ホントのとこはどうなの?テレビ番組制作アシスタントディレクターの休日実態!
キャリアトレインの転職サポート面談でこんな質問がありました。
テレビ番組制作アシスタントディレクター職を希望するTさん(22歳)
「キャリアトレインの登録者や知っているADさん達の休みは、実際にどうなっているか教えてください」
Tさんはご自身でも色々と調べていて、番組制作の仕事は不規則ななりがちだということは理解していました。
それでも、実際のところはどうなのか?
週に1日くらいは休みがあるのか?
まったく休みがない月はあるのか?
長期休暇はやっぱり難しいのか?
モヤモヤモヤモヤ。
インターネットで調べてもそこまで具体的なことはなかなか見つかりません。
そればかりか、出てくるのはブラックなお話しばかり。
番組制作職への転職を考えている人は、働き方に関してはそれなりに理解しているかと思いますが、ブラックな情報ばかりで踏み出せない人もいるのではないでしょうか。
だったら、テレビ業界などを専門にしている人材紹介会社に聞くのが早いですよね。
テレビ業界の働き方改革は確実に進んでいます。
私がマスコミ・エンタメ業界の人材業に携わり始めたのは約20年前ですが、その頃と今では比べ物になりません。
↓↓↓一昔前のテレビ業界↓↓↓
・休日という概念がない
・残業代は一切支払いなし
・徹夜は当たり前
・月1日くらい休みが取れたらラッキー
・夏休みと年末年始休暇が一緒になって2~3日
テレビ業界のベテランさん達に聞けば、あらゆる武勇伝?が出てくると思います。
そして二言目には、「今は楽だよ」「ADが優遇されている」「これで大丈夫なのか」などなど、時代が変わったことを肯定している方もいれば、テレビ業界の先々に不安を感じている方もいます。
ほとんどのテレビ業界関係者は、長時間労働や休みが少ない環境だと、若者が寄り付かないという現実は受け入れていて、改善を積み重ねています。
とは言え、テレビ番組の制作アシスタントディレクターの休日実態はどうなっているのでしょうか?
アシスタントディレクターの休日実態
同じ番組制作会社でも、休日の取り方には違いがあります。
理由は大きく分けて2つあります。
①担当している番組のスケジュールによる
②会社の規定・方針
担当している番組のスケジュール(放送日や収録・ロケ日など)によって、休日は大きく変動します。
担当する番組が週1日放送しているレギュラー番組の場合、だいたいルーティンが見えるとしても、年に数回放送される『特番』の季節になると、業務量が変わってきたりします。
そうすると、普段は休めていた曜日に休めないなど、イレギュラーな休日になってきます。
または、めちゃくちゃ忙しい番組と、落ち着いている番組などの差もあり、配属される番組で休日の命運は分かれます。
休日設定は会社の規定(就業規則など)や方針でも違います。
もちろん表面上は法に触れないような規定になっているはずですが、そこに経営者や管理監督者の方針が加わってくると厄介なことになりかねません。
そんなブラックなお話しではないとしても、例えば休日は「日曜日のみ」とか「祝日は出社日」など、会社によって色々です。
ここ最近で印象に残っている番組制作アシスタントディレクターの休日をご紹介します。
〇「最低でも週1日は休めている」
週1放送のバラエティ番組を担当しているAさんは、自社で番組を制作しているスタイルの制作会社に勤務しています。
以前は多忙さゆえに離職率も高い会社でしたが、最近では「ADは休ませる」という方針になり、GWなどの長期休暇も率先して取らせてもらっています。
〇「月で8日以上の休みはある」
忙しい週は1日も休めませんが、月の中で休日を消化できるように会社が管理してくれると話すBさん。
最悪その月に休みが消化できなければ、次月に回すか、どこかでまとめて休ませてくれるそうです。
〇「週休2日は必ず取れている」
毎日放送があるニュース情報系の番組を担当するCさん。
テレビ局に派遣されていますが、担当する曜日が決まっているので、ルーティンで毎週同じ曜日に2日間(土日とは限りません)休めています。
勤務時間も決まっていて、残業もほぼありません。
年末年始休暇や夏季休暇も取得しているアシスタントディレクターがほとんどです。
時期はずれることはありますが、その分の休日数は考えてもらえます。
ここ最近は、「まったく休みが取れません」というアシスタントディレクターはあまり見かけませんが、どこかで苦労している方もいるかもしれません。
ただ、上記の「週休2日は必ず取れている」Cさんですが、それでも勤務はキツイと言います。
当たり前ですが、仕事のキツさは休日の有無だけではありません。
また、個人の考え方や事情にもよりますので、週休2日だから万々歳というわけでもないようです。
やる気はあっても、休みや勤務時間はやっぱり気になるところかと思います。
色々な実態をリアルにお話しできればと思いますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
<石川かおり>