面接官が語る!一次面接でチェックする5つの重要ポイント

2024年8月9日

中途採用の一次面接を控えている方々にとって、面接官がどのようなポイントを重視しているのかを理解することは非常に重要です。

一次面接は応募者の基本的なスキルや資格の確認の場であり、応募者の適性や企業文化とのマッチングを評価するための重要なステップです。

2024年6月18日にPortRay株式会社が中途採用面接官経験者110名を対象に行った調査結果によれば、9割強の面接官が自社が求める人物像をしっかり理解し、面接に臨んでいると回答しています。

また、8割以上の面接官が応募者を適切に評価できていると感じており、9割弱が合否理由を説明できると回答しています。

中途採用の一次面接では事前準備が重要であり、面接官は応募者のスキルや経験、モチベーション、志望動機などを多角的に評価します。

以下では、一次面接で面接官がチェックする5つの重要ポイントについて詳しく解説していきます。

1.一次面接で確認すること

スキルの確認項目

中途採用の一次面接で面接官は、まず応募者のスキルを確認します。
面接官は具体的な質問を通じて、応募者が持つ技術的な能力や業務に必要なスキルセットを確認します。
例えば、プログラミングや財務分析といった具体的な技術が必要な場合、そのスキルをどの程度習得しているかを把握する質問が行われます。

経験の確認項目

次に確認するのは、応募者のこれまでの経験です。
中途採用の一次面接では、応募者の過去の職歴や、特に関連するプロジェクトに関する詳細な質問が投げかけられます。
面接官は応募者が過去にどんな役割を果たし、何を達成してきたのかを掘り下げることで、現ポジションでどれほど即戦力となりうるかを評価します。
この段階では、問題解決能力やリーダーシップ、チームでの協働経験などが特に重視されます。

資格の確認方法

応募者が保有する資格の確認も重要なポイントです。
面接官は応募者が所持する資格や認定証が、求人ポジションで求められる要件に適合しているかどうかをチェックします。
具体的な確認方法としては、直接質問するだけでなく、履歴書や証明書の提示を求めることがあります。
これにより、中途採用の一次面接での評価がより正確かつ客観的になります。

2. モチベーションと熱意の評価

熱意を測る質問

中途採用の一次面接で面接官が特に重視するのは、応募者の熱意を測ることです。
例えば、「この職種に応募した理由は何ですか?」「入社後に成し遂げたいことは何ですか?」などの質問が有効です。
これらの質問を通じて、応募者が本当にこの会社や職種に情熱を持っているかどうかを確認することができます。

モチベーションの見極め方

面接官は応募者のモチベーションを見極めるために、過去の経験や実績について深掘りすることが多いです。
例えば、「これまでの職場で最も達成感を感じた瞬間は何でしたか?」といった質問で応募者の内面的な動機や価値観を探ることができます。
また、応募者の長期的なキャリアビジョンについても質問することで、モチベーションの持続性を把握します。

志望度の高さを確認

志望度の高さは中途採用の一次面接で特に重要です。
面接官は「なぜ当社を選んだのですか?」「他社の面接状況はどうですか?」といった質問を通じて、応募者の本気度を確認します。
これにより、応募者が当社に対してどれほどの関心と理解を持っているかを判断し、採用のミスマッチを防ぐことができます。

3. 志望動機とキャリアビジョン

適切な質問例

中途採用の一次面接で面接官がよく使用するのが、応募者の志望動機やキャリアビジョンに関する質問です。
例えば、「なぜ当社を選んだのですか?」や「今後どのようなキャリアを描いていますか?」といった質問があります。
これらの質問は、応募者が企業や職種に対してどれだけ理解し、熱意を持っているかを確認するために重要です。
面接官はここで、応募者の具体的な目標や動機を聞き、合致するかどうかを見極めます。

転職・退職理由

中途採用の一次面接では、応募者の転職理由や前職の退職理由についても深掘りします。
「なぜ前の会社を辞めたのですか?」「転職を決意した理由は何ですか?」といった質問がよく投げかけられます。
この質問の意図は、応募者の価値観や職業観を理解することです。
前職での不満や問題点を正直に話すことは大切ですが、ネガティブなトーンを避け、ポジティブな転職理由を伝えることがポイントです。

回答から得られる情報の分析

面接官は、応募者の回答から多くの情報を収集し、分析します。
例えば、志望動機の回答からは応募者が企業の理念やビジョンに共感しているかどうかを確認できます。
キャリアビジョンの回答からは、応募者が長期的にどのような成長を見据えているかを把握します。
さらに、転職理由の回答からは応募者の悩みや価値観を理解し、今後の働き方が自社にマッチするかどうかを評価します。
こうした情報分析を通じて、中途採用の一次面接では適切な人材を見極めることができます。

4. コミュニケーションスキルの評価

コミュニケーション能力を測る質問

中途採用の一次面接で最も重要なポイントの一つに、応募者のコミュニケーション能力の評価があります。
面接官は、質問を通じて応募者がどれだけ明確に、かつ論理的に自分の考えを伝えられるかを確認します。
たとえば、「過去のプロジェクトでどのようにチームメンバーと協力しましたか?」「困難な状況をどのように乗り越えましたか?」といった質問がよく使用されます。

周りとうまくやれるか

面接官は、応募者が今後の業務で周りとうまくやれるかどうかも非常に重視します。
中途採用の一次面接では、応募者が企業文化にマッチするかどうかを見極める質問が多くされます。
例えば、「チーム内で意見の対立があった場合、どのように対処しますか?」といった質問は、応募者の対人関係スキルを測るためのものです。

評価基準とポイント

コミュニケーションスキルの評価基準としては、応募者の答え方や態度、話の一貫性などがポイントとなります。
具体的な評価ポイントとしては、下記を重視します。

①面接官は応募者のリスニングスキル(相手の話をきちんと聞いているか)
②レスポンススキル(質問に対する反応の速さと正確さ)
③表現力(自身の考えを適切に表現できるか)

5. 文化・価値観のマッチング

企業文化とのマッチング確認方法

中途採用の一次面接では、応募者が自社の企業文化に適しているかを確認することが重要です。
面接官は、企業の理念やビジョン、日常業務の進め方などについて具体的な質問を通じて応募者の適応力を探ります。
たとえば、「自分の価値観と会社のビジョンが一致していると感じたエピソードを教えてください」といった質問を用いることが効果的です。
これにより、応募者が自社にフィットするかどうかを見極めることができます。

価値観の一致を確認する質問

価値観の一致は、長期的な雇用関係を築くための重要な要素です。
中途採用の一次面接で面接官は、応募者の価値観や働き方に関する質問を行い、その一致度を確認します。
具体的には「仕事で最も重要と感じる価値観は何ですか?」「最近取り組んだプロジェクトで最も重視したポイントは何ですか?」といった質問です。
これにより、応募者の価値観が自社の文化にどれだけマッチしているかを判断できます。

自社の求める人物像

自社の求める人物像を明確に理解し、それに基づいて評価することが中途採用の一次面接での成功のカギです。
たとえば、チームワークを重視する企業であれば、「チームで困難な課題を解決した経験を教えてください」といった質問を導入します。これにより、応募者の背景やスキルが自社の求める人物像にフィットしているかどうかを確認できます。

まとめ

中途採用の一次面接は、応募者の基本的なスキルや経験の確認が中心となります。

また、スキルや経験だけでなく、モチベーションや熱意、コミュニケーションスキル、企業文化とのマッチングなど多岐にわたるポイントが重視されます。

実際に、中途採用の面接でよく聞かれる質問例として、自己紹介、転職理由、志望動機、キャリアビジョン、逆質問などが挙げられています。

応募者は、面接を価値観をすり合わせる場と考え、準備をしっかりとすることが重要です。

これにより、面接では互いに求めていることが明確になり、最適なマッチングが期待できます。

面接官の質問に対して誠実に答え、自身の強みや志望動機を明確に伝えることで、より効果的なアピールができるでしょう。

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<石川かおり>

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