必読!バラエティ界のカリスマの自著『非エリートの勝負学』が面白い!
テレビ業界に興味がある方は必読!
「バラエティ界のカリスマ」と呼ばれてきたテレビディレクターのマッコイ斎藤氏の自著『非エリートの勝負学』(サンクチュアリ出版))が面白い!
マッコイ斎藤さんは、「株式会社 笑軍」という番組制作会社の代表ですが、タレントとしてテレビ出演などもされているのでご存知の方も多いと思います。
YouTubeをご覧になっている方も結構多いかもしれませんね。
数々の人気企画を生み出してきたディレクター・演出ですが、私個人的にはとんねるずが好きだったので、「男気じゃんけん」なんて仲間内で今でもやってるぐらいです。
『非エリートの勝負学』は、マッコイ斎藤さんが田舎から出てきて、コネなし・経験なし・学歴なしでテレビ業界に飛び込んで、、、という内容ですが、興味をそそるお話しばかりです。
・年下にナメられまくる世界
・AD歴4年、25歳で異例の抜擢
・「まだ知らない」ことが人生の醍醐味
・努力せず「外見より中身」というのは傲慢
・人一倍やればいいだけ
・遊びと仕事を分けない
・地獄のような天国
なかでも、「笑いはどこでも生み出せる」という箇所です。
マッコイ斎藤さんはフリーのディレクターとして仕事を探し始めたとき、バラエティ番組をやりたくてそれ以外はすべて断っていました。
朝の情報番組『ズームイン!!サタデー』を経験したことで、ディレクターとしての視野が広がったそうです。
「バラエティで磨いたロケにノウハウが活かせる仕事でもあった。
笑いというものは、情報を織り交ぜながらも生み出すことができる。
そして笑いというものは、どんな場所でも生み出すことができるんだと。
情報番組でもバラエティの笑いは有効だ
反対に、バラエティ番組でも旬の情報を入れると内容に奥行きが生まれる。
20代後半でその感覚を得られたのは貴重だった。そこでの経験が、俺を急成長させてくれたからだろうか」
引用:85ページ「情報番組」より
このマッコイさんの実体験は、キャリアトレインの就職・転職サポートで、番組制作を志望する方達に改めて伝えることができそうです。
可能性を自分で狭めないで!
番組制作職志望のキャリアトレインの就職・転職サポートの登録者で多いのは、「バラエティ番組を作りたい」という方です。
皆さん好きな番組がいくつかあり、そういった番組を担当できるのは理想ですが、固執しているわけではありません。
ただ、「好きな番組」「興味のある番組」「観ている番組」じゃなければ嫌だという方もいます。
ピンポイントで就きたい番組を狙うのであれば、【派遣】や【業務委託】などの雇用形態で、募集している番組を指定する形で担当することはできるかもしれません。
業務委託(フリーランス)の番組ディレクターなどは、番組を選んで契約を結んでいます。
しかしながら、正社員(契約社員)で会社に所属する雇用形態になると、会社が制作している番組すべてが担当番組候補となり、どの番組に就くのかわかりません。
でも、自分が「好きな番組」「興味のある番組」「観ている番組」は、番組全体の一部に過ぎず、スタート時点で拘り過ぎるのは、視野を狭めてしまう可能性があります。
もちろん番組制作でやりたいことや目標、制作イメージを持つことは重要で、面接でもよく聞かれます。
「○○という番組を作りたい」というのは具体的でとてもよいかと思います。
その上で視野を広く持つことは重要で、バラエティ番組にも色々なテイストがあり、クイズ、トーク、ネタ見せ、情報寄りのためになる系、挑戦系などなど、細分化することができます。
バラエティという大枠で、やってみたいこと、面白いと思うことなど、挑戦できる機会はたくさんあるはずです。
マッコイ斎藤さんのように、情報番組でバラエティ番組で培ったノウハウを発揮したり、可能性を見出したり、本当のプロフェッショナルは、経験を宝にすることができるのではないしょうか。
とくに未経験者は、自分がどんなことに向いているのか、どんな番組でどんな機会があるのかさえ理解が不足しています。
スタート時点であまりにも固執してしまうと、世界が広がらないどころか、スタートするチャンスも失いかねません。
例えば、バラエティ番組を制作したいのに情報や報道番組に就いたとしても、番組制作の基本を学び、経験することで得るものがたくさんあるはずです。
「興味が持てない」などと、好奇心さえ持たずいるのは、どの番組に就いても満足することができないかも!?
番組制作は、一般の人よりも世の中にアンテナを張っていなければならない仕事です。
適性という意味でも、何にでも好奇心を持って挑んでいく姿勢は必要かと思います。
<石川かおり>