心でした。

Aさんはどの質問にも真剣に向き合い、大学時代に抱いていた想い、社会人になって改めて気づいた自分の適性を丁寧に伝えました。


■ そして迎えた内定

最終面接から1週間後。
Aさんは無事、エンタメ系の動画制作会社からアシスタントディレクター(AD)として内定を獲得しました。

「新卒で叶わなかった夢に、別の入口から挑戦できるとは思っていませんでした。
あの時の悔しさを思い出して、本気で向き合って良かったです。」

入社後は体力面で大変な部分もありますが、
「毎日が新鮮で、学ぶことが多くて楽しい」と笑顔で話していました。


■ “いつか挑戦したい”なら、動き出す最適なタイミングは今

Aさんのように、
「大学時代に諦めた夢を、社会人になってからもう一度つかみにいく」
という選択肢は、決して珍しいものではありません。

マスコミ・エンタメ業界は

  • 第二新卒・20代のポテンシャル採用が活発

  • 未経験でも実務を学びながら成長できる環境がある

  • 志望動機や熱意が評価されやすい
    という特徴があります。

もしあなたが、
「いつかは挑戦したい」と思っているなら――。

動き出すのは**“今”**が一番早いタイミングです。

まずは業界研究や求人チェック、ポートフォリオ作成など、できることから始めてみませんか!

キャリアトレインの転職サポート面談は非対面(電話またはリモート)で行っています👇

国家資格キャリアコンサルタント
石川かおり