たくさん応募しすぎてわけわかんない!?「量」より「質」の転職活動で効率的に

2022年6月1日

キャリアトレインの転職サポートを利用して転職活動を行っているKさん(23歳)からこんな相談がありました。

「1社から内定をもらったのですが、他にも受けているので返事ができない」

番組制作職を志望し、積極的に転職活動を行っているKさんですが、20社ほどの会社に応募していて、自分でもどこに応募したのかわけがわからなくなってしまいました。

面接の案内が来ても、「どこだっけ?」という状態。

そんな中で選考に進んだ会社から、早々に内定の連絡が来たようなのですが、他の会社の結果を見てから決めたいとKさんは考えています。

あまりにも会社を絞り込まずに応募している為、志望度の高いも低いもありません。

どこも基本的には番組制作に携わる仕事という点で同じようなものです。

内定先の会社から返事の期限を決められてしまい、Kさんはどうしたらよいのかわからなくなっていました。

ひとまず内定先の会社には期限を延長してもらい、遅くても今月中に返事をすることになったKさんですが、まだ決めかねています。

特に代わり映えしない20社ほどの会社へ応募し、順調に選考が進んでいる会社もあります。

しかしKさんは、「もっといい会社があるかもしれない」と、手当たり次第になっている状態です。

この状況・・・、私の経験上では以下のようなパターンが考えられます。

①最後の方に内定をもらった会社に入社する
②内定承諾の回答期限に焦って決めてしまう
③内定承諾後に連絡が来た他社に未練が残ってしまう
④転職の軸がブレてしまい、志望度の高い会社に受からない
⑤希望する条件の優先順位が定めるところから再スタートすることになる

結果的に転職成功となれば良いのですが、手当たり次第に応募社数を増やすことで余計な時間がかかってしまう可能性もあります。

多方面の可能性を探る学生時代の就活とは違い、転職ではある程度の絞り込みが必要となります。

平均10.6件応募して、そのうち面接を受けた数は平均3.7件

出所:株式会社マイナビ「転職動向調査2021年

他の調査では下記のような結果になっています。

応募数の平均は7.5社 面接した企業の平均は3.4社、内定が出たのは一人あたり平均1.4社

出所:リクナビNEXT「転職活動に関するアンケート

キャリアトレインの転職サポートの登録者を見ていると、上記のアンケート調査よりも応募数は少ない印象があります。

マスコミ・エンタメ業界という特殊な業界ゆえに、手当たり次第に応募するということもないからです。

「量」より「質」が転職成功の秘訣

一般的に、複数の企業に応募する理由はいくつかあります。

・「未経験可」の求人に引っ掛かりたい
・転職活動を早く終わらせたい
・色々な会社を見てみたい
・採用される自信がないからとにかく応募
・複数社から内定を得て、条件のよいところを選びたい
・どこでもいいから採用されたい

複数の企業に応募することで、内定の確立が上がることはもちろん考えられますが、冒頭に紹介したKさんのように、転職活動の精度が落ちる可能性があります。

特にマスコミ・エンタメ業界への転職は、一般的な傾向とは少し違いがあります。

■「未経験可」の求人でも絞り込む必要がある
(例)番組制作職の場合
・志望ジャンルの番組を制作しているか?
・派遣型か自社制作型か?

■一社入魂は全然あり
・経験者(即戦力)の転職は、入社したい企業や仕事が決まっている場合もある
・「○○をしている会社で○○がしたい」と志望がピンポイントである

■まずは経験を積むことを優先
・異業種転職の場合、まずは第一歩を踏み出さないと何も始まらない
・入社した企業で経験を積みながら方向性を定めていくことも可

マスコミ・エンタメ業界への転職は、やりたいことがはっきりしている方が多く、応募も絞りやすくなっています。

希望する条件がすべて満たしている企業に応募できるのは理想ですが、そのような求人はそう多くないのが現実です。

そんな場合は3つのポイントがあります。

①まずは応募してみて感触を確かめる(自分が希望することばかりではなく、企業が求める人物像も確認)
②入社した企業がスタートだと考える(経験を積むことを重視)
③やりたいことや諸条件を見直す(その条件じゃなくても良いのでは?)

積極的に転職活動を行っている方ほど、応募社数は多くなりがちですが、取っ散らかってしまうと本来の目的や希望が見えなくなる可能性があります。

キャリアトレインのような転職エージェントを利用して、色々と見極め・整理しながら進めていく転職活動も是非ご検討ください。

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<石川かおり>

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