30歳以上の転職成功!3つの共通点
2016年5月転職求人数:18ヵ月連続で過去最高値を更新
ここ数年、採用景気に沸いていますが、求人企業は誰でも彼でも求めているわけではありません。
業種・職種にもよりますが、求人企業は出来るだけ【若手】を採用したいと考えているのです。
少子高齢化の進行により、この先の人材不足も予想される中、若手の採用は企業の死活問題です。
その他にも、若手の採用を優先する理由はあります。
- ・将来の伸びしろに期待
・教えた事をすぐに吸収し身につけるのが早い
・他の会社の色が付いている人材を避けたい
・柔軟でフットワークが軽い
・社員の年齢構成が高い など
企業は若手の社会人経験の乏しさは理解しており、即戦力としての期待などはしていないのです。
とは言え、求職者から見ればそんなことはわかりません。
『年齢制限の禁止』というお題目のもと、求人情報には年齢制限が記載されていないことがほとんどです。
20代を求めていると思われる求人には特徴があるので参考にしてみてください。
こんな文言が書いてあったら20代を求めている!?
- 「社会人経験1年以上の方」
「第二新卒歓迎」
「ポテンシャル採用」
「若手が活躍している会社です!」
『35歳転職限界説』なんていう言葉がありますが、一般的に30歳以上の転職は簡単ではありません。
特に、未経験職への挑戦となると、30代前半での半数以上の方が「難しい」と答えています。
リクルート調べ
30歳以上の場合、これまで得たスキルや業務経験を活かした職種での転職の方が近道であることは確かです。
また、例え未経験職への転職が叶ったとしても、給与に年齢が考慮されないと思ってください。
同業種での経験がないので、キャリアとして認められないのです。
未経験職への挑戦は20代まで!?
昨今の人材不足により、企業の採用対象年齢は引き上げられている様子もありますが、マスコミ業界では、募集職種に対して未経験の場合、20代半ばくらいまでの方を対象にしている企業がほとんどです。
前職の経験や人並み外れた熱意を持っているなど、何か光るものをもつ人材であれば、30歳前後の未経験者でも採用になることはあります。
■Kさん(男性30歳)の場合
地方の映像制作会社でディレクターとして10年間勤務。
芸能マネージャー職への転職を希望し、都内の芸能プロダクションをたくさん受けたのですが、、、全滅。どこの芸能プロダクションも「年齢」を理由に不採用という結果になってしました。転職活動を始めて半年が経とうとしていました。すでに退職をしていたKさんは、費用的にもこれ以上の転職活動は難しくなっていました。結局、芸能マネージャーへの転職は断念し、前職と同じ映像制作会社に勤務することになりました。
30歳以上の転職でも、スキル&人柄で未経験職へ転職を成功させる方もいます。
■Sさん(女性34歳)の場合
テレビ番組制作会社でプロデューサーとして勤務。
WEB動画制作を希望し、某有名WEB動画制作会社への転職を成功させたSさん。ただし、転職成功までにはいくつかの会社から不採用通知を受け取っていました。不採用1社目は、急成長中のWEB動画制作会社でしたが、「社長がSさんよりも若い」という理由でNG。不採用2社目は、同じ映像でも、「WEB動画の制作経験がない」という理由でNG。最終的に内定を得たWEB動画制作会社は、不採用2社よりも規模も大きく、Sさんへの期待も大きいものでした。
30歳以上の転職成功3つの共通点
上記のSさんがまさにその通りなのですが、30歳以上で転職を成功させる方には共通点があります。
①主体的であること
未経験職種への挑戦だとしても、「教えてもらう」「言われたことをやる」という姿勢では、若手のぺーぺーと同じです。
これまで培った社会人経験を武器に、自らの考えで積極的に行動する姿勢が必要とさせます。
受け身の30代なんて企業は求めていません。
②確かなスキル・経験を持っていること
同業種での経験はなくても、前職で得たスキル・経験は必要とされます。
基本的なPCスキルはもちろん、社内外での振る舞い方、業務遂行能力、業界・業務などの専門知識、、、
「何にも出来ません」では通用しないのが30代の転職です。
③人柄が良いこと
年齢が高くなるにつれ、「扱いにくい」というレッテルを張られることが多いのが現実です。
年下の先輩も登場する転職だからこそ、一緒に働きたいと思わせることは至難の業です。
スキルだなんだかんだよりも一番重要なのは人柄かも知れません。
ひたむきな想い、謙虚でいて前のめりな姿勢、年齢を重ねたからこそ出来る人への心遣いなど、30歳以上の転職でも重宝されることはあるのです!
≪石川かおり≫