2020年までにディレクターになる!スポーツ好きなら今がチャンス!

2016年8月10日

色々なスポーツ

日本勢のメダルラッシュに沸くリオオリンピックですが、テレビ業界の方と話しているとリオよりも東京オリンピックの方に視線が行っている方が多い印象です。

「観客としてではなく、スタッフとして東京オリンピックに関わりたい!」

スポーツに関する番組を手掛けるスタッフならずとも、多くのメディア関係者の想いは一致しているようです。

あるテレビ番組制作会社の代表はこうおっしゃっていました。

「「東京オリンピックに番組スタッフとして関わったんだ!」と子供たちに言えることが自慢になる。」

選手として出場することは到底無理ですが、テレビ番組スタッフとして東京オリンピックに参加することは可能なのです!

某人気バラエティ番組のプロデューサーはこうおっしゃっていました。

「東京オリンピックでテレビも変わるはず。」

バラエティ番組の中でも“オリンピック”というキーワードは重要になります。

ドキュメンタリー番組を制作している会社では、すでに注目選手への密着取材が始まっているそうです。

2020年を見据えて始動しているテレビ業界では、新たなスタッフの確保にも動き出しています。

2020年までにディレクターになる!

東京オリンピックが正式決定した2013年頃から、スポーツ関連の番組に携わりたいと言うテレビ業界志望者が増え始めました。

2014年にテレビ業界に入ったNさん(24歳)は、今回のリオオリンピックではアシスタントディレクターとして中継班としてテレビ局に泊まり込みで頑張っているそうです。

Nさんは番組制作会社の面接で、「東京オリンピックまでにディレクターになります!」と宣言していました。

2014年→2020年までの6年間で、Nさんは立派なディレクターになることでしょう。

今年、テレビ業界に入ったT君も同じようなことを言っていました。

「東京オリンピックまでの4年間で一人前の番組スタッフになりたいです!」

特に、スポーツ関連の番組を志望する方達にとって、2020年の東京オリンピックは最大にして最高の目標になるようです。

スポーツ番組スタッフの3つのジャンル

スポーツ番組制作は大きく3つのジャンルに分かれます。

中継
ドキュメンタリー
ニュース取材

いずれかのジャンル専門で携わっている会社やスタッフもいますが、掛け持ちで携わっているスタッフもたくさんいます。

中継

野球、サッカー、ゴルフなどを生で放送する仕事です。たくさんのカメラで撮影している中で、どの映像を放送するのか判断するのが中継ディレクターです。中継の間に入るCMのタイミングや、テロップでの情報表示、リプレイなどを効果的に入れ込んでいきます。中継には、映像の切り替えを行うスイッチャーや、カメラ、テロップ作成、中継システム運用操作、中継車ドライバー、ネット配信、ハイライトやリプレイなどの編集スタッフ、、、たくさんの制作スタッフが関わっています。

ドキュメンタリー

「スポーツはドラマ」と言う番組スタッフがいました。アスリートに密着し、競技に賭ける努力や苦悩を視聴者の届けるのがドキュメンタリー番組制作です。栄光や挫折の裏側を番組にすることで、スポーツが感動に変わるのです。

ニュース取材

報道番組のスポーツコーナーや、スポーツニュース番組で流す為に、アスリートへのインタビュー取材を行います。速報性や旬なネタが命となるので、国内外を取材で飛び回ることになります。試合が終わってすぐに放送ということもあるので、構成や編集作業を試合中から進めていきます。

各テレビ局の十八番スポーツ

■NHK
・甲子園
・大相撲
・MLB
・サッカーJリーグなど

■日本テレビ
・野球中継(ジャイアンツ戦)
・箱根駅伝
・FIFAクラブワールドカップ
・ラグビー
・全国高校サッカー選手権大会など

■TBSテレビ
・世界陸上
・ゴルフ選手権
・全日本実業団駅伝
・テニストーナメントなど

■テレビ朝日
・世界水泳
・ゴルフ全米、全英オープン
・新日本プロレスなど

■テレビ東京
・世界卓球
・ボクシングなど

■フジテレビ
・バレーボール
・フィギュアスケート
・世界柔道など

各局とも、一年中何かしらのスポーツ中継を行っていることになります。

番組制作会社にも、例えば「野球中継の時期になるとテレビ局にスタッフを出向している」など、特徴があります。

スポーツでも「特に野球に関わりたい!」と言う希望があるならば、こういった番組制作会社を選ぶと希望に近づけるのかと思います。

スポーツ志望のスタッフ達

これまで就職・転職のサポートをさせて頂いた番組スタッフの方で、特に印象の強い3名がいます。

バラエティからスポーツへ

大学を卒業してから4年ほどバラエティ番組のアシスタントディレクターとして勤務していたS君(26歳)
一度はテレビ業界を離れたのですが、そもそもスポーツディレクターを目指して業界に入ったことを思い出したのです。28歳になったS君は、野球中継やスポーツ取材を得意とする番組制作会社の門を叩いたのです。
現在、日本テレビに出向しているS君は、スポーツ中継ディレクターとして昇格したそうです。

都市対抗野球に関わりたくてテレビ業界へ

大学で野球部のマネージャーをしていたKさんは、社会人野球の大ファンでした。
東京ドームで行われる都市対抗野球大会に関わりたくて、中継を手掛ける映像技術会社への就職を希望したのです。現在、都市対抗野球大会だけではなく、東京ドームで行われるプロ野球の中継スタッフとして活躍中です。

学生時代からサッカー番組のスタッフに

小学校から大学までサッカーをやってきたN君は、大学入学時から期間限定でサッカー番組の制作スタッフとして勤務していました。『FIFAクラブワールドカップ』がある年末の数週間だけですが、4年間この時期になると日本テレビ局内で走り回る経験をしてきました。中継が終わったらVTRを編集室に運び、編集マンが作ったハイライト映像をマスター(主調整室)に届けるのです。雑用が中心の業務でしたが、テレビ業界に就職するという覚悟を固めるだけの魅力を感じることが出来たのです。某スポーツ番組制作会社に就職してから7年。N君は現在、スポーツディレクターとしてアスリートの取材三昧の毎日を送っています。

スポーツが好きで、スポーツに関わる仕事がしたいとお考えの皆さん。

番組制作を通じて、好きなスポーツに関わるという選択もありますね!

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《石川かおり》

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