人材紹介は「三方よし」のはずが、、、みんな損する早期離職!
人材紹介会社(就職・転職エージェント)が何を恐れるって、、、一番は、、、
「紹介して入社した人がすぐに退職してしまうこと!」です。
「すぐ」というのは、1ヶ月なのか数週間なのか、数日なのか!?
とにかく人材紹介会社にとってこれほど痛いことはありません。
理由は大きく3つあります。
①人材紹介会社の信用にかかわる
②人材紹介料を返金しなければならない
③早期離職した人との縁が切れてしまう
あとは求職者(登録者)一人ひとりにそれなりの時間をかけてサポートしているので、これまでの時間や手間を換算すると余計がっかりします。
人材紹介の仕事は、企業に求職者を紹介して、入社したら成功報酬(人材紹介料)をもらうビジネスです。
人材紹介契約の中には「返金規定」が設けられていて、「○ヶ月以内に退職した場合、○○%返金」などと企業との間で取り決めがあります。
ですので、入社した人がこの返金期間内に辞めてしまったら人材紹介会社の利益はゼロ。
ゼロどころか、上記にあるように企業からの信用を失い、取引停止になる可能性もあるのです。
とは言え、こんな事情があるからと言って、求職者の皆さんが負担に感じる必要はありません。
そういうビジネスなのですから、骨折り損も想定内の仕事なのです。
ただ、早々に辞めることで一番痛いのはなんだかんだ求職者の皆さんだと思います。
入社した企業をすぐに辞めることはリスクも伴います。
<早期離職のデメリット>
・「続かない人」「すぐ辞めそう」と思われる可能性がある
・職務経歴(キャリア)に傷がつく
・思い込みが強くなり辞め癖がついてしまう
・スキルが身についていない
・失業保険の受給要件を満たさないケースがある
皆さんすぐに辞めようと思って転職したわけではないはずです。
それなりの理由があって早い判断になったかと思いますが、その判断が必ずしも正しいとは限らないので一旦相談してほしいところです。
昨年、キャリアトレインの転職サポート経由で入社した企業を入社早々に辞めてしまった人がいました。
入社2週間目に様子を聞いた時は笑顔で問題ないと答えてくれていたのですが、入社1ヶ月になるところでいきなりの退職。
理由もハッキリ聞けないまま連絡が取れなくなってしまったので困惑しました。
企業も私もがっかり度は半端ありませんでした。
私としては紹介した責任があるのでひたすら謝るしかないのですが、この企業との取引が継続していることだけが救いです。
人材紹介のシステムは、「三方よし」だと考えます。
①企業は採用できてよかった
②求職者は入社できてよかった
③人材紹介会社は紹介できてよかった
この3者がみんな「よかった」で成り立つのが人材ビジネスなんですよね、、、、
4割は入社3か月以内に辞めたくなる!?
「紹介して入社した人がすぐに退職してしまうこと」は、みんなが痛い思いをすることになりますが、人材紹介とか関係なく入社した会社をすぐに辞める人(辞めたいと思う人)は実際に少なくありません。
入社3か月以内に「転職・退職をしたい」と感じた人は約4割
情報元:株式会社クリエイティブバンク「転職意欲の変化と採用管理」
新卒・中途で入社してから3か月以内に転職または退職をしたいと感じた理由の上位は?
第1位「仕事内容の不一致」
第2位「人間関係のトラブル」
第3位「待遇面の不満」
第4位「労働時間、休日条件への不満」
第5位「キャリアップの見通しの不安」
「令和3年雇用動向調査結果の概況」(厚労省)の転職入職者が前職を辞めた理由でも、同じようなことが上位にあがっています。
全業界から見ると、マスコミ・エンタメ業界の早期離職率は決して飛びぬけて高いわけではありませんが、早々に辞める人もいることはいます。
早々に辞めたい理由上位に当てはまることも大いにあるでしょうし、業界は関係なく早期離職の理由は共通しているようです。
マスコミ・エンタメ業界でも早期離職は昔から問題視されていて、企業側も手をこまねいているわけではありません。
■社員の早期離職を防ぐには!
・社内イベントを行う(歓迎会や懇談会など)
・同期会で互いに成長を促す
・メンター制度の導入(先輩社員が定期的に面談)
・労働時間の管理を徹底
・人事評価制度の適正な運用
・マネジメント層のスキルを上げる
・どのようなキャリアを築けるのか示す
・コミュニケーションツールの導入(相談しやすいシステム)
などなど、企業はあの手この手で社員の早期離職を防ごうとしています。
キャリアトレインの転職サポートも入社したらそれで終わりではありません。
悩みや不安などの相談はずっと受けつけていますので、早々にご自身だけで判断せず、どうか頼ってくださいね!
<石川かおり>