・キャリアコンサルティングを受けた者はキャリアを設計する上で主体性が高い者が多く、一つの分野に限らず幅広い分野でキャリアを形成している傾向がある。

・自らの能力が社外でも通用すると考える者においては、企業外でキャリア相談を受けている者の割合が高い傾向があり、
また、企業外でキャリアコンサルティングを受けた者は自己啓発への意識が高い者が多い傾向がある

出所：「令和4年版 労働経済の分析」（厚生労働省）

2022年9月6日に厚生労働省から公表された最新の労働経済白書によると、キャリアコンサルティングを受けることは、転職などのキャリア形成の希望を叶える重要な要素になっていることがわかります。

「キャリアコンサルティングとは？」
自分にとって望ましい職業選択やキャリア形成するために受ける支援のことです。

下記のような相談に対して、コンサルタントから助言及び指導を受けることを言います。

・職業の選択
・職業生活設計
・職業能力の開発及び向上

終身雇用制度の崩壊、多様化する雇用形態や勤務形態（リモートワークや副業など）、変化が激しく先行き不透明な時代を生きるには、今自分がどこにいて、どうなっていきたいのか定期的に見つめ直すことが大切です。

何が正しくて何が間違っているということではなく、自分らしく生きるためにどういったキャリア形成を行っていけばよいのか、客観的な支援により見えてくることがあります。

キャリアコンサルティングはこんな時に活用できます。

・企業で働いている方の例「今よりいい仕事をするためにスキルアップしたいが、何から始めたら効果的かわからない」
・学生の例「就職活動をしているが、自分がどんな仕事に向いているのかわからない」「就職面接でうまく自己アピールできない」
・仕事を探している方の例「次の就職に向けて資格などを取得したいが、どのように選んだらいいかわからない」

出所：「キャリアコンサルティングの活用・効果」（厚生労働省）

キャリアコンサルティングを受けた労働者の約9割が、相談（キャリアコンサルティング）が役に立ったと回答しています。

キャリアコンサルティングによる効果は明らかで、下記のような感想が多くなっています。

「仕事に対する意識が高まった」
「自分の目指すべきキャリアが明確になった」
「自己啓発を行うきっかけになった」
「現在の会社で働き続ける意欲が湧いた」

また、従業員へのキャリアコンサルティングを導入している企業も増加傾向で、41.8％（同37.8％）となっています。

出所：「令和3年度　能力開発基本調査」（厚生労働省）

キャリアコンサルティングが仕事やキャリア形成への意識を高めることはわかりましたが、お勧めする理由はもっともっとあります。

キャリアコンサルティングを受けるメリット

キャリアコンサルティングは、仕事を見つけるためにだけに利用するものではありません。

「キャリア」は仕事だけど意味するものではなく、「人生そのもの」をさします。

人生の大半は仕事が占めているので、どうしたって仕事に対しての悩みが多くなりますが、仕事以外の相談をしてもOKなのです。

一般的に、キャリアコンサルティングを受けることで下記のようなことができます。

■キャリアに関するモヤモヤをすべて吐き出すことができる
■キャリアの方向性を明確することができる
■経験やスキルなどを洗い出し、自己理解を深めることができる
■キャリアを磨くためにどうしたらよいかわかる
■転職前提ではないキャリアの相談ができる
■自分に合った仕事やライフスタイルを見つけることができる
■客観的な意見を聞くことができる

などなど、キャリアコンサルティングを受けることで“気づき”になることはたくさんあります。

政府も推進しているキャリアコンサルティングの必要性ですが、皆さんがもっと気楽に受けてくれるようになればと願っています。

※非対面でも実施中！

＜石川かおり＞