要注意!?ブラック臭が漂う激甘求人広告!

2015年10月13日

履歴書不要!
毎日ウキウキ楽しい仕事♪♪
憧れのTV局でアナタも業界人!

うわぁ・・・(呆)
凄い求人広告を見てもうた。
どうやら番組制作のアシスタントディレクターを募集している求人広告のようです。

あまりにもなキャッチに興味をそそられ(なるほど、そういう作戦か!?)求人の中身をクリックしてみました。
番組制作アシスタントディレクターの仕事については一切触れず、「楽しい楽しい」のオンパレードです。

しかも何が「楽しい」のか具体的にわかりません。
ただ、TV局の中で働くという環境についてしか記載されていないのです。
TV局にいれば楽しい???

あ、いたるところに「芸能人に会える!」とも書かれています。

番組制作の世界に限らず、若手の採用はどの業界でも課題となっています。

上記のようなハードルを下げまくって応募者を募る求人広告も目につくようになりました。

求人広告以外にも各社FacebookやTwitterなどのSNSも活用しています。

社内の雰囲気や社員同士の仲の良さを表現するにはもちろん効果的ですが、それだけでは仕事の本質は伝わってきません。

実際に働いているスタッフのインタビューでも、「先輩が優しい」とか「アットホームな環境」とか。。。

もはや「学生アルバイト」の募集レベルです。

激甘な求人広告でも立派な「正社員」の募集がほとんどなのに。

疑ってかかる応募者

応募者は騙されない

では、ハードルを下げに下げた求人広告に応募者が殺到するかと言うと、、、
まったくそんなことはないのです。

悲しいかな、番組制作の仕事は以前ほど引きがあるとは言えません。
どうしたって応募者が殺到することはありえなくなりました。

ポツリポツリと来る応募者も激甘求人の前では2つに分かれます。

①「なんか楽しそう」と就職ではなくサークルに入る気分の応募者

②番組制作の仕事を自分なりに調べていて、「そんなわけないやろ」と判断出来る応募者

番組制作の仕事については、ちょっと調べれば多くの情報を得られるはずです。

アシスタントディレクター(AD)については、過酷な労働環境ばかりがクローズアップされ、「楽しい」ことを探す方が大変なくらいです。

番組制作に対して目的意識をしっかり抱いている方には「楽しい」ばかりをうたった求人広告は通用しないのです。

応募者が敬遠するキャッチフレーズ

とは言え、どのような意図で求人をするかで内容は変わってきます。

  • ・人手が欲しいだけ
  • ・とりあえず応募者を集めるだけ集めて選ぶ
  • ・まずは仕事をやってみてからお互いに判断すれば良い
  • ・会社の将来を担う応募者と出会いたい

募集の意図によってはハードルを下げた求人で救われることもあります。

《本気で優秀な応募者を求めている場合》

  • ・学歴不問 ⇒ 高学歴者はあえて応募しません
  • ・知識や経験は一切いりません ⇒ 学校で知識を得た方や実務経験者は選択肢から外します
  • ・即日勤務可能(即日勤務出来る方) ⇒ 日雇いのようで就職意識が薄い気がする

「楽しさ」の見せ方

もちろん、番組制作の世界で働いている方はそれぞれに「楽しさ」を感じて働いています。

あるキー局子会社の求人広告では、「楽しさ」に「共感」が生まれるようなお話が掲載されていました。

◎視聴者からの手紙
自分がディレクターとして手がけた番組宛に小学生の女の子から手紙が届いたそうです。
番組の内容に感動して、その女の子の価値観が変わったという内容でした。
「見ている人たちの生き方や考え方に影響を与えられる仕事」であると、自分自身も感動した出来事だったそうです。

◎結婚して子供2人
自分の頑張り次第でやりたいことをやらせてもらえる会社であり、きちんと評価もしてくれる。
そのことで給与も上がり、結婚して子供2人を育てていける環境を手にした。

このようにじわじわと仕事へのやりがいを感じるコメントが掲載されている求人広告は、本当に番組制作の世界に興味を持っている方には響くのではないでしょうか。

就職・転職サポート応募

《石川かおり》

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