芸能マネージャーはパーフェクトヒューマン!?
・・・。
ある日、解読困難な応募メールが届きました。
海外の方からの応募???
実際にお会いしたら生粋の日本人でした。ちゃんちゃん。
あまりの日本語力に卒倒しそうになる応募メールは山ほど届きます。
日本語力というよりも、常識を疑う応募メールもあります。
■!!!を多発
「やる気は誰にも負けません!!!頑張りたいです!!!よろしくお願いします!!!」
■小さい「わ」の連発
「僕ゎ芸能マネージャーに興味があります。元気ゎあります!」
■扶養家族の意味がわかっていない
20歳で「扶養家族5名」って!家族の数を書いちゃったでしょ?
さて、このような応募メールのほとんどが『芸能マネージャー志望者』からの応募です。
全体的に見て、『芸能マネージャー志望者』からの応募には首を傾げることが多い印象です。
番組制作職やイベントの企画制作職などと違い、わかりやすい動機や将来のビジョンがあまりにも定まっていないせいでしょうか?
芸能マネージャーに求められること
中途入社の場合、大手芸能事務所を除き、学歴を重視する芸能事務所はあまりありません。
その代わり、芸能マネージャーには経験・スキルの他にも、ありとあらゆるマインドを求められます。
- ・挨拶やビジネスマナーをしっかりと身に付けている
・細かい気配りが出来る
・タフな体力と精神力
・臨機応変に行動が出来る
・タレントを売り込む営業力
・スケジュール管理能力
・前向き目標に向かって努力が出来る
・上昇志向があり、競争意識を持っている
・人当たりが良く初対面の人でも臆することがない
・ビジョンを作り出し、タレントと共有することが出来る
・文字を読む週間があり、読解力と文章力がある
・タレントのメンタルをサポート出来る
・判断力がある
・エンターテインメント業界への興味が強い
・責任感が強い
・タレントだけではなく自分自身も磨くことが出来る
・世の中に敏感で流行をいち早くキャッチすることが出来る
などなどなどなど、、、
芸能マネージャーはパーフェクトヒューマン(笑)ですね。
すべてが最初から備わっている方はなかなかいないと思いますが、これだけの人間力が求められるのが芸能マネージャーなのです。
明確でわかりやすいスキルとしては下記が求められます。
芸能マネージャーに絶対必要なもの
【普通自動車第一種運転免許】
芸能事務所によっては「ペーパードライバー不可」の会社もありますが、ともかく免許を持っていないことにはお話になりません。
タレントの送迎は芸能マネージャーの基本業務の一つです。
例え送迎を必要としないタレントの場合でも、「ちょっと車庫入れお願い。」「駐車場に移しておいて。」など、車の運転を頼まれることはあります。
運転が出来ることは当然として、都内の地理に詳しいことも必要です。
ある芸能事務所の面接でこんな質問がありました。
「ここからフジテレビまで行くにはどういう道で行けば良いですか?」
「○○で首都高にのって、○○を通って・・・」と答えることが出来れば完璧です。
あとは、程度にもよりますが、【パソコンスキル】も必要です。
一般企業の事務員のようにパソコンに精通している必要はないのですが、メールや検索、資料の作成・送付など、基本的なことが出来なくては仕事になりません。
「これまでの仕事ではパソコンを使う機会がなかった。」は言い訳に過ぎません。
また、「学生時代に学校の授業で習いました。」というのもあてになりません。
芸能マネージャーというビジネスマンとして基本的なパソコンスキルは身につけておくべきなのです。
事務所の特徴や戦略にもよりますが、【語学力】を求められることもあります。
所属しているタレントが海外の方だったり、海外に進出する予定があるなど、グローバルな活躍を視野に入れている場合は芸能マネージャーにも語学力があると頼もしい限りです。
なぜ芸能マネージャーになりたいのか?
さて、こうして芸能マネージャーに必要なことを並べ立ててみると、誰も彼もに適正がある職業ではないことがわかると思います。
それでも、「芸能マネージャーになりたい!」と思うのであれば、どうしてなのか今一度考える必要があります。
上記のような能力やマインドが自分にはあるのか?
「志望動機や自己PRに何を書いたら良いのかわからない」と悩むようでは、芸能マネージャーである必要はないのかも知れません。
「人をサポートする仕事がしたい」「人の世話をすることが好き」というセリフを、芸能マネージャー志望の方からよく聞きます。
間違いではありませんが、芸能マネージャー以外の職種も幅広く探してみてはいかがでしょうか?
本音ベースで、「なぜ芸能マネージャーなのか?」よ~~~く考えてみてください。
《石川かおり》