趣味(好きなこと)と仕事の違い!儚く散った30歳テレビ業界デビューの覚悟

2014年7月8日

「映像は趣味で良いかなって・・・」

syumi

数ヶ月前に某番組制作会社に入社したアシスタントディレクターOさんがつぶやいた一言です。

Oさんは30歳にして、これまで働いていた会社を辞めてテレビ業界に飛び込みました。

業界デビューには遅いと言うことは本人も自覚していたはずなのですが、最近どうもやる気が感じられなかったのです。

ほとんどの番組制作会社が未経験者の場合採用年齢を25~26歳くらいまでに設定している中、Oさんを採用してくれた会社はやる気を買ってくれ、Oさんにチャンスを与えてくれたのです。

Oさんも最初のうちはやるき満々で、見るからに活き活きとしていました。

そのうちに、ミスが多発し始め、挙句の果てにはミスに対して言い訳ばかりするようになりました。

こういう場合、何か仕事に集中出来ない理由があるものです。

Oさんとじっくり話してみたところ、「社内でのコミュニケーションがうまく取れていない」と言うのです。

「認めてもらえない」「自分だけ先輩に辛くあたられる」・・・etc。

事実がどうかは置いておいて、すべて「誰かのせいでこうなっている」状態になっていたのです。

30歳スタートというハンデを背負ったOさんは、「社内の人間関係」がどうのなんて言っている場合じゃないはずです。

年下の後輩達がぞろぞろいる中で、その方達の何倍も努力しなければなりません。

大変なことだとは思いますが、それだけの覚悟をして入ったはずなのです。

言うは易し、行うは難し

理想と現実のギャップ

そりゃあるでしょうよ・・・。

私はOさんの気持ちを信じていたからこそ、何週間も掛けて話し合い、どうにか良い方向に進んで欲しいと思っていました。

そんな矢先にOさんから出てきた言葉が「映像は趣味で良いかなって・・・」でした。

趣味で映像を作りたいという人に、私は何も言うことはありません。

ただ、果たしてOさんは趣味で映像を作るのでしょうか???
とても疑問ですが・・・。

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≪石川かおり≫

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