フリーターも採用対象にする企業増!希望する仕事に就職するには?
中途採用で『フリーター』も採用対象にしている企業が多くなっています。
就職支援サービス『ハタラクティブ』が2022年12月に発表「フリーターの採用意欲に関する実態調査」では、企業の約6割が「フリーターは採用対象者に入る」と回答。
さらに、「企業の約8割が実際に正社員として採用」しており、「フリーターを正社員として採用している企業の約6割が採用に満足」しているという調査結果となりました。
フリーターも採用対象にする背景としては、以下のような理由が上位に挙がりました。
「採用数を確保したい」 (53.6%)
「早急に人員確保を行いたい」(39.7%)
「人件費を抑えたい」 (28.9%)
「採用コストを抑えたい」 (28.4%)
「経歴やスキルよりも若年層を採用したい」(26.3%)
マスコミ・エンタメ業界でも、「未経験者歓迎」とする求人の中には、フリーターとして働いている方も含まれることが多くなっています。
特に、テレビ番組の制作アシスタントディレクター職など、20代の若手採用を中心としている求人に多く見られます。
『フリーター』とは?
『フリーター』の定義は以下のようになっています。
・15歳から34歳までの若年者
・学生ではない
・女性の場合、主婦ではない
・雇用形態が「パート・アルバイト」
・完全失業者で探している仕事の形態が「パート・アルバイト」出所:2020年労働力調査(総務省統計局)
日本の総人口(約1億2600万人)のうち、約1%(136万人)がフリーターとなっています。
フリーターとして働いている人たちにはこんな理由やきっかけがあります。
【早期離職型】
一度は就職したが辞めた
【夢追い型】
やりたいことがあるので就職していない
【自分探し型】
やりたい仕事が見つからない
【アルバイトズルズル型】
学生時代からのアルバイトをそのまま継続
【やむを得ず型】
就職活動がうまくいかなかった
その他、海外留学や勉強したいことがある、家庭の事情、健康上の事情など、人それぞれ理由はあるかと思います。
採用企業には個別の事情が応募書類上だけでは伝わらないこともあり、フリーターを採用するにあたり色々なイメージを持たれることになります。
■ポジティブなイメージ
・年齢が若いので柔軟性、適応力が期待できる
・前職の企業文化などに染まっていないので、会社に溶け込みやすい
・入社までの期間が比較的短い
■ネガティブなイメージ
・社会人としてのスキルが不足している
・採用しても定着してくれるのか不安
・新卒と同様の研修が必要な場合がある
フリーターから就職するには
マスコミ・エンタメ業界でもフリーターも採用対象にしている企業はありますが、フリーター歴が長かったり、仕事先を転々としていたりするフリーターには、ネガティブなイメージが払しょくできていない企業もあります。
それでは、フリーターから正社員(または希望する仕事や企業)に採用されるにはどうしたらよいのでしょうか。
①履歴書(職務経歴書)をきちんと作成する
【POINT】企業からの指定がない限り、パソコンで作成!
PCスキルがあることを応募書類でアピールすることができます。
②志望動機に熱意を詰め込む
【POINT】なぜ○○の仕事がしたいのか、自分の何がその仕事に活かせるのか、具体的に掘り下げて書く!
仕事内容をいかに理解しているかもアピールすることができます。
③面接では基本的なことを疎かにしない
【POINT】身だしなみや言葉遣いなど、すべてが学生時代に戻ったかのように基本に立ち返る!
ビジネスマナーがあることをアピールすることができます。
履歴書にカジュアルなトップス(Tシャツや柄物など)で撮影した証明写真をつける方がいますが、就職の履歴書でOKだと思いますか?
アルバイトの応募ならば問題ありませんが、それでOKだと思うのであれば、フリーターのネガティブなイメージが出てしまっていると言えます。
そんなところで不利になるのはもったいない!
また、「フリーター時代の経験をアピールした方がよい」というアドバイスも見かけますが、内容によると、就職・転職をサポートしている経験から感じています。
例えば「バイトリーダー」だったとか言われても、結構多いのであまり印象に残りません。
ただ、「バイトリーダー」だったという事実ではなく、希望する職種に就くにあたり活かすことのできる経験やスキルを具体的にアピールすれば、入社後の活躍をイメージさせることができるかと思います。
基本的なことを心がければ、フリーターから就職することは十分可能性があります。
不安に思っている方もいると思いますので、まずはご相談ください!
<石川かおり>