大手を内定辞退!社員数8名の番組制作会社へ

2017年10月23日

面接

一般的に、“大企業”とは下記のような定義に当てはまる企業を指します。

■資本金3億円~
■社員数300名~
※製造業、建設業、運輸業などの場合

有名企業だったり、全国展開していたり、そのような会社も“大企業”とみなされる傾向はあります。

番組制作会社の場合、一般的な定義で語られることは少なく、基準も曖昧な部分があります。

下記のような番組制作会社は、規模が大きい会社だとみなされています。

■テレビ局の子会社(関連会社)
■老舗、設立年が古い(30年~40年超)
■社員数100名超

このような番組制作会社は情報も多く、とてもわかりやすい会社です。

信頼感を感じられる番組制作会社であると言えます。

だからこそ、志望者も多くなるようです。

番組制作会社は中小がほとんど

まず、上記の3つの定義にすべて当てはまる番組制作会社は数社ではないでしょうか。

社員数で見てみても、、、

準大手企業 50~100名ほど

中堅企業  30~50名ほど

少規模企業 1~30名ほど

一番多い層は【中堅企業30~50名ほど】という印象があります。

いや、【少規模企業1~30名ほど】の方が多いかも。。。

1人社長(プロデューサーやディレクターとして活躍)の制作会社もたくさんあります。

ただ、なかなか求人という形で見かけることは少ないかと思います。

社員数10数名の番組制作会社はたくさんあり、その中で有名番組のプロデューサーやディレクターとして活躍しているスタッフが所属しているパターンは多々あります。

声を大にしてこれだけは言いたいのですが、【会社の規模が大きい=制作能力がある】ということでもありません。

逆に、【会社の規模が小さい=制作能力がない】ということはまったくありません!

番組制作志望者の場合

番組制作会社への入社を希望される方は会社の規模が大きい小さいではなく、以下のような基準で会社を選ぶ方が多いです。

■好きな番組を制作している
■休日や勤務時間(業界特性は理解しつつも気になるところ)
■育ててくれる環境かどうか

番組制作志望者の場合は、一般的な基準で考えず、業界ならではを理解しながら会社選びが必要です。

一般企業からの転職

一般企業に勤めていた方や新卒の場合、会社の情報量が多い大手企業にどうしても安心感を抱きがちです。

少しでも業界での仕事を経験したことのある方ならば、大小で番組制作会社を選ぶ方もそういません。

業界を知らなければ、わかりやすい印象のある大手企業から志望するのは自然の流れです。

アシスタントディレクター職を志望するWさん(26歳)は、全国に支社がある広告代理店の営業として3年間勤務してきました。

大学時代の就活では、テレビ業界が気になってはいたのですが、不安ばかりが先に立ち実際にエントリーすることはなかったそうです。

新卒入社から3年を機に、番組制作に挑戦することになったのです。

求人サイトで大々的に社員を募集をしていたり、企業のホームページがしっかりして、社員数80~100名ほどの規模の大きな番組制作会社3社に興味を持ちました。

私はWさんのキャラクターや適性を見て、その3社以外に設立3年未満で社員数8名の番組制作会社B社も同時に紹介しました。

その時のWさんは、B社にあまり興味を示しませんでした。

しかし、大手番組制作会社3社の面接はどれも同じような雰囲気。

Wさんへの質問もほとんどなく、対した興味もなさそうです。

その中の1社は面接時間5分と、私が同行した面接の最短記録を樹立しました。

3社の面接が終わり、Wさんは言いました。

「B社も受けてみたいのですが・・・」

B社の面接は1時間30分におよび、終始笑いが溢れるものになりました。

Wさんが質問したことに、B社の面接官達は率直・リアル・丁寧に答えてくれました。

Wさんは大手に入りたいという希望などどこかに行ってしまい、第1志望はB社と言い切りました。

面接を通して、自分に合う会社を見付けることが出来たWさん。

無事にB社から内定をゲットし、来月から勤務することになりました。

会社の規模感で選ぶのではなく、自分にとっての“良い会社”を見付ける為にも視野を広げることが大切です。

面接等で確かめた上で判断して欲しいと思います。

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≪石川かおり≫

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