年収がダウンしても転職を選択する理由!アップした人の成功パターン

2022年3月28日

☆某番組制作会社に所属しているディレクターのIさん(26歳)
☆動画制作会社でクリエイターとして勤務しているKさん(27歳)

この2人にはある共通点がありました。

それは、「今よりも年収を上げたい」ということでした。

転職先に求めるのは、とにかく年収アップ。

仕事に求めることは、映像制作であれば特に大きな拘りはありませんでした。

「転職するなら今よりも給与が落ちるのは考えられない!」と当初は頑なでしたが・・・。

キャリアトレインの転職サポートでも、自身で応募した企業でも、希望の給与額に届きませんでした。

Iさんの場合、アシスタントからディレクターになった時点で給与のベースがかなり上がっていました。

Kさんは所属している会社が、大手のインターネット関連企業ということで、給与水準は高くなっていました。

Iさんは、ディレクターとしての採用を希望しましたが、採用企業としては、ADから昇進したばかりの方の場合、実力を見ないと判断できないと言います。

Kさんは業界水準よりも相当高い給与を貰っていたので、同じ水準またはそれ以上の企業がなかなか見つかりません。

そうこうしているうちに、結局2人は給与ダウンの転職をしました。

2人とも、前職ではほとんど休みなしで、毎日のように長時間残業をしていました。

その分、給与も高いという実情もあり、転職先は給与は多少ダウンするけれど、週休2日は確実で残業もほとんどないという条件でした。

給与と働き方のバランスを考えたところ、闇雲に給与アップを求めることはなくなりました。

TV-CMや電車内などで見かける転職エージェントの広告には、「転職で年収アップ!」と聞こえの良い言葉が並びますが、実際は転職したからと言って上がるものではありません。

令和2年雇用動向調査結果(厚生労働省)によると、以下のような調査結果がでています。

Q.転職者の労働条件(賃金・労働時間)の変化

①減少した  40.1%
②増加した  39.0%
③変わらない 20.2%

 

労働時間の変化では、「減少した」が一番多くなっています。

①減少した  39.3%
②変わらない 33.6%
③増加した  26.3%

給与の減少は、労働時間の減少によるものとも考えれます。

年収がアップする人・ダウンする人

とは言え、転職によって年収がダウンする方ばかりではありません。

キャリアトレインの転職サポートでは、アップ・ダウンは半々といったところでしょうか。

正確に言うと、アップした方のほうが多いくらいです。

転職者によって事情は異なりますが、一般的に転職によって年収がアップする人・ダウンする人には下記のようなパターンがあります。

<年収がアップする人のパターン>
■年齢が低い(20代)
20代半ばくらいまでは、もともと年収は高くないので、転職してもそれほど差が出ることはありません。

■基本給(ベース)が高い企業に転職
中小企業から大手企業への転職など、給与水準が高い企業への転職ではベースが上がることがあります。

■業績の良い企業への転職
競争力のある企業や景気に左右されない優良企業、成長業界などへの転職は、業績連動で年収アップを狙うことができます。

■即戦力として自分を高く売る
同業界・同職種への転職は、即戦力として評価されやすく、給与面で優遇される可能性が十分あります。

<年収がダウンする人のパターン>
■未経験業界・職種への転職
前職の経験や年齢を考慮されることもありますが、基本的には初任給ベースでの採用になります。

■ベンチャー企業への転職
設立が浅い企業が多い為、高い給与を提示できるステージではない事情もあります。

■前職が業界平均より高水準だった
前職が同業他社と比べて高待遇だった場合、比較すると下がってしまう可能性が高くなります。

■労働環境の違い
残業が多ければ収入も上がります。ワークとライフのどちらを優先するかで給与も変わってきます。

「年収は下がっても未経験のお仕事に挑戦したい!」
「即戦力として年収が上がる企業に転職したい!」

転職の目的によって、年収の増減の重要性は変わってきます。

単純に、転職すれば年収もアップするということはないので、ダウンということも想定して動きたいものです。

参考:2020年11月2日ブログ「年収ダウンはアリ!?マスコミ・エンタメ業界への転職

就職転職サポートボタン※非対面でも実施中!

<石川かおり>

PAGE TOP