敵に回したら怖い!?『番組制作デスク』という陰のボス

2012年11月28日

「土日祝休みで、残業もあまりなくて、でもテレビの仕事に関わっていたい。」

・・・多いです。こんなご相談。

番組制作デスクという職種は内勤なので、
現場業務のアシスタントディレクター(AD)や、ディレクター達とは違います。
なので、徹夜や休日返上で年がら年中オーバーワークになる事は基本的にありません。
確かに、上記のような希望は叶えやすい仕事ではあります。

でも、周り中が真逆の働き方をしている中で
「ザ・OL」みたいな考え方のスタッフがいたら浮きまくります。

現役の制作デスクさんはこうおっしゃっていました。
「楽したいなら、そもそもテレビ業界を選ぶ事自体間違っている。」

制作デスクの仕事内容とは?

テレビ番組制作をバックオフィスから支える“何でも屋さん”です。

◎電話、来客対応
◎スタッフや出演者への連絡
◎楽屋やスタジオ、編集室、弁当などの手配
◎収録時は現場での手伝い
出演者のフォロー(アテンド、お茶出しなど)
◎ADやディレクターの様子を見て、事務処理を代行
突然のお願いにも対応
◎時には社長に代わり、人事(採用)業務も
◎会社によっては予算管理もお任せします
・経費の清算
・ギャラの計算
・伝票処理など

特別な資格は必要ありません。クリエイティブな感覚もあったら良いな程度です。

簡単そうにみえます???
とんでもない!

デスクに必要とされる必須スキルは『SKY』です。
“スーパー空気を読む”

あとは、『2K』です。
“気が利く”

『MKK』でも良いかも。
“めっちゃ気が利く”

多忙なADやディレクター達から経費の清算書をどうやって回収しますか?

「期日が過ぎているので早く出してください。」

これでは出さないのです。デスクは何も間違った事は言っていません。
でもダメなのです。

「どうして提出出来ないのか」
「自分が何か手伝えば終わるのか」
「提出方法がやりにくいのか」
「期日をわかりやすく前もって知らせるようにしたらどうか」

デスクは子供のおつかいではありません。
「出してくれないから出来ません」ではなく、
出してくれるようにするにはどうしたら良いかを考え行動しなければなりません。
これは社内だけに限った話ではありません。
社外の人達に対しても同じです。
会社の顔として色々な人と関わり、仕事を進めていくのです。

ここまででデスクがスタッフ達にとって
どれほど助かる存在なのかわかっていただけたでしょうか。
つまりデスクを敵に回すと自分が苦労するのです。
社内の備品一つだってどこに置いてあるか教えてくれないかも(笑)

さらにデスクは頼れるアネキでもあるのです。
現場スタッフ同士では話せない事も、ついデスクにはこぼしたり。
時には悩んでいるADの気持ちを聞いて励ましたり。
話す事によってリフレッシュにもなります。
母親でもあり、姉でもあり、様々な役柄を演じ分けるのもデスクなのです。

デスクのなり方
比較的女性が多く、ADからデスクに、まったく関係ない業界からデスクなど、
色々なパターンがあります。
ただ、昨今の番組制作費カットなど、けっして景気が良いとは言えないテレビ業界で、
デスクは人員削減のナンバー1候補になっています。
従来のデスクの業務をADが兼任したり、
1名分の仕事量を増やす事でデスクの業務を負担しているのです。

そんな状況の中で、デスク募集の求人はとても人気があります。
業界経験者は別ですが、未経験で合格する方の傾向はこんな感じです。
20代の女性で、事務スキルを持ち合わせ、万人受けするルックス、
機転の良さを感じさせる会話力。
そして、テレビ業界で何がしたいのかを考えていて、
現場スタッフのサポートをする事の本当に意味をわかっている方が選ばれています。

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≪石川かおり≫

 

 

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