案外多い!?面接で泣いてしまう人!それでも内定が出た理由
「面接で泣いてしまう」
賛否両論あるかと思いますが、結構多いものです。
下記のアンケート調査によると、404人中45人(11.1%)が接中に泣いた経験があるという結果になりました。
Q.「就活の面接中に、涙を流した経験はありますか?」
ある 45人(11.1% )
ない 359人(88.9%)調査:マイナビ学生の窓口調べ
調査日時:2016年4月
調査人数:社会人1~3年目の男女404人
この調査では10人に1人くらいの割合ですが、キャリアトレインの就職・転職サポートでは15~20人に1人くらいの割合かと思います。
面接で泣いてしまうのは、新卒も中途も区別なく20代前半の求職者が多い印象です。
そしてどちらかというと女性の求職者の方が傾向としては多いですが、男性の求職者でも涙することはあります。
私が立ち会えない企業面接も多いのですが、面接後に企業の採用担当者から「泣いてしまいまして」と連絡を受けます。
聞いた瞬間は「うわぁ、、、」と思いますが、理由を聞くと納得というか、誰も責められない状況になることがほとんどです。
求職者からも「失敗しました」とか「もう絶対無理ですよね」なんて反省の報告が届きます。
しかし、私の記憶にある限り、面接で泣いてしまった人が不合格になったことはありません。
面接で泣いてしまった場合、面接官の反応はだいたい2パターンあります。
①泣いてしまっても面接中に立て直せばいい
②厳しい環境には不向きなのではないか
面接官にどう捉えられるか、状況や内容にもよりますが、絶対に不合格になるとは限りません。
泣いてしまうには色々な理由があるからです。
面接で泣く理由
普段は全然泣くキャラじゃないのに、面接で思いがけず泣いてしまうということはよくあります。
いつもと違う場面で何が起こるのか、事前に想定できるものでもありません。
面接で泣いてしまった人はこんな理由がありました。
■緊張してしまいパニックになる
■思っていることをうまく伝えられない悔しさ
■企業への志望度が高く熱意が強すぎる
■面接官からの厳しい発言で思い知らされる
■他の志望者と比べて自分はダメだと思ってしまう
先日も某芸能プロダクションの新卒面接で、涙してしまった志望者がいました。
理由を聞くと、短い時間に実に様々な思いが飛び交っていたのです。
・考えてきたことが発揮できなかった
・思っていることを上手に伝えられなかった
・覚悟を問われ心に突き刺さってしまった
結果的には、見事内定ゲットしました!
面接で涙するくらいやりたい仕事への気持ちが強く、真剣に就活を行っていると評価される結果となったのです。
涙を流すと色々なバランスが崩れるので、面接では涙を見せないことが一番ではありますが、感情(心)が揺さぶられる体験は貴重な経験になるかと思います。
どんな時でも冷静・クールというのもカッコいいですが、自分の気持ちに素直になることや人間味を出すことで相手の心も揺り動かすことがあります。
感情が揺さぶられる仕事
私自身、物凄く涙もろいと認識しています。
面接ではないのですが、この仕事をしていて人前で涙したことは覚えている限り3回あります。
①契約を切られた(求人掲載ミスがあり、人材紹介契約を打ち切られた)
②責められた(紹介した人材が早々に退職してしまい、責任を問われた)
③慰められた(②とは逆に、紹介した人材が早々に退職してしまったのに、責めるどころかこちらに気を遣っていただいた)
情けない、申し訳ない、悔しいなど、色々な感情はありましたが、ウルウルしてしまったことがあります。
さすがに30代以降はコントロールできるようになりましたが、今でも涙が出そうなことはよくあります。
ビジネスなんだからドライにいかなくてはいけないと思いつつも、「何の感情も揺り動かさない仕事に魅力はあるのか?」とも考えます。
特に私の場合、人間相手の仕事なので、一人ひとりに様々な背景やドラマがあります。
何の感情も抱かず、機械的に対応するだけならば、流行りのAIにお株を奪われるだけです。
面接でも仕事になってからも、涙してしまうことは悪いことではないと思います。
周りの人を困らせてしまうような状況は作ってはいけませんが、感情が溢れてしまった後の行動によって、プラスの状況を作り出すこともできるかもしれません。
面接で涙を見せても、諦めずに最後までベストを尽くしてください!
<石川かおり>