テレビ離れを防げるのは番組制作者たちだ!

2015年10月19日

1日にテレビを観る時間

NHK放送文化研究所が5年ごとに実施している「日本人とテレビ2015」調査で、1日当たりのテレビの視聴時間(ビデオやDVD再生除く)がゼロか30分~2時間の人が5年前と比べそれぞれ増加し、30分~2時間の短時間視聴は4割を占めた。テレビを「必要」と考える人は9割と大多数を占めるものの、「必要ない」と答える人の割合も増えた。

テレビ離れがますます進んでいるようですが、私も身近な人たちにテレビについて聞いてみました。

その中でこんな辛辣な意見が、、、

「「視聴者はこんなのが好きなんでしょ」と思って番組を作っている気がする」

どこかで見たことのあるような企画の垂れ流しや、クオリティの低い番組を平然と放送してしまうテレビは、知らず知らずに“視聴者を馬鹿にしている”と思われてしまっているのです。

雑学紹介番組や散歩番組など、ちょっと受けた番組があれば各局でパクリ合戦。

もはやどの番組でやってたことなのか見分けもつかなければ記憶にも残りません。

番組制作者が「こんなもんでいいだろう」と思って作っているのが視聴者にも伝わってくるのです。

「そんなことない!死に物狂いで番組を作っているんだ!」とかは視聴者には関係ありません。

テレビ離れをネットやゲームなどの他の娯楽のせいにしがちですが、果たしてテレビは最善を尽くしているのでしょうか。

視聴者がこんなにも離れている現状を考えると、残念ながらテレビの最善は伝わらない最善ということになってしまいます。

制作会議

番組のお手伝いで終わるか否か

テレビ業界に新しく入る方はだいたいこんなようなことを言います。

  • 「まずは仕事を覚えたい」
  • 「まだディレクターになりたいとかわからない」
  • 「やっていくうちにやりたいことを見付けたい」

別に間違ったことを言っているわけではありませんが、視聴者を取り戻すような素敵な番組を作れる気配はしません。

そうであれば20代の思い出作りと割り切って、番組のお手伝いとして数年貢献すればいいのでは?

割り切っているのだから、悩んでうつ病になる必要もありませんし、ストレスで身体を壊す必要もありません。

雇用側の番組制作会社にとっては甘受出来ないお話ですが、お手伝い感覚の志望者が多い現状では雇用側も割り切らなくてはやってられません。

独自性を持って番組を作ろうという気概がなければ、せいぜい「こんなもんでいいだろう」程度の番組制作者にしかなれませんよね。

面白い番組ならば観る

テレビ離れと言われている今でも視聴率20%を超えるバラエティ番組や、40%を超えるドラマは存在しています。

「視聴者は面白い番組ならば観る」ということは証明されているのです。

だったら、「俺(私)が面白い番組を作ってやる!」という人材こそがテレビ業界で求められているはずです。

テレビが好きで、番組を作っている皆さんを応援している私としては、「テレビが視聴者を馬鹿にしている」なんて思われていることが悲しくてなりません。

テレビ番組制作は誰でも出来る仕事ではありません。

【人手不足→気概のない制作者→クオリティの低い番組→視聴者離れ】

こんな悪循環はどこかで断ち切らなくては!

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《石川かおり》

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