「仕事がつまらない」と感じる理由とは?転職だけじゃない対処法
関西在住で部品メーカーの事務職として働いているIさん(23歳)から転職の相談を受けました。
短大卒業後、1社で3年間頑張っているIさんですが、「仕事がつまらない」と言います。
事務職にも色々あると思いますが、Iさんの会社では毎日同じことの繰り返しで、3年間何も代わり映えがなかったそうなのです。
元々、エンターテインメント業界に興味のあったIさんは、代わり映えしない日々を変えようと転職を決意したのです。
「仕事がつまらない」と感じる理由はいくつか考えられます。
Iさんの場合は、大きく3つありました。
①仕事が単調で代わり映えしない
②会社で役に立っている気がしない
③他にやってみたい仕事がある
また、Iさんは上京したいという気持ちが強く、今いる場所から抜け出したいという思いから、ますます仕事がつまらなく感じてしまっていました。
Iさんのように「仕事がつまらない」と感じている方は少なくはありません。
一般的に下記のような理由があります。
・仕事が適性(性格)に合っていない
・希望する仕事ではない
・仕事の成果が出せない
・会社の人間関係がよくない
・成果や能力を評価されない
・給与・待遇などの労働条件が悪い
・仕事にやりがいを感じない
・将来に希望が持てない
・やることが少なくて暇
職種にもよりますが、「仕事が楽しくて仕方がない!」という方はそんなにいるものではありません。
どんな仕事にも、辛くてしんどいと感じることはあるはずです。
ただ、せっかく多くの時間をかけて働くわけですから、ポジティブに取り組めるよう改善できたらいいですよね。
「仕事がつまらない」を改善
「仕事がつまらない」と感じる理由は、人それぞれの事情にもよります。
キャリアトレインの転職サポート登録者では、下記のように対処し、改善した方達がいます。
■アシスタントからの脱却
番組制作会社でアシスタントディレクター(AD)として勤務しているSさんは、アシスタントという立場から、どうしてもディレクターのサポートばかりがメイン業務となり、物足りなさを感じていました。
入社初期は仕方がないとしても、すでに4年間勤務しているSさんはディレクターとしてステップアップしたいと希望していました。しかし、Sさんの会社では上が詰まっていて、ADがすぐに辞めてしまうので足りていない状態。
Sさんを上にあげることができない状況がありました。そこで、Sさんはテレビ業界に拘らず、メインで映像制作に携わることができる、動画制作会社に転職することにしました。アシスタントというポジションがなく、すべての制作過程に携わることができる環境です。
サポート役ではなく、メインで仕事を進めることができる満足感を得ることができました。
■目標がなくても達成感を得る
芸能プロダクションでマネージャーとして勤務しているTさん。念願だった芸能マネージャーに転職することができて良かったのですが、芸能マネージャーになることが目標で、転職してからの方向性が見いだせずにいました。
業務をただこなすだけの毎日になってしまい、やりがいを感じることができません。しかし、せっかく夢だった芸能マネージャーになることができた現在、ここで立ち止まるわけにはいきません。
そこでTさんは、毎日小さな目標でも達成することを決めて、取り組み始めました。小さくても達成感を積み重ねていくことで、やるべきことが徐々に見え始めてきました。
■短調な毎日を変えてみた
小規模なエンタメ企業でバックオフィスとして5年目になるAさん。ひたすらデスクワークで、単純作業も多く、仕事に面白味を感じていませんでした。
Aさんのポジションでは、今後も何か大きな変化が起こることは考えづらく、仕事で変化を期待するのは難しい状況でした。
ただ、会社を辞めるつもりはないAさんは、プライベートを充実することに力を傾けてみました。趣味を見つけ、仕事終わりに駆け付けることも多くなりました。
プライベートが充実することで、仕事にも張り合いが生まれ、「つまらない」と感じる暇もなくなりました。
TさんとAさんは、何かを見つけて現状を変えることに成功しましたが、Sさんのように転職することで、現状を変えることも選択肢の一つです。
ただ、転職すればすべて解決オールOKではありません。
転職を決意する前に考えておきたいことがあります。
・仕事がつまらない原因をはっきりさせる
・転職する前にできること(努力すること)はないか
・自分のやりたいことや希望を明確にする
・きちんと計画を立ててから辞める
隣の芝生は青く見えるものです。
目先のことから逃げるのではなく、数年後を見据えて賢く動きましょう!
<石川かおり>