テレビ業界でもあるある「暇すぎて辞めたい」現象!?
「仕事が暇すぎて辞めたい」
たま~に、若手から聞くこのセリフ。
「はは、いいことじゃん!」と受け流すことなかれ。
当の本人にはしんどくて仕方のないことなのです。
そして、ハードワークなイメージのマスコミ業界の職場でもこんな悩みを抱えている人はいるのです。
番組制作会社:事務職Aさんの場合
テレビ業界での就業経験があるなしに関わらず、事務系の職種はとても人気があります。
一般的に働きやすい職種のイメージの為、主に女性からの人気が高いです。
とは言え、テレビ業界の事務系の職種となると業務の幅は広くなります。
◎制作デスク
「テレビ番組制作をバックオフィスから支える“何でも屋さん”」
スタッフのスケジュール管理・調整、伝票整理、楽屋やスタジオなどの手配、電話来客対応・・・etc
参考:http://career-t.net/blog/657
◎総務・庶務
「社内の環境を整える縁の下の力」
採用関連、入退社手続き、社会保険業務、勤怠管理、備品管理、郵送物配布、電話来客対応・・・etc
◎経理
「円滑な番組制作はお金の管理人が頼り」
給与計算、売掛金・買掛金管理、小口現金管理、請求書・領収書照合作業、年末調整・・・etc
番組制作会社の場合、上記の職種が細分化されていない場合も多々あります。
制作デスクであり、総務であり、経理でもある、みたいな。
今回のAさんの場合は、【総務】としての入社でした。
ただ、【総務】に指示するのは番組スタッフや現役バリバリのディレクターである社長です。
日中はみんな出払っていて、社内にAさんが1人取り残される形になります。
指示する人もいなければ、毎日何かをするでもなく、暇でしょうがない状態です。
Aさんの場合、この状態をネガティブに捉えてしまい、転職を考え出してしまいました。
さて、転職を考える前に、Aさんに出来ることはないのでしょうか?
社内ニートからの脱出
社内ニートとは?
「仕事がないため社内でほとんど働いていない労働者のこと」
全雇用者の8.5%が社内ニートに該当すると言われているそうです。
<社内ニートになってしまう主な原因>
- ・仕事の量が少なすぎるから
・やる気がないから
・仕事を任せられないと思われているから
派遣や特定の契約を結んでいるなど、決められた業務のみを行う社員ならわかるのですが、会社の一員である以上、社内ニートになってしまうのは本人次第なのかなぁと想像してしまいます。
特にテレビ業界などのクリエイティブな職種であれば、やることは無限にあるはず。
一見、仕事に直結していないようなことでも出来ちゃうのがクリエイティブ職の利点です。
考えようによっては「暇すぎる」はチャンスです!
自分なりの目標を設定し、自己成長の時間にしてしまうのです。
「暇すぎるから」なんて理由で転職するのは転職先にとっても魅力に欠けます。
定時に帰ると社内ニート!?
定時に帰ると「給料泥棒」と言われる会社があるらしい・・・。
なんとブラックな発想でしょう。社内ニートと呼ばれ肩身の狭い思いをしている人はこう言います。
「定時に帰るのも申し訳ないので、1時間程度いるだけの残業を済ませ家に帰る。」
番組の収録に間に合わないとか、締切が迫っている仕事を途中で終わりにすることは出来ませんが、日々の業務は自分で終りを見つけなければキリがありません。
それにしても、「1時間程度いるだけの残業」とか言っている人の会社は残業代は出ませんよね?
出ていたらそれこそ給料泥棒ですな。
《石川かおり》