12年間で退職者2名!社員が辞めない映像制作会社

2018年12月3日

社内

最初に人材をご紹介してから約12年のお付き合いになる映像制作会社A社。

テレビ番組、CM広告映像、イベント映像などの制作を手掛ける設立16年ほどの会社です。

社員数は約15名。滅多に退職者が出ない会社です。

私が知っている限り、12年間で2名の退職者がいました。

1名は新卒で入社して5年目経った頃、地元に戻っていった女性。

もう1名は10年以上勤務して、フリーランスのディレクターになり、今でもA社の仕事を請け負ったりしています。

厳密に言うと、、、もう1名辞めてしまった方がいるのですが、後半でお話します。

番組などの映像制作会社では、10年経てば社員が一掃されるくらい退職者が多く、アシスタントディレクター(AD)時代に辞めていく方は特に多くいます。

そんな会社が多い中、A社ではなぜ社員が辞めないのでしょうか?

福利厚生がきちんとしている

キャリアトレインの就職・転職サポート面談で求職者の皆さんの希望を聞くと、ほとんどの方がこのように言います。

「福利厚生がきちんとしている会社が良い」

福利厚生とは、社会保険や各種手当など、会社から従業員へ支給される給料以外の報酬のことです。

そうは言っても、求職者の皆さんは、給与も含めて、制度がきちんとしている会社という意味で希望されているかと思いますが。

例えば、社会保険は【法定福利厚生】と言って、法律により企業に実施が義務付けられています。

・雇用保険(会社半額負担)
・健康保険(会社半額負担)
・厚生年金保険(会社半額負担)
・労災保険(会社全額負担)
・介護保険(40歳以上)

法律で義務付けられているのに、保険料を負担したくないので、加入していない会社は実はまだまだあります。

加入するにしても、試用期間という名目を設けて半年後・数年後、なんて言う会社もあります。

A社では、社会保険の加入はもちろん、家族手当や家賃補助などの【法定外福利厚生】もいくつか設けています。

社会保険労務士や税理士などの専門家と顧問契約をしていて、事あるごとに見直しや改善を図っています。

当たり前のようですが、会社としてきちんとしていることが社員に見えることで、信用に繋がっているのです。

教育体制が整っている

大企業のように、数か月間の研修期間があって、どうのこうのというわけではありません。

仕事を覚えるマニュアルなんてものもありません。

ただ、新人が入ったら“全員で育てる”という意識がA社はとても高いのです。

先輩達はみんな自分の仕事があって手一杯です。

しかし、そんなことは言い訳にせず、新人1人に対して全員で教える体制があります。

事細かく、映像制作の技術から映像業界の慣習的なことまで本当に手取り足取りです。

そして、1人立ち出来るようになったら、自主性に任せるようになります。

1つの作品を任せて、責任を持ってやらせます。

作品を仕上げるコマの1つではなく、自分でなければダメなんだと、自分の必要性を実感出来るようになります。

会社に合うか合わないか

その他にも、社長の人柄や社員の皆さんのキャラクターの良さなど、社員が辞めない理由はたくさんあります。

しかし、誰もがA社にハマるわけではありません。

12年間のうちに辞めた方には、入社3日で「合わない」と判断した方もいました。

この方は、番組制作ディレクターとして数年のキャリアを持つ女性でした。

制作の仕方、社員の接し方、会社の雰囲気などに馴染めず、早々に退職したのです。

どの会社も同じですが、人によって「合う」「合わない」は必ず出てきます。

A社の退職者が少ないのは、会社に合った方とのめぐり逢いも大きな理由の1つかと思います。

就職・転職を希望する方達も、必ずしも自分に合った会社に出会うとは限りません。

うまく折り合いをつけながら、求め続けるしかないのかと思います。

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≪石川かおり≫

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