番組制作会社の“採用基準”

2015年5月18日

採用決定した男性

テレビ番組制作に興味を持っている登録者からよくこんな質問を受けます。

「未経験でも大丈夫でしょうか?」
「大卒ではないのですが、入れますか?」
「地方在住者も面接に呼ばれますか?」
「30歳未経験者も採用してくれますか?」

求人票に書いていない採用基準までは知る由もありませんよね。

業界や職種、企業はそれぞれの採用基準を持っています。

面白いところでは、Googleの採用基準が最近話題になりました。

Googleの最終面接での採用基準「空港で一晩一緒に過ごせるか」

空港で一晩一緒に過ごして、夜通し語り明かせる人かどうかが基準

採用する人材が自分たちに近い価値観や情熱を持っているかを重視

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◇外資系企業の採用基準

外資系と言ったら、、、やはり“英語力”が重視されるのでは?
現実はややニュアンスが違い、外資系への就職・転職では“英語力”は当たり前。英語+何が出来るのかが問われるようです。

例えば簿記やCPA、MBAなどの資格を持っている人を欲しがる企業は多いようです。

外資系人材紹介Gaipro株式会社

◇銀行の採用基準

存在する『学歴フィルター』

就職活動において入社を希望する者を採用か不採用か決める場合に、一定レベル以上の大学に在籍しているかという基準で決めるという事である。

Wikipediaより

◇『顔面偏差値』が採用基準!?

『顔面偏差値』とは、見た目重視の採用で密かに使われています。
一部のアパレル企業や美容系の企業では、いわゆる「美人」を採用するとかしないとか・・・。
セクハラ以外のなにものでもありませんが、実際に採用基準として設けている企業もあるのです。

「アバクロ」だけじゃない 企業が「美人」を採用する理由

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さて、マスコミ業界の企業にももちろん採用基準はあります。

様々な個性が活かされるテレビ業界では、採用基準が曖昧で入社後のアンマッチが多く発生していた時期がありました。
人手不足の昨今、「採用しては辞め~採用しては辞め~」を繰り返す余裕はありません。
各社が採用基準を明確にし、将来のテレビ業界を担う若手探しに取り組んでいます。

番組制作会社が求める3大要件

積極性

番組制作スタッフほど積極性が求められる職業はないくらいです。誰かが手取り足取り教えてくれると思ったら大間違いです。自分から行かないと何も始まりません。取材等で知らない人に声をかけたり、盛り上げなくてはいけない場面では真っ先に声を出し、周りを巻き込むこともあります。

思考性

番組制作スタッフは体力勝負ばかりではありません。あくまでクリエイティブな職業です。物事を考え形にする力がなければ、上に行くことは出来ません。番組を作り出す思考性を持っていないと、使いっぱしりで終わることになります。

ストレス耐性

多忙な番組制作スケジュールの中で、睡眠不足に陥るのが番組制作スタッフです。家に帰れないこともしばしば、休日も満足に取れないこともざらです。放送・納品に間に合わせる為のプレッシャーも半端ありません。先輩からの指導も時には厳しいものとなります。このような状態が続くと、精神状態も悪化する場合があります。慢性的なストレスに打ち勝つことが出来るのかは大事な要素です。

採用担当者

番組制作会社による様々な“採用基準”

社会人としての“常識力”重視!

番組制作会社A:バラエティ番組を中心に、有名旅番組や情報系番組を制作(社員数50名)

「当社は特別な研修は設けておらず、即現場主義。そこで大事になるのは、現場に出しても恥ずかしくない常識力。挨拶、立ち振る舞い、メール・電話対応などの基本的なビジネスマナーが出来ていることは必須。番組制作の知識がないことや、仕事が出来ないことは当たり前。社会人としての常識力で周りの信用・信頼を獲得して欲しい。」 人事担当者

“地頭力”重視!

番組制作会社B:ドキュメンタリー番組を制作(社員数12名)

「スタッフの数が少ないので、全員が戦力となってもらう必要があります。入ったばかりの新人でも原稿を書いたり、取材に行ってもらうこともあります。頭がキレて、理解力がないとついてこれません。採用選考では、筆記試験に加えて、作文提出も必須にしています。ディレクターとして必要な要素を持っているのかを最初から求めています。」 プロデューサー

来るものは拒まず“やる気”重視!

番組制作会社C:情報バラエティ番組を中心に制作(社員数35名)

「うちはまずはやらせてみる方針。すぐに辞めてしまう子もいるけど。面接は1回のみで、合否も本人次第。最初から「いつから来れる?」と聞いちゃう。ただ、素直な印象の子じゃないと続く気がしないけどね」 代表

まとめ

こうしてみると、番組制作会社各社は特別な経験や知識を求めているわけではないことはかわりました。

「当たり前のことを当たり前に出来る人」は怯むことなく挑戦してみてはいかがでしょうか?

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《石川かおり》

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