【大卒以上】採用条件!じゃないとホントにダメ?
必須条件:大学卒業以上
応募資格:4年制大学卒業以上
必須要件:<学歴>大学院、大学卒以上
このような記載を求人情報で見かけたことがあるかと思います。
しかし、テレビ番組制作会社や芸能プロダクションの求人では、学歴を重視した募集はあまりありません。
「番組制作の仕事がしたい!」「芸能マネージャーになりたい!」など、明確な夢や目標を持って専門学校に進学する方も多く、一概に学歴で判断することはありません。
【大学卒業以上】が採用条件になっている企業は一部存在します。
マスコミ・エンタメ業界に限らず、なぜ企業は大学卒業以上を採用条件にするのでしょうか?
大卒であれば確実に優秀ではないから
「大学出ているから優秀だ!」と考えるほど企業は単純ではありません。
ではなぜ企業は採用基準に大学卒業以上とするのかというと、こんな意味合いがあります。
■目安でしかない
2019年度の大学進学率は54.67%
出典:令和元年度学校基本調査(文部科学省)
半数以上が大学に進学している昨今、平均的な学歴と考えられる為です。
■単純に年齢的なもの
業務への適応や社内のバランスなどから、最低でも22歳以上の方を採用したい為です。
■多少フィルターをかけることができる
将来伸びる人材かどうかさっぱりわからない中で学歴が多少の参考になる為です。
■応募が来過ぎると対応出来ないから
人気・有名企業の場合、ある程度制限を設けないと採用活動が追いつかなくなる為です。
中途採用はスキル重視
以上のことから、「大卒以上」の応募資格を満たしていなくても採用の可能性があると言えます。
中途採用の場合はもっと明確で、学歴よりも【スキル】が重視されます。
スキルが同等の応募者が2人いて、1人しか採用出来ない場合、大卒以上が有利に働く可能性はありますが、スキルがあるのに最初から学歴で不採用にする企業はあまりありません。
前職の経験により即戦力となる場合はもちろん、まったく関係ない業務経験でも、経験したことや得たスキルをアピールすることで学歴要件をはねのけることが出来ます。
ただ、大学を中退して、社会人としてスキルが身に付くほどのキャリア(職務経験)がない方は少し苦労します。
「継続力」「忍耐力」「我慢強い」「最後までやり通す」というキーワードは一切説得力がなくなり、企業としては採用しても続かないのではないかと不安に思ってしまいます。
大学を中退することは皆さんそれぞれ事情があると思います。
中退自体は致し方ないとしても、その後の行動がとても大事になります。
ご自身で判断が難しい場合は是非ご相談ください。
参考:2015年5月18日ブログ「番組制作会社の“採用基準”」
<石川かおり>