年収ダウンはアリ!?マスコミ・エンタメ業界への転職
『年収600万円以上から月給16万円(賞与なし)の会社に転職』
コロナ禍でも本当に自分がしたいことを追い求めた人のエピソードを読みました。
この方は前職への不満はなく、転職先は叶えたい自分のビジョンと成長できる環境だと希望を抱き転職したそうです。
キャリアトレインの転職サポートでも、未経験(異業種)からの転職の場合、前職より年収ダウンとなることはあります。
業界・職種未経験者でも、前職の経験が活きる職種であったり、年齢により給与規定がある会社の場合は現状維持できる場合はあります。
ただ、どちらかというと年収ダウンの転職の方が多いような印象です。
ダウンといっても、キャリアの浅い20代の転職では大幅ダウンとまではいきませんが、無頓着というわけにはいかないかと思います。
転職には人それぞれ目的があります。
・年収を上げたい
・やりがいのある仕事に就きたかった
・以前からやりたかった仕事に挑戦したい
・キャリアアップしたい
・今の会社にいたくない
・働き方を変えたい
などなど。
キャリアトレインの転職サポートで転職を成功させましたが、年収ダウンになってしまった方も下記のような理由がありました。
■年収60万円ダウンでも芸能マネージャーに
大学卒業後、大手人材派遣会社に勤務していたAさん(24歳)は学生時代からからエンタメ業界で働くことを希望していました。キャリアトレインの転職サポートに登録して半年が経った頃、某芸能プロダクションで未経験者も応募可能な求人が発生しました。やっと得られたチャンスを年収が多少下がることで諦めるという選択肢はありませんでした。
■年収40万円ダウンでも好きな番組へ
大手番組制作会社でADとして3年間勤務していたBさん(26歳)は、自分が制作してみたい番組像がはっきりしていました。Bさんが在籍している制作会社では、希望するジャンルの番組を制作する機会がなく、このままディレクターを目指すことに悩んでいました。Bさんが希望するような番組を多数制作している番組制作会社でADの募集があり、入社時の給与は下がるけれど、将来を見越して転職を決意しました。
■年収120万円ダウンでも番組ADへ
誰もが知っている大手不動産会社の営業として勤務していたCさん(25歳)は、学生時代から番組制作の仕事を希望していました。自分の将来像がある程度決められている大企業でこのまま過ごすよりも、やりたいことにチャレンジしたいと転職を決意しました。ただ、大幅な年収ダウンにはやはり抵抗があり、内定先の番組制作会社には数か月の猶予をもらいました。
もちろん、未経験者でも年収は現状維持または少しアップした転職例も多々あります。
先日、某芸能プロダクションに入社した女性(25歳)は、前職年収300万円をキープした転職となりました。
なぜ年収ダウンになるのか?
年収ダウンが避けられない転職になったとしても、その理由はきちんと把握しておく必要があります。
「未経験の職種だから」という理由だけではなく、様々な理由があるはずです。
・業界全体としての給与基準が低い
・社会情勢(新型コロナウイルス感染症の影響など)
・賞与や住宅手当、家族手当などの諸手当の有無
・自分の経歴やスキル・能力への評価が低い
・初年度は試用期間の為、低めのスタート
などなど。
年収を下げてでも、「新しい環境にチャレンジしたい!」「夢を叶えたい!」という方はマスコミ・エンタメ業界志望者にはとても多いです。
そんな想いを実現すべく転職をサポートさせて頂いていますが、注意してほしいことがあります。
・今の生活水準を落とせるか
・この転職が自分にとって明確なメリットになるか
・理想だけを想像していないか
・将来的な見込みはあるのか
・どうすれば年収を上げられるのか
・収入減の許容範囲はどのくらいか
・人事制度(給与規定など)が整っているか
確固たる目的があれば、年収が下がる転職は間違いではありません。
そして、給与水準が低いからと言ってブラック企業というわけでもありません。
20代のチャレンジならば、多少のダウンを覚悟してでも、やりたいことに挑んでみた方が後悔は少ないかもしれません。
<石川かおり>