全然違う!?エンタメ・マスコミ業界の勤務時間
キャリアトレインの転職サポート面談で来社したMさん(25歳・女性)に求人の紹介をしたら、、、
「こんなに遅いんですか!?」とビックリされてしまいました。
“遅い”と言うのは、出社時間のことです。
エンタメ企業での事務職を希望しているMさんに、某芸能プロダクションのデスク求人を紹介したのですが、求人票の勤務時間の欄にはこう書いてありました。
【11:00~20:00(1h休憩)】
芸能プロダクションや番組制作会社などのエンタメ・マスコミ業界では、朝が遅く、現場仕事のスタッフなどは、夜も終電近くになるほど遅いことがあります。
10時、11時出社は当たり前!?
キャリアトレインで扱っている求人を確認してみたところ、ほとんどの企業が10時、11時出社と記載されていました。
一番早い出社時間で9時でしたが、2社のみ。
9時30分出社が数社ありました。
総務や人事系の職種でも、制作や現場仕事のスタッフよりも30分程度早いくらいです。
裁量労働制やフレックスタイム制の企業もとても多く、仕事に合わせて勤務時間が流動しています。
裁量労働制とフレックスタイム制の違い
■裁量労働制
・出勤時間や退社時間の設定自体がない
・労働者の裁量に任せて労働を自由に行える
・1日8時間を超過しても労働基準法違反にはならない
・みなし労働時間を決めて契約するので、みなし労働時間が増減しても給与は増減しない
■フレックスタイム制
・総労働時間(1ヶ月単位や1週間単位でどのくらい働くのか)決めて、その範囲内で各日の労働時間を決める
・1ヶ月の総労働時間を満たしていれば、業務の繁閑に応じて勤務時間の調整できる
・変形労働時間制※の1つ
・コアタイム(必ず出勤していないといけない時間)を設ける場合がある
※番組制作会社での雇用条件で多いのが変形労働時間制
転職したら生活が激変!?
一般企業に勤務しているMさんは、9:00~18:00(1h休憩)で働いています。
転職したら、今よりも2時間も遅く出社することに抵抗を感じている様子でした。
出社が遅ければ、当然帰りも遅くなりますし、Mさんの生活リズムに影響が出ることは間違いありません。
ましてや、Mさんは実家住まいでご家族がいます。
娘さんが突然遅く帰ってくるようになったら、ご家族は心配になるかも知れません。
ある番組制作会社では、番組アシスタントディレクターとして働き始めた女性スタッフのお母様からこんな電話がかかってきたそうです。
「娘が毎日遅く帰ってくるのだけど、一体何をやらせているの?」
転職で勤務時間や休日がこれまでと変わる方はいると思います。
また、エンタメ・マスコミ業界では、決まった時間に帰れる・休めるとは限りません。
・生活を共にする方への説明と配慮
・これまでのライフスタイルの見直し
プライベートでもやるべきことがあるのです。
エンタメ・マスコミ業界で働く人達からは、「遅い出社時間で通勤ラッシュがないので快適」なんてことを聞きます。
業界によって、出退社時間が異なることを理解して、確認しながら志望するようにしてみてください。
≪石川かおり≫